なお、同曲は、Spotifyなどのストリーミングでは、アーティスト名が“稲村オーケストラ”名義になっております(後述)。カラオケではサザンで出てくると思いますが、ストリーミング検索などの際は参考にされてください。
『希望の轍』(サザンオールスターズ)
【地声最低音】mid1B(B2)
★夢m1D[を]乗せて走る車道 明日への旅【Aメロ】
★(通り過ぎる街の色 思い出の日々) m1D[Ah] m1C#[Ah]
★恋心 なm1D[ぜ]にせD[つ]m1B[な][く 胸の]ぉ奥に迫る 【Bメロ】
【地声最高音】hiB(B4) ※曲全体で3回
★忘られぬメロディライン Oh my hiB–m2F#[オ][ー] イェ[エ]エエ【サビ】
【補足】mid2E(一部のみ)~hiAを含むフレーズ一覧
★振り返る度m2F[に] m2E[野]薔[薇]のよ[う]な Baby love【Bメロ】
★遠くとm2F#[お]m2G[く] 離れゆく G[エ][ボ]シF#[ライン]【サビ】
☆Gonna hiA [run] m2F#[for] tod[a]y [o]h oh
★波の音は今宵m2F#[も]ブルー愛しい君の名を誰かが呼ぶ【2番Aメロ】
★m2E[情熱の重さはよ]るの凪 さまよう 夏の日は かげろ[う] m2F#[oh]【Cメロ】
★oh my love isyo[u]m1D 舞い上がる蜃気hiA[楼]【ラストサビ】
※☆の部分はDAMではhiB、ジョイサウンドではhiAになっているようです。私自身はhiAだと判断しました(1番のみはhiBも聞こえます)。
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まず、『希望の轍』(きぼうのわだち)についてです。この楽曲は、1990年に公開された映画『稲村ジェーン』のサウンドトラックとして初収録されました。同映画はサザンオールスターズのフロントマンである桑田佳祐さんが監督をされております。
同映画には、サザンの既存曲も多く使用されておりますが、『希望の轍』に関しては同映画の挿入歌として制作されました。そうしたこともあってか、レコーディングには桑田佳祐さん以外のサザンのメンバーは参加しておらず、名義も”稲村オーケストラ”となっております。SpotifyやAppleなどのストリーミングサイトでは稲村名義になっていますので、検索などの際はお気を付けください。
その一方で、『希望の轍』は公式ではサザンオールスターズの楽曲の1つとして扱われており、ベストアルバム『海のYeah!!』などにも収められております。カラオケでもサザンの曲として扱われており、ライブではサザンのメンバーが演奏しております。作詞作曲は桑田佳祐さん、アレンジは桑田さんと小林武史さんにより行われております。名曲の多い同バンドの楽曲の中でも、特に人気の高い1曲であります。
『希望の轍』はアップテンポのバンドナンバーです。イントロのピアノソロなどは非常に印象的であり、同曲を知らない人であっても耳にしたことがあるかもしれません。歌メロについては、AメロBメロサビCメロといったJ-POPらしい展開がなされており、馴染みやすいと思います。
歌詞については、【エボシライン】とあるように、神奈川県茅ケ崎市にある烏帽子岩を臨む国道がイメージされております。こうしたこともあってか、この『希望の轍』のイントロおよびサビはJR茅ケ崎駅の発車メロディとしても使用されております。私はこの茅ヶ崎駅で降りたことは無いのですが、通過駅で同曲の発着メロディーを聴いて感動したことがあります。
『希望の轍』の音域的な特徴についてです。同曲は、低音から高音まで広く登場し、音域が広いです。AメロBメロ辺りは低音中心であり、サビで大きく盛り上がります。最高音は男声としては高めで、キー下げもしにくいですので、その点でやや取っ付きにくいかもしれません。
この記事を執筆するにあたり、Google等で「希望の轍 カラオケ」などと検索すると、「難しい」という候補が出てきました。私なりにこの『希望の轍』の難しさを考えてみたのですが、1つ目は音域の広さ(アップダウンの激しさ)、2つ目ははサビの発声が難易度を上げている要因なのではないかと思います。
