『Workin’ Hard』(藤井風)
【地声最低音】lowD(D2) ※2番Aメロで8回と多い(low音階が頻出)
★掻っm1D[さ]らっ[た] 圧巻[で]らし[た]【Aメロ】
★ひそかに何かと努m1A–lowG–lowF[め[る[わ]【Bメロ】
☆lowG[Let’s] m1A[sit] lowD[back], A[time to re[lax]D【2番Aメロ】
★鼓動にまlowG–lowF[か[せ]て] 自由におG–F[ど[っ]て]
【地声最高音】hiA(A4) ※ラストサビで登場
★F–m2G–hiA[Wish [I [could] [give G[you A[a] [hand]【【ラストサビ[MVの3:21辺り]】】
☆hiA–m2G–m2F[Ba]by] you’ve] been m2G[Workin’ hard] (m2G[Wor]kin]‘ G[hard])【ラストサビ[MVの3:22辺り]】
【補足】mid2F~hiA辺りを含むフレーズ一覧
★Take a deep breath And you’ll know…m2F[oh] E[oh]【2番Bメロ】
★But m2F{I] m2E[know] that you’re【2番サビ[副旋律]】
★Workin’ hard(m2G–F[Wor]kin]‘ G[ha])rd)
★Together we can touch m2F[the] m2G#–G[sk]y]【Dメロ】
★m2E–F–m2G[May[be [you] [don’t F–G[un[der][stand But]E F[I] [know] that you’re【ラストサビ】
★m2F[Workin’ hard Workin’ hard]【ラストサビ[MVの3:17辺り]】
※hiA[Workin’ hard Workin’ hard]【ラストサビ[MVの3:28辺り]】
☆m2F–m2E wor[kin]’ hard]【ラストサビ[MVの3:32辺り]】
※はカラオケやライブでは省略されるのではないかと私は推測しております。
まず、『Workin’ Hard』(ワーキン・ハード)についてです。この楽曲は、2023年に男性シンガーソングライターの藤井風さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルです。記事の執筆時点で最新作であるため、アルバムには未収録です。
さて、『Workin’ Hard』は『FIBAバスケットボールワールドカップ2023』のTV中継テーマソングとして書き下ろされました。私自身も日本代表の活躍を視聴しており、この楽曲を耳にしました。ただ、私個人としては、スポーツのテーマソングとしてはかなり落ち着いた暗めの作品であり、その点で非常に耳に残りました(非常に好きな楽曲です)。
『Workin’ Hard』はダウナーなR&Bです。ボーカルも終盤以外は中低音寄りのメロとなっており、その点で印象に残ります。藤井風さんの楽曲のアレンジはこれまでYaffleさんが担当しておりました。ただ、今回はドレイクやケンドリック・ラマーなどと縁のある米国人プロデューサーのDAHIさんが編曲を担当しております。藤井さんは海外でも多く楽曲が再生されるミュージシャンですが、よりグローバルに向けられた作品といえるかもしれません。歌詞も多くの部分が英語詞となっています。
『Workin’ Hard』の音域的な特徴についてです。同曲の高音は男性の音域としては「やや高く」、低音域は男性曲としては「かなり低い」といえます。音域が低音側に広く、一般的な音域の男性がキー調整しづらい楽曲だといえます。
同曲は全体を通して中低音域が多く登場します。とりわけ2番AメロはlowD~mid1Aといった低音域が頻出し、かなり低音感があります。一方、楽曲の終盤にはmid2E~mid2G(hiA)などの中高音域が頻出します。一般的な男性の場合、通常のサビメロを歌うと高いですので、藤井さんが副旋律で歌っているパートを歌うと幾分が歌いやすくなると思います(それでもhiAが2回程度登場します)。
ちなみに、当ブログではこれまでに1700曲以上の楽曲を音域分析しております(2023年8月末時点)。その中でも、『Workin’ Hard』は特にlow音階が頻出する楽曲です。終盤には中高音が多く見られますが、全体としては低音域が得意な人の力量が生かせやすい楽曲といえそうです。
最後に『Workin’ Hard』の音域についてですが、【地声最低音】lowD(D2)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高音はやや高く、低音はかなり低いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音lowDは2番Aメロで登場します。登場回数は全体で8回程度であり、lowGやmid1Aとのコンボとなります。そのため、男性曲としても相当低音感があり、低音域への適性がある人でもしっかりした練習が不可欠です。「高音域が非常に得意な男性」などはキーを上げるのもよいと思います。また、女性は1オクターブ上のレンジで歌唱することも考えてみてください。
次に、地声最高音hiAはラストサビで登場します。登場回数は2~3回程度です。このhiAは男性の音域としては高いですが、今回は登場回数も少ないです。そのため、歌い慣れた人であれば、頑張って原曲キーで歌ってみるのもよいと思います(今回はキーを下げるのが難しい)。
『Workin’ Hard』は音域自体がかなり広く、低音域も低いため、キーを下げる余地はほとんどありません。ただ、高音域はhiAまでですので、キーを上げる余地があります。「高音域が得意な男性」や女性などはキーを上げるのもよいと思います。
今回の楽曲はメロディー自体はシンプルであり、比較的手を付けやすいと思います。ただ、音域の広さや表現面などがネックとなり、やはり歌い慣れた人向けの楽曲となります。かなり広いレンジになりますが、音域が合う人であれば、練習曲としてはおすすめです。低音域の練習にはよいと思います。
『Workin’ Hard』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。また、同曲は楽曲の全体でみると中低音域が多いです。とりわけ、2番Aメロではlow音階が多く登場しますので、中低音域の安定は不可欠です。
こうしたことを踏まえると、「標準よりやや低め~標準より(やや)高め」の音域の男性が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。今回の楽曲は低音域がかなり低く、音域的な側面でも見どころが多い楽曲といえます。
【まとめ】
①全体でみると低音域の回数が多く、音域もかなり広い
②低音域がかなり低い(当ブログの歴代曲の中でも低音が際立つ)
③終盤は中高音が見られる(標準よりやや高め~高め)
④メロディーやリズムは比較的取っつきやすい
⑤原キーだと「標準よりやや低め~標準より(やや)高めの音域の男性」に合いそう
コメント
さっそくありがとうございました。えぐい低音ですが、高音も意外とそれなりに出てるんですね。歌いがいありそうです。
名無しAさんコメントありがとうございます。
藤井風さんは高音も結構出ますね。
少し前だとdamnとかは中高音寄りだったと思います。
今回は音域面でも見どころが多かったです。その他のリクエスト曲も少しずつ取り上げます。