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『命にふさわしい』( amazarashi ) の 音域

こんにちは。今回はamazarashiの『命にふさわしい』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。当ブログでamazarashiの作品を取り上げるのは今回が初となります(楽曲提供を含めると、菅田将暉さんの『ロングホープ・フィリア』(過去記事)を取り上げました)。


『命にふさわしい』(amazarashi)
『命にふさわしい』(amazarashi)の音域






【地声最低音】mid1C#(C#3) 

★アスファルトより土 m1E[鋼]鉄より人肌【Aメロ】
m1C#[その]汚れた顔こそ [いの]ちにふさわしい

※低音が苦手な方はmid1E辺りで歌ってもよい


【地声最高音】hiA(A4) ※全体で8回程度

m2Em2F#-hiA[僕は[虎視]眈][々][とえF#[が]いてた]【Bメロ】
★せかm2Em2F#[い[を] F#hiA[滅ぼ[すに]ぃ]【サビ】


【補足】mid2Emid2F#を含むフレーズ一覧

m1Em2Em2F#[無意[識にえ[ら]ぶのが] m1C#[つ]めたさより温みなら【Aメロ】
★こぼれm2D[た]涙を蒸[発]させる為[に]【Bメロ】
m2F#m2E[ぜ]んぶを無駄にした日][ら]
★全部が報われm2F#m2E[る]ぅあ][を]

★二人になれなかった m1E[こど]くと孤独m2Em2F#[で[は]【サビ】
m2F#m2E[心さえ 心さえ 心さえなかったなら]ぁ]

m2E[その破片][ぉ]裸足でわm2D[たる]ような【Dメロ】
m2Em2F#[そこで死んでも[い]いと] 思える一歩こそ


 まず、『命にふさわしい』についてです。この楽曲は、2017年にロックバンドamazarashiによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年の『地方都市のメメント・モリ』に初収録されました。同アルバムには、人気アニメの主題歌にもなったシングル『空に歌えば』も収録されております。アルバム『地方都市のメメント・モリ』はCDベースでは、amazarashiとしては最も大きなセールスを記録しております(2023年4月現在)。

 さて、『命にふさわしい』はゲームソフト『NieR:Automata』(ニーア オートマタ)とのコラボレーションシングルとしてリリースされました。amazarashiは、2023年に同ゲームが原作としたテレビアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』にもエンディングテーマ『アンチノミー』を提供しております。楽曲の質も相まって、『命にふさわしい』はamazarashiのYouTube公式チャンネルで約700万回もの再生回数を記録しました(2023年4月現在)。


 『命にふさわしい』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高め~高めのレンジで歌メロが作られております。一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすそうです。
 同曲は最高音以外ではmid2E~mid2F#辺りが多く登場します。そのため、標準的な音域の人だと、少し余裕がなくなりやすいかもしれません。メロディー自体は覚えやすいのですが、ボーカル秋田ひろむさんのように歌いこなすには表現力が求められます。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、女性歌手のAimerさんがカバーしたバージョンが参考になりやすいです。Aimerさんは原曲よりも2つキーの高い(#2)mid1F#~hiBのレンジでカバーされております。人によっては少し低いかもしれませんが、この辺りが1つの目安になりそうです。



 最後に『命にふさわしい』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「やや高め~高め」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1C#はAメロで登場します。今回のmid1C#は歌えるには越したことはありませんが、低音域が苦手な方などはmid1E辺りで歌唱してもよいのではないかと私は感じました。「高音域が得意だけど、低音域が苦手な男性」などは参考にしてみてください。
 一方、今回の低音は女性にとってはかなり低いです。原キーで全く歌えないというわけではないですが、女性の得意なレンジなどを考慮に入れてもキー上げを推奨します。

 次に、地声最高音hiAはサビやBメロで登場します。登場回数は8回程度です。そのため、一般的な男性の音域と比べると高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『命にふさわしい』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができそうです。一方、同曲は音域自体が広めであるため、ビギナーなどはもしかしたら歌いにくい部分が出てくるかもしれません。キー調整をしても難しいと感じた場合、別の易しめの曲と並行して練習してください。
 同曲はメロディー自体は分かりやすく、覚えやすいのではないかと私は感じました。ただ、秋田ひろむさんのような表現をする場合、力量が求められます。個人的には音程が少しずれてもよいので、歌詞に迫るような表現を心掛けたいと感じました。

 『命にふさわしい』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。一方、低音域も迫力のある歌唱が不可欠であり、低音~高音まで安定した歌唱が求められます。これらを考慮すると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


 『命にふさわしい』は決して明るい内容の作品でないですが、秋田ひろむさんの歌唱、歌詞が私にはぶっ刺さりました。私自身は『NieR:Automata』については名前と主人公を知っている程度なのですが、この楽曲を聴いて、ゲームやアニメについてももっと深く知りたいと感じした。興味を持たれた方は楽曲にもチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. きよひと より:

    リクエストした者です。応えて頂きありがとうございます!
    私はゲームでこの楽曲を知り衝撃を受けたのですが
    管理人さんにも刺さったようで嬉しい限りです。
    確かにカラオケで盛り上がる類の楽曲ではないですが
    感情移入して歌えば迫力が増して音程を外し気味でも
    楽しめる楽曲になっていると私も感じていました。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      きよひとさんはゲームで知ったんですね。
      amazarashiはホントに歌詞が素敵ですし
      それを表現する秋田さんの歌唱も良きです。

      リクエストありがとうございました。
      amazarashiはまたほかの曲も取り上げたいです。