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『ニワカ雨ニモ負ケズ』(NICO Touches The Walls)の音域

 こんにちは。今回はの『ニワカ雨ニモ負ケズ』(2013)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『ニワカ雨ニモ負ケズ』(NICO Touches The Walls)、Niwaka Ame Nimo Makezu(NICO Touches The Walls)
『ニワカ雨ニモ負ケズ』(NICO Touches The Walls)の音域







【地声最低音】mid1F(F3) 

m1Fm1F#[誰]に]F[解]け]ない[な]ぞ]がある【Bメロ】
m1FF#[そし]て]夢中m2D#[になる]こと【Dメロ】

※厳密にいうと、mid1C#が瞬間的に登場するが、重要度は低い


【地声最高音】hiA#(A#4) ※サビを中心に17回

★君hiA#m2G#[が]わ]らった あしA#G#F[た]は]あ]めかい?【サビ】
★(誰がわかったって言うんだ) hIA#m2G#[言うん]だ]【Dメロ】


【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビで登場

★(未来が) 変hiC#hiC[わっ]てし[まう]m2F地[ま]えに【サビ】


【補足】mid2Fmid2G#を含むフレーズ一覧

★柔よく剛m2D#m2F[を[制]しまして 剛よく柔[もF[断つ]【Aメロ】
★五m2G#[十歩いじょ]F#F[う]もさ[き]あ])るいて 猪突猛進なス[タイル]
★(自由で気分屋の君は) m2G#m2F#F[どう]やっ]たっ][無]
★このm2Fm2F#[め[い][を]ほ])どいてm2G#[やる]【Bメロ】
★(聡明な光が) チカチカm2Fm2F#[ヒ[カ]ル]【サビ】
m2F[き]っと きっm2G#m2F#[と]い]ま]をさ[らっ]ていく

 まず、『ニワカ雨ニモ負ケズ』についてです。この楽曲は、2013年にロックバンドNICO Touches The Wallsによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2016年の『勇気も愛もないなんて』に初収録されました。
 アルバム『勇気も愛もないなんて』には、『天地ガエシ』、『まっすぐなうた』、『TOKYO Dreamer』、『渦と渦』といったシングル曲が収録されております。シングル曲の中には『ハイキュー!!』や『アルスラーン戦記』といった人気アニメの主題歌となっているものもあり、思い入れのあるファンも多いと思います。

 さて、『ニワカ雨ニモ負ケズ』は岸本斉史さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のオープニングテーマとして書き下ろされました。作詞はボーカル&ギターの光村龍哉さんとドラム担当の対馬祥太郎さん、作曲は光村龍哉さん、編曲はNICO Touches The Wallsと岡野ハジメさんによりなされました。楽曲の質も相まって、『ニワカ雨ニモ負ケズ』はニコのカラオケランキングでも上位に位置しております。


 『ニワカ雨ニモ負ケズ』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高め(もしくは明確に「高い」)のレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲は、最低音がmid1Fと男性曲としては高めで、相対的にmid2F#~mid2G#辺りの中高音域の登場回数が多くなります。そのため、標準より高めの男性でもスタミナが要求されます。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみてください。一方、「標準より低めの女性」などは、もしかしたら原曲キーがマッチするかもしれません。その辺りは実際に歌唱してみてください。



 最後に『ニワカ雨ニモ負ケズ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1FはBメロとDメロで登場します(Dメロはそこまで気にしなくてもよいかも)。いずれもmid1F#とコンボになっておりますが、一般的な男性の音域の範囲内です。最低音mid1Fは男性曲としてはやや高く、相対的に中高音域が多く登場します。
 今回は最低音が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも一応は可能です。ただ、女性の得意な音域を考量すると、通常はキーを上げた方がより歌いやすいです。反面、「標準より低めの音域の女性」の中には、もしかしたら原曲キーがマッチする人もおられるかもしれません。

 次に地声最高音hiA#はサビを中心に登場します。登場回数は17回と多いです。このhiA#辺りは男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。


 『ニワカ雨ニモ負ケズ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。そのため、歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができそうです。一方、ビギナーについては、もしかしたら一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。キー調整をしても難しいと感じた場合、別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『ニワカ雨ニモ負ケズ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiA#といった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体を通してmid2F~mid2G#辺りの登場回数も多く、標準より高めの方でもスタミナが不可欠となります。これらを考慮すると、「(ある程度)高音域が得意な男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「標準より低めの音域の女性」の中には原キーにマッチする人もおられるかもしれません。


 『ニワカ雨ニモ負ケズ』は2000年代以降の邦ロックを踏襲したようなアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、アニメを見ていた人には思い入れもある曲だと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    Dragon Ashの「crush the window」お願いします 尚フォーリミがトリビュートでカバーしたバージョンがどれくらい上がってるかも表記希望です。 ヨンフェスで聞いてからハマりまくってます

    • もりっしー より:

      Twitterで呟いておられましたね。
      リストアップしておきます。
      フォーリミの方も確認できますので大丈夫です。

      補足)キーの違いだけ言うと7つくらい違いますね。