『いつかの、いくつかのきみとのせかい』(fhána)
【地声最低音】mid2A#(A#3)
★m2A#[外]は雨が降りしhiA#–hiC地[きっ[て]るけど【Aメロ】
★まhiA#[たあ]したm2A#[な]にを話そう?【サビ】
★夢でm2A#[いつ]か見たような気がしてた【Dメロ】
【地声最高音】hiD#(D#5) ※サビで多い
★いつhiF裏–hiD#[か]の] hiD#地–hiD–hiC[きみ]の]セ]カイ【サビ】
★hiC–hiD–hiD#[む[ね[が]締め付けられる
★もhiC[の]がhiD#–hiD[た]り[の]続きを見に行こう
★景色今目のまhiD#–hiC#[え]に] hiB[ひ]ろ[が]って【Dメロ】
【裏声最高音】hiG(G5) ※サビとDメロで登場
★何hiD–hiD#[気[なく 紡]い]だしD–D#[ぐ[さ]にhiF–hiG[お[も]わず[ぅ]D【サビ】
★優hiD#[しい] hiG–hiF–D#[こ]え]が]す[る]【Dメロ】
【補足】hiC(一部略)~hiFを含むフレーズ一覧
★いくつもの声を聞いて hiC[目覚めたあ]さの眩hiA#[し]さ【Bメロ】
★きみはhiC地–hiA#-hiD裏–hiD#[い]つ[も[そ]こにたD#裏–D–C^[た]ず]ん[で])
★僕にも見せてよ hiC地[ほ]らhiF裏–hiD#[い]ま]【サビ】
★伝えたかっhiB–hiA#[た]こ]とばを思わずA#–B[う[し]な]ったよ【Dメロ】
★「どこかな?」 「ここだよ」 「hiD#–hiF[さ[あ]・・・!」
まず、『いつかの、いくつかのきみとのせかい』についてです。この楽曲は、2014年に音楽グループfhánaによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発表された『Outside of Melancholy』に初収録されました。同アルバムには、『ケセラセラ』、『星屑のインターリュード』、『divine intervention』などのシングル曲が収められております。
さて、『いつかの、いくつかのきみとのせかい』は、宮原るりさんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『僕らはみんな河合荘』のオープニングテーマとして書き下ろされました。アニメを見ていたファンにとっても思い入れのある楽曲なのではないかと思います。同漫画は、2018年時点で累計発行部数が200万部に達する人気作です。
さて、『いつかの、いくつかのきみとのせかい』はミドルテンポのバンド曲です。原作アニメが青春・ラブコメの要素を持った作品ということもあってか、全体的に穏やかかつ爽やかなポップナンバーです。歌メロについてはAメロBメロサビと展開、メロディアスで普遍性のある楽曲です。作詞は林英樹さん、作曲は佐藤純一さん、編曲はfhánaによりなされました。
『いつかの、いくつかのきみとのせかい』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としては高いレンジ(体感的には「かなり高い」かも)で歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は、AメロBメロサビと歌メロが盛り上がる楽曲ですが、歌い出しのAメロの場面でもhiCやhiA#が登場する等全体的に中高音に寄った楽曲です。また、サビでは地声レンジとしてhiDやhiD#、裏声でhiFやhiGが登場するため、女性曲としては高いです。また、ボーカルのtowanaさんは地声と裏声を上手く使いこなしているため、器用な地声裏声の使い分けも不可欠となります。
ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、今回の楽曲は高音がかなり高いため、キーを下げるよりも「キーを2~3つ程度上げて、1オクターブ下のレンジで歌唱する」方が合いやすい可能性があります。その辺りは各々実際に歌唱してみてください。
最後に『いつかの、いくつかのきみとのせかい』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#~【地声最高音】hiD#(D#5)、【裏声最高音】hiG(G5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、高い(体感的には「かなり高い」でもよいかも)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2A#はAメロやDメロで登場します。回数としてはそこまで多くありません。今回は女性曲としてはそれなりに低音が高いため、相対的に中高音域が多く登場します。
次に、地声最高音hiD#はサビを中心に登場します。ざっくりとした目安ですが、登場回数は20回前後と多いです。このhiD#辺りは女性の音域としては高く、今回はhiC-hiDの頻度も高いです。更に、裏声ではhiFやhiGといった高音も登場するため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『いつかの、いくつかのきみとのせかい』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。また、歌い慣れた人であっても、裏声の発声が苦手だと、サビ等は難しく感じるかもしれません。全体的に親しみやすいポップな楽曲ですが、難易度は高いと思います。
同曲はメロディーも全体的に分かりやすいです(Dメロは転調するため、人によっては注意)。ただ、今回の楽曲は、間奏が短く、ボーカルが休憩できるポイントが少ないです。その点で体力的に辛くなりやすい曲といえます。
『いつかの、いくつかのきみとのせかい』を原曲キーで歌唱する場合、hiC~hiD#(裏声はhiD~hiG)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はAメロ辺りでも比較的高い音階が登場し、全体的に中高音寄りです。また、Bメロやサビでは裏声と地声が器用に使い分けられており、その中で地声のhiC~hiD#といった音階が多く登場します。更に、同曲は間奏が短い分、よりゆとりを持った歌唱が不可欠になります。
こうしたことを踏まえると、「高音域が非常に得意な女性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。ボカロ曲などを原キーでよく歌う人などには特に合うかもしれません。
【まとめ】
①AメロBメロ辺りも意外と高く、全体的に高音寄り(音域も広め)
②間奏が短い分、音域以上に高音が辛くなりやすい
③原キーだと「高音域が非常に得意な女性」などに合いそう
④サビでは裏声や地声の使い分けが不可欠
⑤メロディー自体は分かりやすく、曲調もカラオケ向き