『未だ見ぬ明日に』(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

【地声最低音】mid1A#(A#2) ※やや聞き取りにくい
★m1A#–F#[か]ぜ薫る真夏]の藍[染め]【Aメロ】
★m1F#–m1C#[滲ん[だ]僕[ら]さ]
★淡い夢 m1F#[喪]失[の]ちへ[い]【Bメロ】
★それを「希望」m1F#–m1F[と[呼]ぼう]【サビ】
★m1A#[に]し日差す部屋の隅っm1F#[こに]【2番Aメロ】
【地声最高音】hiA#(A#4) ※全体で6回程度
★広いm2D#[世]界 置いてきぼり[さhiA#地–2G#–F#[いつ]で]も]【Bメロ】
★待m2F#[ち]受[けm2G#–hiA#[てい[よう]とも]【サビ】
★散F#[り]散[りm2G#–hiA#[に[なる]【ラストサビ】
【補足】mid2F~mid2G#を含むフレーズ一覧
★m2F#–F–D#[タイ]ダイ]に]成り代わっm1F#[て]【Aメロ】
★m1F#[殻] [から] [這]い出だm2D#地[そ]う【Bメロ】
★m2F#–F–D#[大]袈]裟]なニュースも1F#[いつか]【サビ】
★そうさ m2F#–F[公]転]の合間に
★散F#[り]散F#–m2G#[り[に]なる]
★それが何m2F#–F[に]な[ろう])【2番サビ】
★殻から這い出m2F#–F[そぉ]ぉ[ぉ])【ラストAメロ】
★m2F#–F–D#[タイ]ダイ]に]成り代わっm1F#[て]【Aメロ】
★m1F#[殻] [から] [這]い出だm2D#地[そ]う【Bメロ】
★m2F#–F–D#[大]袈]裟]なニュースも1F#[いつか]【サビ】
★そうさ m2F#–F[公]転]の合間に
★散F#[り]散F#–m2G#[り[に]なる]
★それが何m2F#–F[に]な[ろう])【2番サビ】
★殻から這い出m2F#–F[そぉ]ぉ[ぉ])【ラストAメロ】
まず、『未だ見ぬ明日に』についてです。この楽曲は、2008年にロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATIONによりリリースされたミニアルバム『未だ見ぬ明日に』の表題曲として収録されています。アルバムは10万枚程度のヒットとなり、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。
※余談ですが、『未だ見ぬ明日に』は漫画『呪術廻戦』の主要キャラ・五条悟のイメージソングとして設定されているようです(タイアップなどではなく、作者・芥見下々さんの設定だそうです。)。そうしたこともあり、楽曲にも改めて注目が集まっているようです。ちなみに、『呪術廻戦』は各キャラにイメージソングがあるそうです。当ブログで取り上げた9㎜ Parabellum Bulletの『ハートに火をつけて』(過去記事)も主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)のイメージソングとして設定されています。
『未だ見ぬ明日に』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られています。一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は、サビを中心に中高音がよく登場しますが、ABメロ決して低くはなく、mid2F#などが含まれております。低音としては大体mid1F#辺りが多く、標準的or若干高い印象です。こうした点を考慮すると、「標準より高い音域の男性」の方が歌いやすいと推定しています。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は一部でmid1C#などが登場し、mid1F#辺りがかなり多いです(女声域としては低音感が強い)。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度上げてみてください。ただ、同曲は音域が広いため、歌える人が限定されやすいです。
最後に『未だ見ぬ明日に』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1A#はAメロで登場します。ただ、このmid1A#については歌い出しの瞬間的な音であるため、そこまで厳密な音程にこだわらなくてもよいと思います。今回は低音域としてはmid1C#が一部で登場し、mid1F#辺りがかなり多いです(mid1C#辺りが歌唱できると低音は形になりやすい)。男性の音域としては標準的かやや高めですが、「女声域に近似するような高音男性」などは少しキーを上げてもよいと思います。
次に、地声最高音 hiA#はBメロやサビで計6回登場します。このhiA#に次ぐ地声高音としては、mid2G#がピークとなる場面が全体で2回、mid2F#が34回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高めであり、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『未だ見ぬ明日に』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回は音域自体がそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
同曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです。そのため、音域がマッチするのであれば、練習曲やカラオケにもよいと思います。一方、メロは意外とアップダウンが目立つため、音程に注意したいです。
『未だ見ぬ明日に』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~hiA#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビが特に中高音寄りですが、Aメロ辺りもmid2F#などが含まれます。低音は大よそ標準的か、やや高めです(mid1A#はそこまで低く感じない)。
こうした点を考慮すると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①どちらかといえば中高音寄りだが、音域は広め
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」向け
③低音がきついため、女性はキー上げ推奨(音域が広い、歌いにくいかも)
④メロのアップダウンが目立つ。低音も軽視せずに音程を取りたい
⑤音程が合うのであれば、カラオケや練習曲向き