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『空に歌えば』(amazarashi)の音域 /『僕のヒーローアカデミア』OP曲

こんにちは。今回はamazarashiの『空に歌えば』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『空に歌えば』(amazarashi)
『空に歌えば』(amazarashi)の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) 

m2Em2D#[蜃]気]楼 涙の川をm1Em1D#[漕ぎ[出し]て] 幾星[霜]1E【Aメロ】


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で22回

★虚m2F#E[実を切り裂い]て]F#E^-m2G#[天をあ][い[で]【サビ】
★(hiBm2G#F#[そ]らに歌え]ば]ぁ]) /後m2G#F#[悔]も]F#E[応]無く]
★必m2E[然]×2 なるべくm2G#F#E[し]てな]る未][だ]
★それG#F#[ゆ]え]、足掻け
★忘m1F#[れ]ない 悔しさも 屈辱も むm2G#F#E[ねに飾]っ]て]【Bメロ】
m2G#F#E^[あ](の][なにか叫んでた君のこ]え])【ラストサビ】
★言いm2F#m2G#[たかったこ[と] 言えF#[なかったこ]と]


【補足】mid2Emid2F#を含むフレーズ一覧

★さよなm2E[ら] [行かm2F#[ざ]るを][な]【Aメロ】

 まず、『空に歌えば』についてです。この楽曲は、2017年にロックバンドamazarashiによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『地方都市のメメント・モリ』に初収録されました。同アルバムには、PlayStation 4用ソフト『ニーア オートマタ』とのコラボ楽曲『命にふさわしい』(過去記事)も収録されております。アルバム『地方都市のメメント・モリ』はCDベースでは、amazarashiとしては最も大きなセールスを記録しました(2023年11月現在)。

 さて、『空に歌えば』は堀越耕平さんの同名漫画を原作としたアニメ『僕のヒーローアカデミア』第2期 第2クールオープニングテーマとして書き下ろされました。楽曲の質も相まって、同曲はamazarashiのYouTube公式チャンネルで1500万回近い再生回数を記録しております。amazarashiのシングル曲としては、『季節は次々死んでいく』などとともに人気の高い作品といえそうです。
 ちなみに、『空に歌えば』のカップリング曲でアルバムにも収められている『たられば』もYouTubeでMVが公開されております。私個人としては、この『たられば』も好きで、歌詞が非常に耳に残ります。


 『空に歌えば』はアッパーなバンド曲です。頭サビで歌メロが始まり、AメロBメロサビと展開されます。間奏では語りのパートが挿入されております。私個人としてはamazarashiは歌詞が特に魅力的なバンドですが、こうした語りのパートは贅沢に感じます。
 同曲の作詞作曲はフロントマンの秋田ひろむさん、編曲はamazarashiと出羽良彰さんによりなされました。出羽さんはamazarashiとは縁の深いアレンジャーであり、またドラマの劇伴なども担当されております。


 『空に歌えば』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては「やや高め~高め」のレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、通常は少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲はAメロの一部でmid1D#,mid1Eなどを含む低音が登場します。一方、それ以外の大部分ではmid2E~mid2G#といった中高音を含んだ場面が多く見られます。そのため、最高音自体は滅茶苦茶には高くないもの、全体的に中高音寄りの曲であり、見た目の音域よりも高く感じやすいと思います。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、過去に同曲をカバーした緑黄色社会のバージョンが参考になると思います。リョクシャカは原曲キーよりも5つ高いキー(mid1G#~hiC#)でカバーしております。この辺りが一つの目安になりそうです。私個人としては、一般的な女性は原キーよりも3~4つ高いレンジ辺りが合うのではないかと推測しております。



 最後に『空に歌えば』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「やや高め~高め」といったところです。。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、「高音域が非常に得意な男性」だと若干低く感じやすいかもしれません。よって、「高音域が非常に得意な男性」は少しキーを上げるのも選択肢です。

 次に、地声最高音mid2G#はサビやBメロ等で登場します。登場回数は22回と多いです。このmid2G#辺りは男性の音域としてはやや高いです。今回は登場回数も多いため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと私は分析しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
 ちなみに、今回はコーラスでキーボード担当の豊川真奈美さんのパートがあります。そこは最高音には含めていませんが、豊川さんの歌うサビの【そらにうたえば】というフレーズを含めるとhiBが地声最高音となります。


 『空に歌えば』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、ビギナー向けの調整も可能だと思いますが、もしかしたら一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。キー調整をしても難しいと感じた場合、別の易しめの曲と並行して練習してください。
  同曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムなども覚えやすいのではないかと私は感じました。ただ、秋田ひろむさんのような歌唱をする場合、表現力が求められます。弛まぬ練習を重ねたいです。

 『空に歌えば』を原曲キーで歌唱する場合、地声でmid2D~mid2G#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はAメロの一部を除くと、全体的に中高音寄りであり、スタミナなども求められます。
 こうしたことを踏まえると、「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①Aメロの一部を除くと、全体的に中高音寄りの曲
②原キーだと「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」に合いそう
③女性の場合はキーを上げた方が歌いやすい(原キー+3~+5程度)
④メロは分かりやすく、リズムなども比較的覚えやすい

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コメント

  1. . より:

    取り上げてくださりありがとうございます!
    ヒロアカの曲の中で一番好きな曲なのでうれしいです!
    リョクシャカがカバーしていたんですね!いいこと知れました!

    • もりっしー より:

      こちらこそリクエストありがとうございます。
      amazarashiはあと1曲リクエストがあったので
      そちらも合間を見て取り上げたいです。