①については、 AメロBメロ等で低音が連続的に登場し、サビではhiB等の高音が求められます(サビでも急に低音域が登場する場面もあります)。レンジ的に「高音域が得意な人はAメロBメロの低音が難しく、低音が得意な人はサビが難しい」と感じやすいのではないかと思います。
②のサビの発声についてです。この楽曲は全体としてメロディアスでありながら、【 hiB–m2F#[オ][ー] イェ[エ]エエ Gonna hiA [run] m2F#[for] tod[a]y [o]h oh】などのサビの目立つ場面は、ハスキーでロックっぽい高音で歌われております。そうした桑田さんらしい発声が再現しにくいのではないかと私は考えております。【歌ってみた】などのカバー動画で上手く歌唱されている方も居られますので、興味を持たれた方は、カバー動画なども参考にしてみてください。動画としては添付しませんが、「とみさん」という方が非常に上手く歌唱されております。
最後に『希望の轍』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1BはBメロで登場します。最低音の回数としては多くないです。ただ、同曲は先に述べたように、AメロBメロでmid1Dなど比較的低めのレンジの音階が多く登場します。そのため、意外と低音感が強いです。高音域に自信がある方はキーを上げてもよいかもしれません。
一方、地声最高音hiBはサビで登場します。こちらも各サビ1回ずつでそこまで多くはありません。また、各サビで1~2回ずつhiAも登場します。hiA,hiBなどはそこまで多くありませんが、一般的な男性の声域としては高めです。低音域が得意な方は少しキーを下げてもよいかもしれません。
原曲キーで歌唱する場合は、mid2F#~hiA辺りがしっかり歌えると形になりやすいと思います。ある程度中高音域が得意な人向けの作品です。
『希望の轍』は低音域にあまり余裕がなく、キー下げなどは行いにくいです。歌い慣れた人が自分のレンジに調整することは可能だと思います。私なりのイメージですが、桑田さんの抑揚の付け方なども考慮すると、ビギナーなど歌い慣れていない人にはあまり向かないのではないかと思います。ある程度歌い慣れた人の方が原曲に近い表現がしやすいのではないかと分析しております。メロやイントロなどは非常に美しいですが、歌唱にややクセがあります。
『希望の轍』は若干クセがあり、また音域的にも融通が利きにくいです。ただ、楽曲自体の質は非常に高いですし、夏のこの時期にカラオケ等で歌えると気持ちよいです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
まず、『希望の轍』(きぼうのわだち)についてです。この楽曲は、1990年に公開された映画『稲村ジェーン』のサウンドトラックとして初収録されました。同映画はサザンオールスターズのフロントマンである桑田佳祐さんが監督をされております。
同映画には、サザンの既存曲も多く使用されておりますが、『希望の轍』に関しては同映画の挿入歌として制作されました。そうしたこともあってか、レコーディングには桑田佳祐さん以外のサザンのメンバーは参加しておらず、名義も”稲村オーケストラ”となっております。SpotifyやAppleなどのストリーミングサイトでは稲村名義になっていますので、検索などの際はお気を付けください。
その一方で、『希望の轍』は公式ではサザンオールスターズの楽曲の1つとして扱われており、ベストアルバム『海のYeah!!』などにも収められております。カラオケでもサザンの曲として扱われており、ライブではサザンのメンバーが演奏しております。作詞作曲は桑田佳祐さん、アレンジは桑田さんと小林武史さんにより行われております。名曲の多い同バンドの楽曲の中でも、特に人気の高い1曲であります。
『希望の轍』はアップテンポのバンドナンバーです。イントロのピアノソロなどは非常に印象的であり、同曲を知らない人であっても耳にしたことがあるかもしれません。歌メロについては、AメロBメロサビCメロといったJ-POPらしい展開がなされており、馴染みやすいと思います。
