今回はリリース間もない作品ですので、私自身もまだあまり聴き込めておりません。もしかしたら、一部ミスなどあるかもしれません。
※当ブログでこれまで取り上げてきた米津さんの作品についてはこちらを参考下さい⇒米津玄師の作品音域一覧
『LADY』(米津玄師)、LADY(Kenshi Yonezu)
【地声最低音】mid1D(D3)
★出m1E[会]いなおせ1E{た]らど1E–m1D[うした[い]【Aメロ】
★微m1D–m1E[かなあ]し]音 シー1D–E[ツの置]く]場所【Bメロ】
【地声最高音】hiA(A4) ※ラストサビで2回
★(書き散らしていく)踊m2F[り]つ[づhiA地–m2G[け]る]【ラストサビ】
★hiA裏[レディー] hiA地–m2G–F#[笑わない]で]聞い]て
【裏声最高音】hiB(B4) ※サビで登場
★m2F#[き]みとふm2G[た]り] 行っhiB裏–hiA[た]り]F#地[来た]り【サビ】
★子どm2F#–m2G[も[み]た[い]hiA裏-hiB[に[こ]い]がしたい【ラストサビ】
【補足】mid2F(一部略)~hiAを含むフレーズ一覧
★m2F#[レ]ディー わらわm2G–F#[ない]で]聞いて【サビ】
★書き散らしてm2E[いく] m2F[僕]ら]のストーリーライン
★考えた矢先に 泣けてm2E–m2F#地-hiA裏[し[ま[う]く]ら]い【2番Aメロ】
★引っm2F–m2D#[張っ]た]り噛みF[付い]た]り【Dメロ】
★(思いきり)傷F–m2F#[つき[た]い]
★いつm2G#裏–F#[ま]で]もそばG#–hiA[にい[た]い]
★m2G#裏–m2F#[い]ま]すぐm2E地–F#[ゆ[く]え]をくらまそう
★m2F#地–E[ハニー 見つめ合っ]てい]たくて【ラストサビ】
※サビを中心に地声のmid2Gが10回程度
まず、『LADY』(レディー)についてです。この楽曲は、2023年に男性シンガーソングライターの米津玄師さんによりリリースされたシングル作品です。この記事を執筆時点で一番新しいシングル曲ですので、アルバムには未収録です。配信限定のシングル曲です。
さて、『LADY』は日本コカ・コーラのコーヒーブランド「ジョージア」のCMソングとして書き下ろされました。「ジョージア」は長らく日本の缶コーヒー市場をけん引してきましたが、近年は他社のブランドやコンビニのコーヒーなどライバルも増えております。そうした中で、ブランドの刷新が行われ、そのタイミングで米津さんへの依頼が決定しました。
さて、『LADY』はジャジーな趣を持ったポップナンバーです。米津さんは最近は坂東祐大さんとの共同編曲を行っておりましたが、今回はmabanuaさんとの共同アレンジとなっております。mabanuaさんは、以前にシングル『ナンバーナイン』(過去記事)で編曲を担当しており、7年ぶりのタッグとなります。
同曲の歌メロはAメロBメロサビと展開しますが、2番以降はAメロBメロを経て、Dメロ⇒ラストサビへと展開します。2番サビが無い分、演奏時間も3分程度とコンパクトになっております。一方、同曲はラストサビ前のDメロで多く転調がなされます。そのため、慣れていないと音程が取りにくく、ミスが起こりやすいです。カラオケなどでは注意したいところです。
『LADY』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては「やや高め〜高め」のレンジで歌メロが作られております。一般的な音域の男性は少しキーを下げるとより歌いやすいと思います。今回はサビやⅮメロで裏声が多用されおります。そのため、器用な裏声の発声も不可欠となります。
一方、同曲の低音域はAメロBメロではmid1Dやmid1Eといった音階が多く登場します。そのため、高音域が得意な男性だとやや歌いにくいかもしれません。
同曲を女性が歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は女性にとっては低音域がかなり低いため、「低音域が非常に得意な女性」でもキーを上げた方が無難だと思います。
最後に『LADY』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)〜【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め〜高めといったところです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはAメロやBメロで登場します。mid1Dは男性の音域の範囲内ですが、今回はmid1Eとのコンボとなっており、より低音感があります。高音域が得意な方だとキーを上げてもよいかもしれません。
mid1D,mid1E辺りは女性の音域としてはかなり低いため、女性が歌い場合はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度上げてみてください。
次に、地声最高音hiAはラストサビで登場します。登場回数は2回程度で、いずれもmid2Gとのコンボになっております。また、hiAに次ぐ地声高音としてはmid2Gが10回程度登場します。そのため、一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『LADY』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、今回は低音域もそれなりに低いため、キーを下げ過ぎると逆に低音が歌いにくくなります。そのため、ビギナーなどは難しい部分がでて来る可能性があります。
今回の『LADY』は米津さんの近年のシングル曲と比べて、若干音程が取りやすい印象です。ただ、それでもDメロで転調が多く行われるなど音程面で難しい場面があります。そうしたことを考えるとやはり歌い慣れた人向けの楽曲だと私は判断しました。
『LADY』を原曲キーで歌唱する場合、中高音はmid2E~hiAといったレンジをしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2E~mid2G辺りがサビを中心に多いです。mid2Gは全体で10回程度です。これらを踏まえると、「標準よりやや高め~高めの音域の男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。逆に、「高音域が得意な男性」だとキーを上げた方がより歌いやすい可能性があります。
『LADY』はお洒落な趣を持ったラブソングです。ドラマやアニメといったタイアップではないですが、個人的には非常に耳に残った1曲です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
※当ブログでこれまで取り上げてきた米津さんの作品についてはこちらを参考下さい⇒米津玄師の作品音域一覧
コメント
もう記事になっていてびっくりです。
米津玄師さんの「メランコリーキッチン」という曲を取り上げてほしいです。お願いします。
リリースされて間もなくリクエストが来て
私も興味があったので記事にしました。
もしかしたらミスがあるかもですが、その際は修正します。
「メランコリーキッチン」リストアップしておきます。