『君は1000%』(1986オメガトライブ)
【地声最低音】mid1G(G3)
★m1G–m2A[き]み]は微笑みm2D–m2E[だ[け]で【Aメロ】
★うm2A–m1G[み[べ]の]ヴィラ なm2E[つ]に変2A[え]てく
★m2E–m2D#[何]故] m2A[は]しりだ2A[す]の
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で20回程度
★m2E–m2F[ち[か]づ[く]ぼ]くの誘m2G–hiA–F#[いかわ[し]て]【Bメロ】
★すm2G–F#^-hiA[な]お[な[ひ]と]みで君G–hiA[が[見]た] [夢G[なら]【サビ】
【補足】mid2E(一部のみ)~mid2Gを含むフレーズ一覧
★熱いこころm2E[の] m2F#–m2G[な[み]う[ち]ぎ]わへと【Bメロ】
★m2G[君]はG[1000%] 欲G–F#[し]い[よ]【サビ】
★目をm2G[閉]じG[た] F#–m2G[Endless Su[mmer]
★m2E–F#–m2G[しなやか[な[しぐ]さ]と]【Dメロ】
★渡されE–m2F[た[カク]テ]ル 恋のめm2G–F#–E[まい の]み]ほ[す]
まず、『君は1000%』についてです。この楽曲は、1986年に1986オメガトライブによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表されたアルバム『Navigator』に初収録されました。同アルバムは、40万枚を超えるヒットとなり、年間アルバム売上トップ20にランクインしました(引用元)。
ちなみに、同じ1986年には【杉山清貴 & オメガトライブ】のFIRST FINALEも50万枚を超えるヒットを記録しております。
さて、『君は1000%』は1986オメガトライブのデビューシングルです。これまでにボーカルを務めた杉山清貴さんに代わり、カルロス・トシキさんがボーカルを務めております。同曲はテレビドラマ『新・熱中時代宣言』の主題歌としてタイアップが付きました。バンドの人気とタイアップも相まって、『君は1000%』は30万枚ほどのヒットを記録し、1986オメガトライブの代表的な1曲となりました。同曲の作詞は川正沙子さん、作曲は和泉常寛さん、編曲は新川博さんによりなされています。
オメガトライブは、近年のシティポップブームを受けて、再評価されているバンドの1つです。2019年にサカナクションが発表した『忘れられないの』(過去記事)は、オメガトライブの杉山清貴さんをオマージュしているとの指摘も多く見られます(リアルサウンドより引用)。また、藤井風さんも自身のYouTube公式チャンネルで同曲をカバーしております。
『君は1000%』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております(体感的には明確に「高い」といってよい)。低音域には余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲はAメロBメロサビと展開しますが、Aメロの時点でmid2Eが登場するなど全体的に中高域が多く見られる楽曲となっております。そのため、「高音域が得意な男性」でもそれなりに体力が要求される楽曲となっております。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度上げてみてください。ただ、今回の楽曲は、男性曲としては最低音が高いため、「標準より低い音域の女性」などは原曲キーがマッチするかもしれません。
最後に『君は1000%』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(体感的には明確に「高い」)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1GはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid1Gが最低音となる男性曲は、高い確率で「一般的な男性にとってはキーの高いが曲」となります。今回の『君は1000%』についても明確にこの傾向が当てはまります。今回は最低音がmid1Gで回数も多くないため、「標準より低い音域の女性」などは原曲キーがマッチするかもしれません。
次に、地声最高音hiAはBメロやサビで登場します。登場回数は全体で20回程度です(アウトロのサビが少し長いかも)。また、hiAに次ぐ地声高音としては、mid2Gがピークとなる場面が全体で60回超登場します。こうした傾向から、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『君は1000%』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。今回の楽曲は音域自体はそこまで広くないため、キー調整の融通は利きやすく、ビギナー向けの調整も可能そうです。ただ、キー調整をしたからといって、すぐにカルロスさんのような歌唱が出来るわけではないので、しっかりとした練習が必要になります。
同曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。リズムなどもそこまで難しくないため、キー調整なども含め、音域が合うのであれば練習曲には向きやすいです。ただし、終盤はサビが繰り返されるので、その点は注意してください。
『君は1000%』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。サビではmid2F#-mid2Gなどが非常に多く、見た目の音域以上に体力が要求されます。低音の割合が少ないため、相対的に中高音の頻度が高い曲です。
こうしたことを踏まえると、「ある程度(or非常に)高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。女性だと「標準より低い音域の女性」などは原キーが合う可能性もあります(女性は通常はキー上げを推奨します)。
【まとめ】
①A⇒Bメロ⇒サビと盛り上がるが、全体的に中高音寄り(サビは高い)
②原キーだと「ある程度(or非常に)高音域が得意な男性」向け
③「標準より低い音域の女性」なども原キーが合うかも(一般的に女性はキー上げ推奨)
④メロは分かりやすく、キー調整もしやすい(サウンドなども含めカラオケ向き)
コメント
mid2Gが死ぬほど多い印象でしたがhiAも多いんですね…。地声hiAの楽曲の中でもきついと思います。
多分女性の方が歌いやすい楽曲ですね。
コメントありがとうございます。
この曲は聴いてる分にはそこまで高く感じないのですが、
実際歌ってみるとやはり高いですね。
発見が多かったです。