『Hachikō』(藤井 風)

【地声最低音】mid1A#(A#2)
★m1D–m1A#[This time I’ll never let you [go]【アウトロ】
【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で1回
★Feel the breeze and m2E[let] God bless us E–m2F#[a[ll]【2番Bメロ】
【裏声最高音】hiC(C5) ※サビで登場
★m2F#裏–hiC裏^[Doko ni ikō, Hach[ikō]o]【サビ】
【補足】その他の中低音(m1B~m1D)と中高音(m2D~hiA)
★Take you a[ny[where]D–m1B, I’m m1E[re]ady【Aメロ】
★1E[so] hard to m1D–m1B[make [you] ha]ppy][y[y]D–B
★m1B–D–E[While] everybody’s screa]min’], shoutin’【Bメロ】
★m1C#–E[We’re so chill out here], just] vibin’
★2C#–m2D[Tryin’ [to] spread] this
★peaceful[ness [with]m1D–m1B y’all
★Feel m2D[the] breeze [and m2E地[let] God] bless us all
★m2F#裏–E[Yo]u’ve be]en pat[ient]ly]F#–E【サビ】
★m2D裏[wai]ting m2E裏–m2D[for] m]e, me
★waiting for mе[e]m2F#裏,F#–G–hiA裏[me[e[ee]
★m2F#裏–G–hiA裏[Doko ni ikō, Ha[chi[ikō]
★waiting m2G裏–F#–E[for] me]e]
★m1D[Doko ni ikō, Hachi]kō?【アウトロ】
★m1C#–E[We’re so chill out here], just] vibin’
★2C#–m2D[Tryin’ [to] spread] this
★peaceful[ness [with]m1D–m1B y’all
★Feel m2D[the] breeze [and m2E地[let] God] bless us all
★m2F#裏–E[Yo]u’ve be]en pat[ient]ly]F#–E【サビ】
★m2D裏[wai]ting m2E裏–m2D[for] m]e, me
★waiting for mе[e]m2F#裏,F#–G–hiA裏[me[e[ee]
★m2F#裏–G–hiA裏[Doko ni ikō, Ha[chi[ikō]
★waiting m2G裏–F#–E[for] me]e]
★m1D[Doko ni ikō, Hachi]kō?【アウトロ】
まず、『Hachikō』についてです。この楽曲は、2025年に男性シンガーソングライターの藤井風さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『Prema』に収録されました。
『Hachikō』はシンセサイザーが主体となったアップテンポのR&Bです。歌詞は大部分が英語詞ですが、「どこに行こうハチ公」(Doko ni ikō, Hachi]kō)といった中毒感のある日本語フレーズが繰り返されております。作詞作曲は藤井風さんによりなされました(作曲はTobias Jesso Jr.との共同)。
『Hachikō』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域の範囲内で歌メロが作られています。一般的な音域の男性が原曲キーで歌いやすい曲ですが、人によっては少しキーを上げてもよいかもしれません。
今回の楽曲は全体的に中低音が多い楽曲であり、中高音については裏声が多用されています。地声高音としてはmid2D~mid2F#程度であり、頻度も高くないため、一般的な音域の男性が原曲キーで歌いやすいと想定しています(J-POPの男性曲としては地声高音がやや控えめ)。一方、低音域としては、mid1B~mid1D辺りが多いため、それなりに低音感があります。こうした点を考慮すると「中低音が得意な男性」の方がマッチしやすいと私は推定しています。反面、「高音域が得意な男性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから6~9つ程度上げてみてください(もしくは3~6つ下げて1オクターブ上を歌唱する)。ただ、今回は音域がかなり広い曲であるため、歌える人が限定されやすいです(力量が求められる、)。
最後に『Hachikō』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】mid2F#(F#4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(J-POPの男性曲としては中低音が多い)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1A#はアウトロで登場します。登場回数は2回程度です。このmid1A#に次ぐ低音としては、mid1B辺りがABメロで多いです。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、それなりに低音感があります。「高音域が得意な男性」などは歌いにくい可能性もあるので、場合によっては少しキーを上げてみてください。
次に、地声最高音mid2F#は2番Bメロで登場します。登場回数は1回のみです。このmid2F#に次ぐ地声高音としては、mid2Eがピークとなる場面が全体で2回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域の範囲内といえます。一般的な音域の男性が原曲キーで歌いやすく、また、「標準より低めの音域の男性」なども原キーで歌唱しうる可能性があります。ただし、裏声レンジが広いため、その点で得意不得意が問われやすいです。
『Hachikō』はキー調整の余地があり、歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、裏声音域がかなり広いため、ビギナーについては一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです。ただ、歌詞の大部分が英語詞であり、テンポが速いため、その点でとっつきにくい可能性があります。また、裏声のレンジがかなり広いため、そうした点でも力量が求められます。こうした点から歌い慣れた人向けですが、複雑な展開が少ない分、藤井さんの作品の中では比較的分かりやすいとも私は考えています。
『Hachikō』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2F#(裏声はhiCまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は、mid2D~mid2F#の地声高音はそこまで多くなく、中高音は裏声が主体となります。低音についてはmid1A#が一部で登場するほか、mid1B~mid1D辺りがABメロでよく見られます。
こうした点を考慮すると、「標準より低め~標準より高めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。「高音域が得意な男性」についても原キーで歌える可能性はありますが、人によっては少しキーを上げるのもよいと思います。
【まとめ】
①ABメロは中低音が多い。サビは裏声が多い
②J-POPの男性曲としては地声高音が控えめ
③原キーだと「標準より低め~標準より高めの音域の男性」などに合いそう
④英語詞が多い点、裏声レンジがかなり広い点は注意
⑤メロは比較的分かりやすい。歌い慣れた人向けだが、練習曲にもよい