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『恋するフォーチュンクッキー』(AKB48)の音域

こんにちは。今回はAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』(2013)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『恋するフォーチュンクッキー』(AKB48)
『恋するフォーチュンクッキー』(AKB48)の音域







【地声最低音】mid2A(A3) 

★あなたのことm2A2B[が]好き]なの[に]【Aメロ】


【地声最高音】hiC#(C#5) ※サビで計6回程度

★未来はそんhiA[な]hiBhiC#^[る[く]な]い]【サビ】


【補足】hiAhiBを含むフレーズ一覧

hiBA[カフェテリアな]がれ]B[M]usic]【Bメロ】
hiA[ぼんやり] A2G[聴]いて]いたら
★カm2F#[モン][モン][モン]hiA[モン]ベイ]ビー
m2F#[恋す]るフォーhiA[チュ]ン]hiBA[ク]ッ]キー【サビ】
m2F#[じ][せ][捨][た][ん]じゃ[な][よhiA[ね]

 まず、『恋するフォーチュンクッキー』についてです。この楽曲は、2013年に女性アイドルグループAKB48によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発売された『次の足跡』に初収録されました。アルバムには、『真夏のSounds good』、『ギンガムチェック』などのシングルが収められており、100万枚を超えるCDヒットを記録しました。

 『恋するフォーチュンクッキー』はミドルテンポのポップです。アップテンポのバンド曲が中心だったAKBの楽曲の中で、同曲はディスコサウンドを主体としたミドルポップであり、そうした点が多くの人気を集めました。AKB48のYouTubeチャンネルで公開されているミュージックビデオは2.4億回に達しており、最も多くの再生回数を獲得しています。また、CDだけでなく、配信での売上もミリオンに達しており、『ヘビーローテーション』に次ぐ人気を獲得しています(ランキングデータブログBillion Hitsより引用)。こうした傾向から、AkB48の代表的な楽曲の1つといえると思います。


 『恋するフォーチュンクッキー』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域と比べ、やや高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと私は想定しています。
 今回の楽曲はAメロは中低音中心、BメロサビでhiBやhiAなどの高音が登場します。サビでhiC#が見られる点やhiBが多い点などを考慮すると、「標準より高めの音域の女性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。逆に一般的には少しキーを下げた方が歌いやすそうです。もしくは、hiC#について裏声を用いて歌唱するのもよいかもしれません。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~6つ程度下げてみてください。ただ、今回の楽曲は女性目線の歌詞であるため、男性だと歌いにくい可能性もあります。



 最後に『恋するフォーチュンクッキー』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2AはAメロで登場します。登場回数は全体で3回程度です。このmid2Aは女性曲の低音としては標準的です。「高音域が非常に得意な女性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。

 次に、地声最高音hiC#はサビを中心に計6回登場します。このhiC#に次ぐ地声高音としては、hiBがピークとなる場面が全体で17回、hiAが34回登場します。こうした点を考慮すると、女性の音域としてはやや高めであり、通常はキーを下げた方が歌いやすいと私は判断しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
 今回の地声最高音のhiC#は「裏声」で歌うのもよいかもしれません。「標準的な音域の女性」などはそうした歌唱も選択肢に入れてみてください。


 『恋するフォーチュンクッキー』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ビギナー向けの調整も一応は可能だと思いますが、一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
 今回の楽曲はメロやリズムは分かりやすいです。音域がマッチするのあれば練習曲としても使いやすいと思います。

 『恋するフォーチュンクッキー』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiC#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はBメロとサビでこれらが登場します(hiC#はサビで登場)。一方低音はAメロ中心で標準的です。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや高め~高音域が非常に得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。先述のように、hiC#を裏声で歌うと、「標準的な音域の女性」も原キーで歌える可能性があります。この辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。


【まとめ】

①Aメロは中低音中心、Bメロサビは中高音中心
②原キーだと「標準(orやや高め)~高音域が非常に得意な女性」に合いそう
③高音域が得意でない人はhiC#を裏声で歌うのもよい
④メロなどは分かりやすく、練習曲向き
⑤ビギナーには少し音程が広いかもしれないので、その点は注意

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