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『LOVE SONG』(CHAGE and ASKA)の音域

 こんにちは。今回はCHAGE and ASKAの『LOVE SONG』(1989)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『LOVE SONG』(CHAGE and ASKA)
『LOVE SONG』(CHAGE and ASKA)の音域








【地声最低音】mid1F#(F#3) 

★僕の歌がm2A[や]せつづけて[いる]【Aメロ】
☆SOU[Lの]m2Aこきゅ[うが][まるm1F#[ぅ]【Bメロ】
★ぼm2A[くは][みが] m1G#[好]き]【通常サビ】


【地声最高音】hiB(B4) ※全体で1回

m2EF#[君か[ら]の] ×3“ [I] F#hiAhiB^[LOVE [YOU [CA]LL]【Dメロ】


【補足】mid2F#hiA#を含むフレーズ一覧

★聴いた風なはやm2Em2F#[りにまぎ[れ]【Aメロ】
★やm2Em2F#[す[い]オ]m2A[チャ]みたい[で] [君に悪い]
★ぼ2Em2F#[く[は] [そhiAF#[れ]を]見ていたよ
m2E[き][を][かm2F#m2G#[べ[る]と]き]【Bメロ】
★胸に息づくのは 君m2F#[への] hiA[Love] [song]×3
m2A[会え]ないm2F#hiAG#[夜[は]Lo]nely]【Dメロ】
★抱m2FhiA#AG[き[合]う]た]び]にほ[ら]【ラストサビ[転調₊1]】
★欲m2GF[張]り]になって行く
★君hiA#hiAm2G[が]お]も][よAhiA#[り[も]

 まず、『LOVE SONG』についてです。この楽曲は、1989年に2人組男性音楽ユニットCHAGE and ASKAによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『PRIDE』に初収録されました。同アルバムは、ロングヒットを続け、1992年にCDが40万枚のセールスを記録し、プラチナ認定がなされました。

 『LOVE SONG』は1989年のシングルですが、日本航空「JAL’92 沖縄キャンペーン」のCMソングとしてタイアップが付き、92年にシングルとして再発売されました。最終的に50万枚を超えるCDヒットを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされています。作詞作曲は飛鳥涼さん、編曲は飛鳥さんと十川友司さんとの共同でなされました。
 CHAGE and ASKAのYouTube公式チャンネルで公開されているMVは再生回数が2500万回を超えており、『SAY YES』(過去記事)『YAH YAH YAH』(過去記事)などに次いで高い再生回数を獲得しています(2024年9月現在)。Spotifyなどのストリーミングでも高い人気を得ており、同ユニットの中でも高い人気の楽曲の1つといえると思います。


 『LOVE SONG』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすそうです。
 同曲は曲全体を通してmid2F#等の中高音が多く見られ、サビではhiAやhiA#等が高音のピークになります(ラストサビでは転調し、キーが1つ上がります)。また、低音域もmid1F#と男性曲としては高めです。こうした傾向から見ると、相対的に高音域が得意な男性の方が歌いやすい曲です。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はいくらかキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみてください(「高音域が得意な女性」はもう少し上げていい)。ただ、今回は最低音がmid1F#であるため、「標準より低めの音域の女性」などは原キーがマッチする可能性もあります。



 最後に『LOVE SONG』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域としては高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1F#はBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid1F#が最低音となる男性曲は高い確率で、「一般的な男性にとってはキーが高い曲」となります。今回の『LOVE SONG』についてもこの傾向が明確に当てはまります。

 次に、地声最高音hiBはDメロで登場します。登場回数は1回のみです。このhiBに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で6回、hiAが16回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度下げてみてください。


 『LOVE SONG』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。もしキー調整をしても難しいと感じた場合は、別の曲と並行して練習してください。
 今回の楽曲はメロディーが比較的わかりやすく、リズムなども取りやすいです。また、人気曲『SAY YES』のように難しい転調などもないため、練習曲に向きやすいのではないかと私は分析しました。ただ、メインボーカルのASKAさんのように歌唱するには力量が求められますので、弛まぬ練習を重ねてください。

 『LOVE SONG』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#~hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は全体を通してmid2F#辺りが多く、サビはhiAやhiA#等がピークとなります。低音はmid1F#程度であり、こちらも男声の音域としては高めです。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「標準より低めの音域の女性」なども原キーがマッチする可能性があるため、その辺りは実際に歌唱してみてください。

【まとめ】

①サビが特に高いが、全体的に中高音寄り
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などに合いそう
③女性はキー上げ推奨。「標準より低めの音域の女性」は原キーが合う可能性もある
④メロは比較的わかりやすく、練習曲向き

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コメント

  1. 名無し より:

    遂にこれが来ましたか…
    意外とAメロでmid2F#とかhiA出てくるので体感的に結構高いですよね

    • 名無し より:

      記事と関係ないリクエストになってしまうのですが、五十嵐浩晃さんの「ペガサスの朝」をお願いします

      • もりっしー より:

        リストアップしておきます
        初めて聴いた曲ですが、アレンジカッコいいですね

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます
      全体的に高いですね。ASKAさんは低音も魅力的なのですが
      今回は高音が辛い曲ですね