(2019/11/03)mid2G#~hiB辺りを含め詳細に記載しました。解説も加筆しております。
(2019/02/07)初投稿
『楓』(上白石萌歌)【原曲】スピッツ
『楓』(上白石萌歌)【原曲】スピッツ
kaede (Moka Kamishiraishi) [original] Spitz
※CMでのカバーのため、2019/02/07現在発売や配信はありません
【地声最低音】mid2G#(G3)
★[い]たずらなやりとりや(Aメロ)
【地声最高音】hiC#(C#5) ※曲全体を通して計8回
★hiB[抱]hiA#[い][て]hiC#[あ][る]A#[いて]B[いく]
【補足】mid2G#~hiB辺りの注意箇所
★さm2G#[よ]hiA#[な]hiB[ら] [き]A#[み]G#[の]声を(サビ)
★hiA[まば]m2G#[たき]するほど長い季節が来て(Cメロ)※CMでのカバーのため、2019/02/07現在発売や配信はありません
【地声最低音】mid2G#(G3)
★[い]たずらなやりとりや(Aメロ)
★心のトゲさえも 君が笑えばもm1G#[う]
★m1G#[か]わm2G#[る]がわるのぞいた穴から(Bメロ)【地声最高音】hiC#(C#5) ※曲全体を通して計8回
★hiB[抱]hiA#[い][て]hiC#[あ][る]A#[いて]B[いく]
【補足】mid2G#~hiB辺りの注意箇所
★さm2G#[よ]hiA#[な]hiB[ら] [き]A#[み]G#[の]声を(サビ)
※原曲のスピッツ【 mid1F~ hiA#】よりもキーが3つ上(#3)です。
こんにちは。今回は2017年の午後の紅茶のCMソングである女優・上白石萌歌さんの『楓』について取り上げます。よろしくお願いします。上白石萌歌さんは、前々回『366日』のカバーでも取り上げました。
『楓』は、言わずと知れた国民的バンドのスピッツの楽曲であり、1998年のアルバム『フェイクファー』に初収録されました。彼らの代表的な楽曲の一つであると言っていいと思います。
一方、上白石萌歌さんが歌うバージョンはCM曲であり、今現在リリースの予定はありません。2017年の年末にCMとして放送され大きな話題を呼びました。結果、オリジナルであるスピッツのバージョンが配信チャートで上位にランクインするなど、セールスにも反響がありました。
CMの中では、田舎の若い男女の別れが描かれています。都会に出た男子(井之脇海)と田舎に残された女子(上白石萌歌)が互いに相手のことを想い続けるシーン。その背景に、上白石萌歌さんの歌う『楓』が流れます。こうした場面は10代のみならず、幅広い世代の共感を呼んだのではないでしょうか。
ちなみに、私は「上京で田舎の男女が別れる」という場面と聞くと、太田裕実さんの『木綿のハンカチーフ』(1975)を思い出します。この曲のリリース当時、私は生まれてはいないのですが、こちらも広い世代に知られる名曲中の名曲です。『木綿のハンカチーフ』では最終的に、男女は完全に別れてしまうのですが、「午後の紅茶」では男性が故郷の阿蘇に帰ってきます。その辺の対比も面白いかもしれません。
youtubeではフル尺ではなく、ごく一部ですが、上白石萌歌さんが歌う場面が公開されています。
原曲のスピッツの『楓』。人気曲ではありましたが、CMにより更に知られるようになりました。
さて、上白石萌歌バージョンの『楓』の音域についてですが、地声最低音 mid2G#(G3)~地声最高音hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性のキーの範囲内に収まる感じです。また上白石バージョンは原曲のスピッツのバージョンよりも3つ高いキー(#3)で歌われています。以下、見ていきます。
上記した通り、地声最高音はhiC#ですが、サビが全体を通して高いです。
具体的には
【さm2G#[よ]hiA#[な]hiB[ら] [き]A#[み]G#[の]声を hiB[抱]hiA#[い][て]hiC#[あ][る]A#[いて]B[いく]】
の場面です。前回の『なんでもないや』でも言及しましたが、周囲を含め全体的に高い音域が続くと、最高音が高くなくても歌うのは非常に難しくなります。これと同じフレーズが全体を通して計8回半も登場します。
歌うのが得意な人はそのままチャレンジしてみて良いと思います。スピッツの楽曲はメロディーが美しく、この『楓』も例外ではありません。高音域が得意な人は非常に気持ちよく歌えると思います。
一方で、高音を歌うのが苦手な人はキーを下げて歌唱するのがよいと思います。場合によっては、原曲のスピッツバージョンの音域の方が歌いやすい人もいるかもしれません。
スピッツの楽曲の一つの特徴とも言えるのですが、『楓』は音域自体は広くありません。よって、普段歌い慣れていない人がキーを下げて練習したりすることも可能です。ただ、『楓』はテンポがゆったりしたバラードですので、そうした点で歌いにくく感じるかもしれません。歌が苦手な人は別の曲で歌い慣れるか、テンポを上げて練習しても良いと思います。