(2019/09/14)初投稿
(2020/03/21)動画の添付を行いました

 こんにちは。今回はDISH//(ディッシュ)の『猫』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、今回取り上げる『猫』はアーティストやレコード会社のYouTube公式チャンネルでフル配信されておりません。代わりの動画として、THE FIRST TAKEでの動画を添付いたします。原曲の音源とは異なりますが、ボーカルの表現がフル尺で確認できます。また、あいみょんさんのライブでの動画も添付いたします。


『猫』(DISH//)、Neko


【地声最低音】mid1C(C3)  

m1C[ぼ]くは君を手放してしまった


【地声最高音】hiA#(A#4)  ※各サビで2回ずつ登場

★猫にhiA#[なっ]m2G#[たん]m2G[だ]G#[よ]G[な]m2F[君]



【補足】mid2Fmid2G#辺りの注意箇所

★君の顔なんてわm2G[す]m2F[れ]てやるさ m2F[馬]鹿(Bメロ)
★馬m2G[鹿]しいだろ、そうだろm2F[~]

★きm2G#[み]m2G[が]m2F[いな]F[なっ]F[日]G[も] (サビ)
★心と体が喧m2F[嘩]して 頼りない僕は寝転んm2F[で]
★君色に染めておm2G[く][~]m2FF[よ](ラストサビ)


※あいみょんさん自身のセルフカバーはmid1D#~hiC#となっています。
『猫』(DISH)









 まず、DISH//(ディッシュ)について少し説明します。DISH//は4人組のダンスロックバンドです。ダンスを踊りながら楽器を演奏するというアイドルグループだそうです(『Wikipedia』より)。アイドルユニットということもあり、楽曲提供を受けることが多いという点が私自身は非常に印象的に残りました。バンドというものは基本的にメンバーが作詞作曲などを行うことが多く、また歌手であっても歌に専念するという人は非常に少なくなった印象です。その中で、DISH//はこれまでもOKAMOTO'Sやヒャダインさん(前山田健一)、シライシ紗トリさん、氣志團などから楽曲提供を受けています。

 バンドでありながら他者の楽曲提供を受けるというのは利点も多いです。一つは楽曲そのものの質の高さです。バンドの演奏力・歌手としての歌唱力と、作詞作曲能力というものは必ずしも両立しません。そうした中で、作詞作曲を専業の作家に委ね、歌唱や演奏を分業させるというのは、上手くハマれば質の高い作品作りになりえます。「バンドや歌手が作詞作曲をしない」というのは必ずしも悪いことではありません。


 さて、『猫』についてです。『猫』は2017年にDISH//によりリリースされたシングル作品『僕たちがやりました』の3曲目に収録されている楽曲です。アルバムなどには収録されておりません。作詞作曲はシンガーソングライターのあいみょんさんが行っております。あいみょんさん自身もライブでセルフカバーしており、シングル『今夜このまま』の中に収録されております。弾き語りです。

 『猫』のサウンドについてです。緩やかなテンポのバンドサウンドです。要所要所でストリングスなどが加えられております。編曲はトオミヨウさんによりなされています。個人的にはやはり作詞作曲(特に歌詞)が非常に印象に残ります。また、2番のBメロでブレイクが入り、演奏が止まるのですが、そこで唯一残るギターの音色が美しいと思いました。
 歌メロディーについてはAメロBメロサビという馴染み深いメロディー構成であります。 メロディーそのものも非常に美しく、上手くプロモーションされれば、もっと多くの人の耳に届く様な楽曲になるのではないかと思いました。ボーカルの北村匠海さんの声質も非常に良いです。

 
 『猫』の歌詞についてです。恋人との別れを歌った歌詞で非常に切ないです。歌詞にもあるように、黄昏感や、気怠さが感じられる世界観です。一方で、「僕」は、忘れてしまいたい「君」が猫のようにしれっと帰ってくるのではないかと願っている点が非常に印象的で、かつ共感を誘います。「猫になったんだよな君は いつかフラッと現れてくれ」というサビの箇所は、分かりやすい歌詞でありながら、聴き手の心に残るフレーズです。こうしてみると、あいみょんさんは売れるべくして売れたのではないかと私自身は考えてしまします。

 個人的に好きだと思ったフレーズは「心と体が喧嘩して 頼りない僕は寝転んで」というサビの歌詞です。君がいなくなってしまったことに対する心の行き場の無さがよく表れていると思います。





 さて、最後に『猫』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3) ~【地声最高音】hiA#(A#4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりもやや高いです。
 
 まず、この『猫』の地声最高音はhiA#であり、各サビで2回ずつ登場します。この音階は歌い慣れてた男性であっても出ないことがある音階です。その点は留意しておいてください。一般的な男性の場合、原曲のキーから2程度下げると歌いやすくなると思います。キーを2つ下げると、最高音がmid2G#に設定されます。

 一方で、普段歌い慣れていない人はmid2F~mid2Gといった音域を歌いこなせるように歌い慣れてください。この『猫』においても多くの場面で登場します。mid2F,mid2Gといった音階は一般的な男性の音域の範囲内です。

 ただ、『猫』の音域についてですが、やや広めであるため、普段歌い慣れていない人がキーを下げて歌唱するには少しハードルがあるかと思います。キーを下げ過ぎると低音部分が逆にきつくなるかもしれません。つまり、練習曲としてはあまり向かない印象です。低音部分がきつくなる場合は、まず別の曲で歌い慣れた上で、この『猫』にチャレンジすると良いと思います。
 
 ちなみに、女性がこの『猫』を歌唱する場合、あいみょんさんのセルフカバーが参考になると思います。音域としてはmid1D#(D#3)~hiC#(C#5)で歌唱されています。高音部分はともかく、低音部分がかなり低めです。男性の場合と同様に、普段歌い慣れていない人が、キーを下げて練習するのには、あまり向かないかもしれません。ある程度歌い慣れた上で、カラオケなどでチャレンジするのが良いともいます。

 『猫』は2019年9月現在、広く知られた楽曲ではないですが、これから多くの人に知られる可能性のある普遍性のある作品でもあると思います。このブログをきっかけに、この曲を知り、馴染んでもらえば幸いです。