カテゴリー

『メランコリーキッチン』( 米津玄師 ) の 音域

 こんにちは。今回は米津玄師さんの『メランコリーキッチン』(2014)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、今回の『メランコリーキッチン』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルはMVや音源が公開されておりません。よって、当ブログでも動画の添付は致しません(ストリーミングなどでは配信されております)。

 当ブログでこれまで取り上げてきた米津さんの作品についてはこちらを参考下さい⇒米津玄師の作品音域一覧


『メランコリーキッチン』(米津玄師)、Melancholy Kitchen(Kenshi Yonezu)
『メランコリーキッチン』(米津玄師)の音域






【地声最低音】mid1E(E3) ※サビで顕著

m1Em1F#[し]ず]かな机に並んで見えた【Aメロ】
m1F#[い]えない [い]えないな [ひ]とりでいいやなんて【Bメロ】
m1F#m1G[笑っ]て] [笑っ]て笑って そうやって【サビ】
☆m2E[それにど]れだけ救われたm1E[ことか 多分あなたは知ら]ないな


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で18回程度

★あm2Em2F#[なた[の]よこ顔やm1F#[か]みの色が【Aメロ】
★だm2Em2F#^-D[れ[もい]な]い]キッチン 靡[か]ないカーm1F#[テン]【Bメロ】


【裏声最高音】hiA(A4) ※サビで登場

★きっm2F#地E[と魔]法]hiA裏[に]かかったようm2D[に世]界は作り変わって【サビ】


【補足】mid2Dmid2Fを含むフレーズ一覧

m1F#[間]違えて凍えてもm2F[そ]ばにいれるように【Bメロ】
★(明日会えたらそのときは) 素直にm2D[な]れたらいいな【サビ】



 まず、『メランコリーキッチン』についてです。この楽曲は、2014年に男性シンガーソングライターの米津玄師(よねづけんし)さんによりリリースされたアルバム『YANKEE』(ヤンキー)に初収録されました。同アルバムには、人気曲『アイネクライネ』(過去記事)、また『サンタマリア』(過去記事)、『MAD HEAD LOVE』といったシングル曲が収録されております。
 アルバム『YANKEE』はロングヒットを続け、2019年に23万枚を超えるヒットを記録、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。

 『メランコリーキッチン』はミドル~アップテンポのバンド曲です。アルバムの中では『アイネクライネ』と『サンタマリア』というゆったりした曲の間に位置する軽快なナンバーであり、アクセントとなります。歌メロはAメロBメロサビと展開しますが、全体的に小気味よく、そうした点が後述の音域の高さとも関係してきます。作詞作曲編曲はいずれも米津玄師さん自身によりなされました。


 『メランコリーキッチン』の音域的な特徴についてです。同曲はおおよそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。一般的な音域の男性も、歌い慣れているならば原曲キーでの歌唱がマッチしやすいと思います。
 同曲は「Aメロ⇒Bメロ⇒サビと盛り上がる」類の曲ではなく、「全体的に元気がよく、音域の変化が相対的に少ない曲」という特徴があります。そのため、地声最高音mid2F#も全体を通して多く登場します。そのため、高音域が苦手な方などはは少し体力的に辛くなるかもしれません。

 同曲を女性が歌う場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回の楽曲は最低音がmid1Eであり、女性としてはかなり低いです。原キーで歌えるという女性もいなくはないと思いますが、通常はキーを上げた方がより得意な音域が活きやすいと私は推測しております。



 最後に『メランコリーキッチン』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(人によっては体力的に少ししんどいかも)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Eはサビを中心に連続して登場します。このmid1E辺りは男性の音域の範囲内ですが、高音域が非常に得意な男性だと少し歌いにくいかもしれません。場合によってはキーを上げる選択肢も考えてください。また、女性にとってはかなり低いですので、通常はキー上げを推奨します。
 同曲はmid1F#も全体的に多いです。最低音が滅茶苦茶に低いわけではないですが、低音域もしっかり慣れていきたいところです。

 次に、地声最高音mid2F#はAメロ~サビまで広く登場します。登場回数は18回程度と多めです。このmid2F#辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、歌い慣れてないとスムーズな発声が損なわれやすいレンジでもあります。mid2F#辺りは比較的克服しやすい音階でもありますので、少しずつ練習を重ねてください。今回は一般的な音域の男性でも原曲キーの歌唱が可能です。慣れない場合はキーを下げるのもよいと思います。


 『メランコリーキッチン』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。そのため、ある程度歌い慣れている人であれば、自分が得意なレンジに調整することができると思います。同曲は地声音域はそこまで広くないので、ビギナーなどにも歌唱可能なのではないかと推測しております。
 一方、米津さんの楽曲の1つの特徴ですが、今回もリズムなどが取りにくい部分があるため、楽曲をしっかり聴き慣れておく必要があります。メロも速いので、歌詞もしっかり覚えておいた方が良さそうです。今回は音域面以外の部分で取っ付きにくい面もあるので、もしキー調整をしても難しいと感じた場合は別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『メランコリーキッチン』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2F#(裏声はhiA)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、先述のように全体を通して登場回数が多いです。原曲キーだと「標準的な音域~ある程度高音域が得意な男性」などが合いやすいのではないかと私は推測しました(高音域が得意な男性はhiAを地声で歌っても良さそう)。逆に「高音域が非常に得意な男性」だとキーを上げるのもよいかもしれません。その辺りは、各々実際に歌唱してみてください。


 『メランコリーキッチン』はアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。個人的には歌詞も光る作品だと感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

 当ブログでこれまで取り上げてきた米津さんの作品についてはこちらを参考下さい⇒米津玄師の作品音域一覧

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. より:

    こんにちは!
    いつもお世話になっています!
    よろしければ「月を見ていた」の調査をお願いいたします!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      この曲は既にほかに人からもリクエストを頂きました。