なお、同曲は、ドラマの中で登場するバンドちゃあはんの楽曲としても書き下ろされました。そのため、記事の中ではちゃあはんのアレンジなどについても言及していきます。
『オレンジ』(赤い公園)、Orange(Akai Kouen)
【地声最低音】mid1D#(D#3)
★優しい世界と それをくり抜いたわm1F-m1D#[ぁ[た]し]【Aメロ】
※曲全体で2回
【地声最高音】hiC#(C#5) ※ラストサビで2回
★あの日hiB[誓い合ったや]hiA[く]そ[く]hiC#[は]もB[う]【ラストサビ[転調+1]】
★最後m2G#[く]hiC#[らい]かっこつけhiB[たい]
※通常サビではhiCが最高音(全体で8回)
【補足】mid2G#(一部略)~hiBを含むフレーズ一覧
★少し小さm2G#[な]ひ[と]み その奥に映るのは【Aメロ】
★もたれたままねhiA#–m2G#[む]り]こけて 気づけば歳を重ねた
★違う違うそんなんじゃない じゃあ私ってどんなm2G#{ん]なんだよ【Bメロ】
★hiB–hiA[忘]れ]て[も]構[わ]ない【ラストサビ[転調+1]】
★滲んhiA–m2G#[だ]オ]レンジ 振hiA[り][か]えらないで
★(沈んだオレンジ) hiA–m2G#[振]り[か]hiB[え][っ]てよ
まず、赤い公園(あかいこうえん)について少し説明します。赤い公園は2010年~2021年まで活動していた4人組のロックバンドです。高校時代の軽音楽部のメンバーが母体となって結成され、2012年にミニアルバム『透明なのか黒なのか』でメジャーデビューしました。メジャーでは5枚のフルアルバムをリリースしておりましたが、2020年にバンドの中心的な存在であったギター担当の津野米咲(つのまいさ)さんが逝去され、翌年に解散することとなりました。
赤い公園は多彩な音楽表現で知られ、高い演奏力、作曲力、変幻自在なアレンジなどが高い評価を得ておりました。ジャンルとしては一言では言い難いのですが、ポスト・ロック、アヴァン・ポップ、ノイズ・ポップなどが挙げられます。作詞作曲を担当する津野さんを中心とした発想力豊かなアレンジ、メンバーの演奏力は私自身も非常に印象に残っております。バンドは解散してしまったのですが、残ったメンバーはそれぞれ活躍されており、またこれまでバンドが残した楽曲は、今後も評価されていくのではないかと思います。
さて、『オレンジ』についてです。この楽曲は、2020年に4人組ロックバンド赤い公園によりリリースされたシングル作品です。『pray』との両A面シングルとしてリリースされました。バンドとして最後のシングルであり、現在アルバムには未収録であります。
『オレンジ』はテレビドラマ『時をかけるバンド』のオープングテーマとして書き下ろされました。また、バンドをテーマとしたドラマということもあり、劇中で活躍するバンドちゃあはんが同曲をカバーしております。加えて、『時をかけるバンド』の劇中音楽も赤い公園が担当しており、そうした点でもバンドの底力を感じます。
『オレンジ』はアップテンポのバンドナンバーです。赤い公園としてもかなりポップ寄りの作品であり、頭サビ⇒AメロBメロサビと展開します。また、ラストのサビで転調が行われており、キーが1つ上がります。作詞作曲はギター担当の津野米咲さん、編曲はバンドにより行われております。
先述のように、同曲は劇中で登場するバンドちゃあはんがカバーしております。キーやテンポは同じなのですが、ちゃあはんの方は「駆け出しのバンド」ということで、シンプルな演奏になっております。赤い公園バージョンと比較してみるのも良いかもしれません。
『オレンジ』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な女性の音域の範囲内で作られております。ただ、Aメロでmid1D#が登場する等、女性としては低い場面が見られます。また、音域が広
く、キー下げなどは行いにくいです。
ちなみに、男性が歌唱する場合は、高音域が非常に得意な方は原曲キーでの歌唱も可能だと思います。ただ、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
最後に『オレンジ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内ですが、一部低音が低いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1D#はAメロで登場します。このmid1D#は女性の音域としてはかなり低く、人によってはかなり歌いにくい音階になります。高音域が得意な女性はキーを上げてもよいと思います。
一方、地声最高音hiC#はラストサビで2回登場します。同曲はラストサビで転調し、キーが1つ上がります。そのため、通常のサビではhiCが最高音となります。この辺りは歌い慣れていない女性や、高音域が苦手な女性はスムーズな発声が損なわれやすいです。ただ、hiC辺りは比較的克服しやすいですので、少しずつ練習を重ねてください。
『オレンジ』は音域が広く、更に低音域も低いため、キーを下げる余地が少ないです。そのため、キー調整の融通が利きにくいです。その点で練習曲としてはやや使いにくいといえます。
練習する際は、「Aメロは曖昧になってもいいので、サビ等は頑張る」というように、パートごとに練習の強弱を付けてもよいと思います。
『オレンジ』を原曲キーで歌唱する場合、hiC,hiC#辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます。また、低音でmid1D#が登場します。そのため、「標準的~やや低めの音域の女性」などが合いやすいです。「高音域が非常に得意な男性」なども原曲キーでの歌唱が可能です。
『オレンジ』はアップテンポのバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。バンドとしては最後のシングルであり、思い入れの強い方も多いと思います。歌詞なども素晴らしいですので、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
結構高いのかなと思ったら高音は普通で寧ろ低音が低い曲なんですね、リクエストしたのはちゃあはんのボーカルしてる白石聖さんが好きだからなのですが女優さんがバンドのボーカル取り音源リリースするのは面白いなと思いました
ぴたっくまさん、コメントありがとうございます。
女優がバンドのボーカルってそういえば意外と少ないですね。
ちゃあはんの方も聴いたのですが、白石さん声がいいですよね。
また、こういう役が来るかもしれません。
この曲、ぴたっくまさんなら原曲キー行けるかもです。
自分も練習してみようと思いました。
フォーリミやウーバーとほぼ合致するキーですよね、(多分歌える気がします)
このブログで女性曲の音域見ていると、『男に表したらどれくらいの高さなんだろう』とか考えますが、男に直す必要がなく合致する事も多いですね(笑)
リクエストですが、今度、BAKさんの不言論を
出してくれませんか?
パラレルワールドを謳われてるBAKさんですよね。
リストアップしておきます。
リクエストなのですが、Mrs. GREEN APPLEの新曲「ニュー・マイ・ノーマル」お願いします。
リストアップしておきます。
既に多くリクエストを頂いております。