『オトナブルー』(新しい学校のリーダーズ)、Otona Blue(ATARASHII GAKKO!)
【地声最低音】mid2A#(A#3)
★大人のm2A#[こ]いに焦がれm2F#[て]【サビ】
【地声最高音】hiC(C5) ※全体で4回程度
★見た目よりも hiA–hiB–hiC[の[こ[る]B–A[あ]ど[け]ない]【サビ】
【補足】hiA~hiBを含むフレーズ一覧
★hiA–m2G–m2F#[わか]っ]て]る ほしいん[で]しょ?【Aメロ】
★hiB–hiA[ヤ]ワ]な[お]と[こたB[ち] 引き寄せる
★あhiA[お]い[つ]ぼ[み]の[まhiB[ま] お]とな振る【サビ】
まず、『オトナブルー』についてです。この楽曲は、2020年に4人組ダンス&ボーカルユニット新しい学校のリーダーズによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングル曲としてリリースされました。2023年3月現在、アルバムには未収録です。
『オトナブルー』は今年に入りTik tokで大きくバズり、グループも楽曲も知名度が大きく上昇しました。今月に入り、グループのYouTubeチャンネルでもミュージックビデオが公開されました。以前より公開されていたライブやダンスパフォーマンス動画を合わせると1000万回を超える再生回数を記録しております。
新しい学校のリーダーズは2015年より活動するグループですが、2020年に入り米国の音楽レーベル88risingとも契約しております。そうしたこともあってか、海外での知名度が高く、コメント欄に英語が多い点も個人的には印象に残りました。
『オトナブルー』はミドル~アップテンポのポップナンバーです。歌メロ等を聴いても分かりますが、昭和歌謡などを想起させるAメロであり、どことなく和田アキ子さんの『古い日記』などへのオマージュも見られます。ただ、サウンドはR&Bなどの趣があり、様々な時代の音楽が上手く融合されております。
歌メロについてはAメロサビから成っており、全体的にシンプルで耳に残りやすい楽曲となっております。作詞は新しい学校のリーダー達、作曲はyonkeyさんによりなされました。
『オトナブルー』の音域的な特徴についてです。同曲はおおよそ一般的な女性の音域の範囲内(もしくは「やや高め」)で歌メロが作られております。一般的な女性は原曲キーでも歌唱可能ですが、場合によってはキーを下げるなどしても良さそうです。
同曲は全体でみると、意外とhiAやhiB辺りが多いです。そのため、「標準より低めの音域の女性」辺りだと高音がやや辛いかもしれません。ただ、キー調整はしやすいですので、その場合は適宜調整を加えてください。
ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。音域だけを見ると原曲キーでも歌えそうに見えますが、ボーカルのニュアンスなどを考えると、高音域が得意な男性でもキー下げを推奨します。
最後に『オトナブルー』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(もしくはやや高めかも)です。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiCはサビにあたる部分で登場します。登場回数は4回程度です。この辺りは女性の音域の範囲内ですが、慣れてないとスムーズな発声が損なわれやすいです。また、今回は全体的にhiA,hiBの頻度が高いです。原曲キーで歌唱可能な女性も多いかもしれませんが、全体的に高音寄りで、少し高く感じる人もおられるかもしれません。場合によっては、キーを下げるのもよいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『オトナブルー』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は音域自体はそこまで広くないため、キー調整の融通が利きやすいです。また、歌メロも歌謡的でわかりやすく、練習曲として比較的使いやすいと私は判断しました。
同曲の歌メロは「Aメロが昭和歌謡的」で、「サビは最近のJ-POPのアイドル曲のようなニュアンス」になっております。そのため、そうした落差が少し難しく感じられるかもしれません。サビについては、人によっては音程が取りにくいかもしれませんので、しっかり聴き慣れておきたいところです。
『オトナブルー』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiCといった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はhiA,hiB辺りが少し多いので、人によっては少し高音感があるかもしれません。それらを踏まえると、「標準的~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
『オトナブルー』は最近のJ-POPとしてはメロが分かりやすく、カラオケなどでも歌いやすいと思います。個人的には歌詞やMVなども印象に残りました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。