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『モザイクカケラ』(SunSet Swish)の音域

こんにちは。今回はSunSet Swishの『モザイクカケラ』(2007)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『モザイクカケラ』(SunSet Swish)
『モザイクカケラ』(SunSet Swish)の音域







【地声最低音】mid1C#(C#3) 

★こんなはずm1G#[じゃ]m1C#[い]【Aメロ】
m1C#m1D#F[そ]う]お]もっ[てD#C#[ね[む][ぃ]
★意味も無く繰りm1G#m1F[か[え]し]


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で5回程度

☆変わらm2Fm2F#地[な[い]か]ら回[り]【Aメロ】
★逆にm2D#m2F#地F[で[こ]ぼ]こ][いF地[い]【Dメロ】
★なm2G#裏m2F#地F[ん]と]な]く順[番F#地[を]待っ]てないで

※ここは裏声のようにも聞こえる

【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビで登場

★あなたがくれた 出m2F地m2G#裏^[逢[い]と][かhiC裏hiC#[れ[も]【サビ】
★夢を2F地m2G#裏[ひ[ろ]い][つhiC裏hiC#^-A#[め[て]み]よ][お]ぉぉ【ラストサビ】

【補足】mid2D#mid2Fを含むフレーズ一覧

m1G#[モ]ザイm2D#[ク] [カ][ラ]【サビ】
m2D#[ひ][つ] [ひ][つm2F[つ]なぎ合わせて描いて[ゆ]
★目覚めればいつm2D#[もの]【Aメロ】
★じぶm2FD#[ん]なり][ぉ] 答えを見つけよう【Dメロ】

 まず、『モザイクカケラ』についてです。この楽曲は、2007年にロックバンドSunSet Swishによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発表された『PASSION』に初収録されました。
 さて、『モザイクカケラ』は、『コードギアス 反逆のルルーシュ』のエンディングテーマに起用されました。楽曲の質も相まって、同曲は配信を中心にロングヒットを記録します。2014年には配信部門で10万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました(ランキングテータブログBillion Hitsより引用)。

 『モザイクカケラ』はアップテンポのバンド曲です。全体的にしっとりした楽曲であり、ピアノやアコースティックギターなど切なさ強調されたサウンドになっています。歌メロは頭サビで始まり、Aメロサビと展開します。作詞作曲はキーボード担当の石田順三さん、編曲は坂本昌之さんとバンドによりなされました。


 『モザイクカケラ』の音域的な特徴についてです。同曲はおおよそ男性の音域の範囲内(体感的には「やや高め」)のレンジで歌メロが作られています。原キーで歌唱可能な人も多いかもしれませんが、人によっては少しキーを下げた方が歌いやすい可能性もあります。
 同曲は中高音としてmid2D#~mid2F#といった地声高音が登場します。これらはAメロ~サビを通して広く登場します。これらは標準的な男性の音域の範囲内といわれますが、登場回数などを考慮すると、「標準的~やや高め」なのではないかと私は推定しています。低音域についてはmid1C#等が登場し、大よそ標準的ですが、頻度としてはそこまで多くないです。そのため、相対的に中高音域が得意な男性の方がマッチしやすいです。一方で、「高音域が非常に得意な男性」だと少し歌いにくく感じられる可能性もあるため、そうした方は少しキーを上げてください。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域でmid1C#やmid1D#等が登場します。この辺りは女性の音域としてはかなり低いため、いくらかキーを上げた方がより歌いやすいといえます。一つの目安ですが、、原曲キーから4~6つ程度上げてみてください。同曲は「アイドルマスター」シリーズの中で、三船美優(CV原田彩楓さん)が原曲よりも5つ高いキーでカバーしています。この辺りも参考になると思います。



 最後に『モザイクカケラ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(体感的には「やや高め」かも)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1C#はAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。今回は頻度としてはそこまで多くないですが、「高音域が非常に得意な男性」だと若干歌いにくい可能性があります。

 次に、地声最高音mid2F#はBメロやDメロで計5回程度登場します。このmid2Fに次ぐ地声高音としてはmid2Fがピークとなる場面が全体で31回登場します。今回はmid2D#等の頻度も高いため、見た目よりも高音感があるのではないかと私は推測しています。原曲キーで歌唱可能な人も多いかもしれませんが、場合によっては少しキーを下げることも選択肢に入れてみてください。


 『モザイクカケラ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません(裏声が要所で登場する点も少し難しい)。その点は留意しておいてください。
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすそうです。息継ぎなどもしやすいため、音域がマッチするのであれば練習曲に向きやすいと私は分析しています。一方、要所で裏声と地声の器用な使い分けがなされているため、そうした力量は不可欠になります。

 『モザイクカケラ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2F#(裏声はmid2G#~hiC#等)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロ辺りでも意外と中高音が多いです。低音域についてはmid1C#が登場し、大よそ標準的です。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。

【まとめ】

①Aメロで低音が見られるが、全体でみるとやや中高音に寄る
②原キーだと「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」に合いそう
③女性はキー上げ推奨
④要所で裏声が登場するため、地声と裏声の使い分けに気を付けたい
⑤音域がマッチするのであれば練習曲におススメ(息継ぎも比較的しやすい)

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コメント

  1. ナポリタン より:

    リクエストした者です。取り上げてくださってありがとうございます!
    歌っている時にラスサビあたりが少ししんどかったので地声の最高音はもっと高いのかなと思っていましたが、中高音の多いタイプだと知って驚きました!
    あと、リクエストなのですが「死んだ妻に似ている」や「ローラの傷だらけ」などゴールデンボンバーの曲を取り上げていただきたいです!
    他の方のリクエストや投稿主様の都合もあるかと思いますので気が向いたらで大丈夫です!

    • もりっしー より:

      こちらこそリクエストありがとうございます
      いつか取り上げたいと感じていたのです。記事に出来てよかったです
      ゴールデンボンバーもリストアップしておきます