カテゴリー

『さくら』( ケツメイシ )の音域 [ 2005年の作品 ]

 こんにちは。今回はケツメイシの『さくら』(2005)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。音域的に張レジしやすい楽曲だと思い、今回取り上げようと考えました。
 なお、『さくら』はラップパートが含まれておりますが、ラップパートも含めて音域調査をしております。今回のラップパートは音域の特定が比較的容易でした。

『さくら』(ケツメイシ)、Sakura(Ketsumeishi)
『さくら』(ケツメイシ)の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) 

m1D#[吹]き止まない春m2D#[の]風 あの頃のま2D#[ま]ぁで【通常サビ】
★はm1D#[な]びら舞い散る きD#[お]く舞い戻る【Bメロ】

※ラップパートではmid1Fが登場

【地声最高音】mid2G(G4)  ※曲全体で1回

★君がm2F[そ]ばにいFm2G[るぅ[ぅ]ぅ]E[ぅ]【Cメロ】

【補足】mid2C#(一部略)mid2Eを含むフレーズ一覧

★そっと僕の肩に 舞い落ちたひとm2D#[ひ]らの花びら【Cメロ】

★さくらm2C#[舞い散る中に][すれた記憶と]【ラストサビ[転調+1]】
★君の声がもm2C#[どっ]てくる
★吹き止まない春m2E[の]風 あの頃のまE[ま]ぁで
★ヒュm2C#{ル]リーラ ヒュ[ル]リーラ

 まず、ケツメイシについて少し説明します。ケツメイシは1993年より結成、2001年にメジャーデビューした音楽グループです。ジャンルとしては、ヒップホップ、レゲエ、R&Bなどにあたります。2002年の『トモダチ』が初のトップ10入りを果たし、グループの知名度が大きく上昇しました。その後、『夏の思い出』、『君にBUMP』、『さくら』、『バラード』、『友よ 〜 この先もずっと…』といった人気曲を生み出してきました。

 ケツメイシは200万枚以上にヒットとなった『ケツノポリス4』など、ヒップホップのファン層を超えて、広く人気を博し、ジャンルの普及に大きな貢献をしました。2021年には紅白歌合戦にも出場しており、日本を代表する音楽グループ、ヒップホップグループとなっております。
 ちなみに、【ケツメイシ】というグループ名は、下剤としても用いられれる生薬「決明子(けつめいし)」に由来しているそうです。メンバーのうち2人は薬学部を卒業しており、製薬会社での勤務経験などもあるそうです。


 さて、『さくら』についてです。この楽曲は、2005年にケツメイシによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『ケツノポリス4』に収められました。同アルバムには、『君にBUMP』、『涙』などのシングル曲が収められております。アルバムとしては200万枚以上の特大セールスを記録しました。
 その中で、『さくら』はノンタイアップにも関わらず、グループとしては最大のヒットを記録し、2005年の年間シングルランキングでは、修二と彰の『青春アミーゴ』に次ぐ、第2位にランクインしました。ケツメイシを代表するシングル作品の1つといってよいと思います。

 『さくら』はミドルテンポのポップラップナンバーです。頭サビで歌メロが始まり、Aメロはラップパートであり、Bメロサビへと展開します。ラストサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります。同曲は、歌メロがいわゆるヨナ抜き音階で作られており、そうした点でも懐かしさを感じさせられます。

 『さくら』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。そのため、原曲キーでもチャレンジしやすい作品といえます。一方で、同曲はラップパートがありますので、歌詞などをしっかり覚えていないと滑らかな歌唱が出来にくいです。その点で注意が必要です。


 最後に『さくら』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はBメロ等で登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内です。一方、女性にとってはかなり低いレンジになります。そのため、女性だと原曲よりもキーを上げた方が歌いやすいといえます。また、高音域が得意な男性もキーを上げてもよいです。

 一方、地声最高音mid2GはCメロで1回だけ登場します。登場回数としては少ないです。この場面を除くと、最高音はラストサビのmid2Eになりますので、比較的原曲キーでもチャレンジしやすいです。高音域が苦手な方や、歌い慣れてない人などは少しキーを下げてもよいと思います。

 『さくら』は低音域に余地があり、キー下げなども可能です。原曲キーでも可能ですが、キー調整などもしやすい楽曲と言えます。同曲はラップパートがあり、その点でしっかり歌詞などを覚えておく必要がありますが、比較的練習曲としては使いやすいです。
 同曲は、地声最高音がmid2Gであり、サビの高音はmid2D#~mid2E辺りですので、一般的な音域の男性でも合いやすいです。その点で、カラオケなどでもお奨めしやすい楽曲と言えます。

 『さくら』はラップパートなど難しい部分がありますが、音域的には一般的な男性でも合いやすく、カラオケなどにも向きやすいです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 柴犬の神 より:

    kingunuさんの「カメレオン」の音域調査をお願いしてもよろしいでしょうか?

    • もりっしー より:

      私も気になって候補に入れてました。
      リストアップしておきます。