歌詞については、【エボシライン】とあるように、神奈川県茅ケ崎市にある烏帽子岩を臨む国道がイメージされております。こうしたこともあってか、この『希望の轍』のイントロおよびサビはJR茅ケ崎駅の発車メロディとしても使用されております。私はこの茅ヶ崎駅で降りたことは無いのですが、通過駅で同曲の発着メロディーを聴いて感動したことがあります。
『希望の轍』の音域的な特徴についてです。同曲は、低音から高音まで広く登場し、音域が広いです。AメロBメロ辺りは低音中心であり、サビで大きく盛り上がります。最高音は男声としては高めで、キー下げもしにくいですので、その点でやや取っ付きにくいかもしれません。
この記事を執筆するにあたり、Google等で「希望の轍 カラオケ」などと検索すると、「難しい」という候補が出てきました。私なりにこの『希望の轍』の難しさを考えてみたのですが、1つ目は音域の広さ(アップダウンの激しさ)、2つ目ははサビの発声が難易度を上げている要因なのではないかと思います。
①については、 AメロBメロ等で低音が連続的に登場し、サビではhiB等の高音が求められます(サビでも急に低音域が登場する場面もあります)。レンジ的に「高音域が得意な人はAメロBメロの低音が難しく、低音が得意な人はサビが難しい」と感じやすいのではないかと思います。
②のサビの発声についてです。この楽曲は全体としてメロディアスでありながら、【 hiB–m2F#[オ][ー] イェ[エ]エエ Gonna hiA [run] m2F#[for] tod[a]y [o]h oh】などのサビの目立つ場面は、ハスキーでロックっぽい高音で歌われております。そうした桑田さんらしい発声が再現しにくいのではないかと私は考えております。【歌ってみた】などのカバー動画で上手く歌唱されている方も居られますので、興味を持たれた方は、カバー動画なども参考にしてみてください。動画としては添付しませんが、「とみさん」という方が非常に上手く歌唱されております。
最後に『希望の轍』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1BはBメロで登場します。最低音の回数としては多くないです。ただ、同曲は先に述べたように、AメロBメロでmid1Dなど比較的低めのレンジの音階が多く登場します。そのため、意外と低音感が強いです。高音域に自信がある方はキーを上げてもよいかもしれません。
一方、地声最高音hiBはサビで登場します。こちらも各サビ1回ずつでそこまで多くはありません。また、各サビで1~2回ずつhiAも登場します。hiA,hiBなどはそこまで多くありませんが、一般的な男性の声域としては高めです。低音域が得意な方は少しキーを下げてもよいかもしれません。
原曲キーで歌唱する場合は、mid2F#~hiA辺りがしっかり歌えると形になりやすいと思います。ある程度中高音域が得意な人向けの作品です。
『希望の轍』は低音域にあまり余裕がなく、キー下げなどは行いにくいです。歌い慣れた人が自分のレンジに調整することは可能だと思います。私なりのイメージですが、桑田さんの抑揚の付け方なども考慮すると、ビギナーなど歌い慣れていない人にはあまり向かないのではないかと思います。ある程度歌い慣れた人の方が原曲に近い表現がしやすいのではないかと分析しております。メロやイントロなどは非常に美しいですが、歌唱にややクセがあります。
『希望の轍』は若干クセがあり、また音域的にも融通が利きにくいです。ただ、楽曲自体の質は非常に高いですし、夏のこの時期にカラオケ等で歌えると気持ちよいです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
いつもありがとうございます!
この曲、ライブだと2番のBメロをシャウトするのですが、この際の音域も教えていただきたいです。
https://youtu.be/IvtW_dVAx9s
シャウトは音程が特定しづらいので難しいかもしれませんが
後で動画を確認してみます。
(追記)
確認しましたが、hiDですね。hiDのロングトーンです。
すみません。ありがとうございました!!
この曲好きでよく歌うんですが音域広いですね……。
サザンの曲だと個人的に「真夏の果実」が歌いにくい印象があります。よろしければこちらの音域調査もお願いできますでしょうか。
リストアップしておきます。
これからの季節いいかもしれません。