『白いマフラー』(DEEP)、Shiroi Muffler(DEEP)
【地声最低音】mid1B(B2)
★こんなm1D[どう]しようもな[い] ボクの[こ]とキミ[は]【Aメロ】
★最m1D[後の]場m1B[面 ぼ]D–m1C#[やけ[て]るよ]
★別れm1D[際] D–m1C#[キ[ミ]は]微笑んで【Bメロ】
★「じゃあまたね」って いつでm1C#[も]逢える様な顔m1D[で]
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で4回程度
★m2G–hiA地[ぼ[く]を]m2F#[見]つめた キミF#[の]笑顔【サビ】
★hiA–m2G–m2F#[永]遠]にお]ぼえてるから [oh] G[oh] [oh] oh oh【Dメロ】
★不m2G–hiA地[意[にくる]りと前hiB裏–A[を向]いて]【ラストサビ】
【裏声最高音】hiB(B4) ※サビで登場
★不m2G–hiA裏[意[にくる]りと前hiB裏–A[を向]いて]【サビ】
【補足】mid2F#~hiAを含むフレーズ一覧
★冬雲m2E[の]下 つ[な]い[でm2G裏–m2F#[いた]手を]【Bメロ】
★そっと解いて 歩いて行m2E[った]
★降m2E–m2F#地[り[だ]した初ゆ[き]が [キF#[ミを]【サビ】
★m2F#–m2G地–hiA裏[し[ろ[くはか]なく 遠G裏–A[ざけ[て][く]
★追いかけてm2E[も] も[どm2F#[ら]ない[こ]と 知ってるから 空見上げ[た]
★幾千の 雪片(ゆき)がm2F#–m2E[ボ]クを]【Dメロ】
★m2E[今 そ]ら[に]吸[いm2G裏–m2F#[こん]で][行F#地[く]
★はhiA裏[じめ]ての想い A[き]しんだ痛み
まず、『白いマフラー』についてです。この楽曲は、2011年にボーカルユニットDEEPによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年の『LOVE STORY』に初収録されました。同アルバムには、『SORA〜この声が届くまで〜』、『未来への扉』、『milestone』といったシングル曲が収められております。とりわけ、『SORA〜この声が届くまで〜』は人気の高い1曲と案っております。
さて、『白いマフラー』は、先述のアルバム『LOVE STORY』の先行シングルとしてリリースされました。大きなタイアップがあったわけではありませんが、同グループの中でも高い人気の楽曲です。カラオケランキングでも『君じゃない誰かなんて〜Tejina〜』(過去記事)などとともに上位にランクインしております。
『白いマフラー』はしっとりしたバラード曲です。ピアノやストリングスが基調となっており、ボーカルの良さが活きやすいアレンジとなっております。また、歌メロについてもAメロBメロサビと展開し、多くの人にとって親しみやすいものとなっております。
同曲の作詞は小竹正人さん、作曲編曲はRIOさんによりなされました。小竹さんはEXILEや三代目J Soul Brothers、GENERATIONS、E-girlsなどLDH系のグループと縁が深く、多くの楽曲の作詞に携わっております。
『白いマフラー』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域と比べ、やや高め、もしくは高めのレンジで歌メロが作られております。一般的な男性の場合は少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
一方、同曲のAメロBメロは低音域が低く、mid1D以下の音階が多く登場します。AメロBメロでは中低音、サビでは中高音域と「低音~高音まで広く求められる」タイプの楽曲です。そのため、場面ごとにメリハリのある表現力が不可欠となります。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。ただ、音域自体が2オクターブとかなり広いため、キー調整をするにしても歌い慣れておく必要があり、その点で少し取っ付きにくいかもしれません。
最後に『白いマフラー』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「やや高め」もしくは「高め」です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1BはAメロで登場します。同曲は低音域ではmid1D,mid1C#辺りも多いです。いずれも男性の音域の範囲内ですが、低音感があります。高音域が得意な男性だと、逆に歌いにくく感じられるかもしれません。標準的な男性であっても、ある程度しっかり歌い慣れておく必要があります。
一方、同曲は低音がかなり低いため、女性が原曲キーで歌唱することは困難です。ある程度低音域が得意な女性であってもキーを上げた方が歌いやすいです。
次に、地声最高音hiAはサビやDメロで登場します。登場回数は4回程度です。同曲は、Bメロやサビでもmid2E~mid2F#辺りが多いです。そのため、一般的な男性の場合は、通常少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと推測されます。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
同曲はしっとりとしたバラードナンバーです。そのため、高音域が得意でない方は「地声hiAを裏声」で歌うのも選択肢です。裏声が得意な方はそうした方法も選択肢に入れてみてください。
『白いマフラー』は低音域に若干の余地があり、少しであればキー下げは可能です。ただ、同曲は音域が2オクターブと広く、低音~高音まで幅広い音域が要求されます。そのため、キー調整の融通が利きにくく、もしかしたら歌い慣れた人でも歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。ただ、メロ自体は親しみやすく、リズムも難しい場面は多くないので、音域がマッチする人であれば、練習曲として使いやすいと思います。
『白いマフラー』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった高音域をしっかり歌いこなせることが不可欠となります。とりわけBメロやサビでこれらのレンジが多く登場します。今回はバラード曲ですので、mid2GやhiAなどで裏声を上手く使ってもよいかもしれません。これらを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
同曲はボーカルグループの楽曲です。そのため、メロのレンジが1人で歌う場合よりも若干高めに設定されていると思います。場合によっては複数人でボーカルを担当するのも選択肢です。
『白いマフラー』はしっとりとしたバラードであり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、AメロBメロサビと歌の良さが活きやすいメロディー展開となっているため、音域が合う方には気持ちよく歌える楽曲だと推測されます。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。