カテゴリー

『ひまわりの約束』(秦基博)の音域

(2019/04/08)初投稿
(2020/04/12)MVが公開されましたので、添付しました。
(2023/08/04)解説記事を全面的に書き替えました。

 こんにちは。今回は秦基博さんの『ひまわりの約束』(2014)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『ひまわりの約束』(秦基博)、Himawari no Yakusoku(Motohiro Hata) 

『ひまわりの約束』(秦基博)







【地声最低音】mid1D#(D#3) ※重要度は低い

★いm2Fm2D#[つ]も][みに][っ]と君に m1D#[わ]らっていて欲しくて【サビ】

※低音はmid1G辺りが歌えると形になりやすい

【地声最高音】hiA#(A#4) ※各サビ1回ずつ(計3回)

★こhiA#地m2F[れ]から]は僕もとm2G[ど]けて行きたい【サビ】

【裏声最高音】hiA#(A#4) ※Aメロで登場

★辛hiA#裏hiAm2GF[い]の]が]どっ]ちか分からなくなるよ【Aメロ】


【補足】mid2D#(一部略)mid2Gを含むフレーズ一覧

m2D[ど]うしてき[みm2D#[が]泣][の] [ま]だ僕[も]泣いていない[の]【Aメロ】
★ガラクタm2Fm2G[だっ[た]はず[の]きょ]うが【Bメロ】
★2人ならたかm1G[ら]m2Fm2D#[の]に]なる
m2F[そ]ばにい[たm2G[い]よ]君のために出来[る]ことが 僕にあるG[か]な]【サビ】
m1Gm2D#D[こ[こ]にあ]るしあ1G[わ]せに気D[づ]いたから

※mid2Gが全体で20回程度


>  まず、『ひまわりの約束』についてです。この楽曲は、2014年に男性シンガーソングライターの秦基博さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2015年の『青の光景』に初収録されました。同アルバムには、『Q & A』、『ダイアローグ・モノローグ』などのシングル曲が収められております。アルバムは出荷ベースで10万枚のセールスを記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。

 さて、『ひまわりの約束』は、3Dアニメ映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌として書き下ろされました。アニメのヒットと楽曲の質が相まって、同曲は爆発的なヒットを記録。2016年には100万ダウンロードを記録しました(配信売上分析ブログBillion Hitsより引用)。また、直近のカラオケランキングなどでも未だに上位にランクインする等、長らく愛される人気曲となっております。


 『ひまわりの約束』はアコースティックギターを基調としたスローナンバーで、サビではストリングスが加わり、楽曲を一層盛り上げます。メロディーではシンコペーションが多用されており、ゆったりと楽曲でありながら、どこか躍動感のようなものを感じさせます。作詞作曲は秦基博さん、編曲は秦さんと皆川真人さんの共同でなされました。

 『ひまわりの約束』の音域的な特徴についてです。同曲は男性としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと思います。
 同曲の最低音はmid1D#ですが、全体でみると、低音域は男性曲としては高めでです。そのため、相対的にmid2D~mid2G辺りの中高音域が多く登場します。そのため、mid2Gなどの中高音域がしっかり歌える男性でもある程度スタミナが求められるのではないかと私は推測しました。

 ちなみに、『ひまわりの約束』を女性が歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。ただ、今回は低音域が意外と高く、男性にとっては中高音寄りの曲です。そのため、「歌い慣れていない女性」や「標準より低い音域の女性」などはもしかしたら原曲キーなどがマッチする可能性もあります。その辺りは各々実際に歌唱してみてください。



 最後に『ひまわりの約束』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め~高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はサビで登場します。ただ、この最低音mid1D#は重要度としてはあまり高くなく、厳密な音程にこだわらなくてもよいのではないかと私は判断しました。今回については、大体mid1G辺りがしっかり歌えると形になりやすいと思います。ただ、低音域が高い分、相対的に中高音の頻度が高く、一般的な男性には高く感じられやすいと思います。

 次に、地声最高音hiA#はサビで登場します。登場回数は3回(各サビ1回ずつ)です。このhiA#については男性の音域としては高いのですが、通常の地声最高音hiA#の楽曲と比べると、若干発声しやすいのではないかと私は推測しました。ただ、今回はhiA#に次ぐ高音としてmid2Gが全体で20回程度登場します。そのため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいのではないかと私は分析しております。


 『ひまわりの約束』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ある程度歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができると思います。また、今回は低音の厳密な音程にこだわらなければ、ビギナー向けの調整も可能なのではないかと私は推測しました。ただ、キー調整をしたからといったすぐに秦さんのような歌唱ができるわけではないですので、弛まぬ練習が不可欠です。

 『ひまわりの約束』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~hiA#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はmid2D~mid2G辺りが多く、標準的な男性などは体力的にも辛くなりやすいと思います。
 こうしたことを踏まえると、「標準より高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。また、「標準より低い音域の女性」なども原曲キーが合う可能性があります。


 『ひまわりの約束』はボーカルの良さが活きやすいスローナンバーで、カラオケでも高い人気です。また、人気アニメの主題歌ということもあり思い入れの強い人も多いのではないかと推測されます。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. かたおか より:

    秦基博さん、知名度の割に取り上げられている楽曲がやや少ないと思うので、「Girl」をリクエストさせて頂いてもよろしいでしょうか。よろしくお願いします。

  2. 名無し より:

    今の感じに書き換えられてて凄く読みやすいです。ありがとうございます

    • もりっしー より:

      ありがとうございます。
      他の記事についても少しずつ書き換えていきます。

      • 名無し より:

        凄い亀レスになるんですが、昔の記事だと個人的には

        back number「高嶺の花子さん」「SISTER」
        久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」
        ポルノグラフィティ「サウダージ」
        スピッツ「ロビンソン」「チェリー」

        あたりも今の感じの文章で読んでみたいなぁと思いました。

        • もりっしー より:

          参考にします。
          特に高嶺の花子さんは早いうちに取り組みたいです。