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『糸』(中島みゆき)の音域[桜井和寿ver.含む]と感想

(2020/09/18)フルバージョンの音源が公式でアップされたので添付します
(2020/09/19)mid2G,mid2F辺りの細かい部分まで音域を記載しました。

 こんにちは。今回は中島みゆきさんの『糸』を取り上げます。『糸』は1992年の作品です。

 当ブログでは2010年代以降の楽曲を中心に取り上げています。それと並行して、比較的古めの楽曲も少しずつ増やしていこうと考えています。よろしくお願いします。90年代の作品は以前に上白石萌歌さんがCMでカバーした『楓』を取り上げています。

『糸』(中島みゆき)、Ito[Tapestry](Miyuki Nakajima)
1992年10月7日発売【アルバム『EAST ASIA』に初収録】


『糸』(中島みゆき)










【地声最低音】mid1F(F3) ※Aメロおよびサビ

★なぜ めぐり逢m1G[う]m1F[の]かを  (Aメロ)
★たm1F[て]の糸はあなた 横のm2G[糸]m2F[は]私(サビ)


【地声・裏声最高音】hiA#(A#4)  ※Bメロおよびサビ

★どこにいhiA#[た]hiA[の](Bメロ) 
★いつか誰かhiA#[を] 暖めm2F[う]るかもしれない(サビ)


【補足】mid2Fmid2Gの注意点

★わたm2F[し]m2G[た]ちは m2F[な]にも知らない(Aメロ)

m2G[生]m2F[き]てきG[た]F[の] (Bメロ)
★遠い空の下m2F[ぁ] ふたつのF[も]m2G[の]F[が]たり


 さて、中島みゆきさんの『糸』ですが、現在では国民的な楽曲として、日本でも広く知られており、多くのミュージシャンにカバーされています。
 『糸』は元々1992年のアルバム『EAST ASIA』に収録された楽曲でした。その後、ドラマ『聖者の行進』でのタイアップが決まり、『命の別名/糸』として1998年に両A面シングル曲として発表されます。また、『命の別名』はドラマのために書き下ろされた作品です。プロデュースは瀬尾一三さんが担当しています。

 中島みゆきさんの『糸』ですが、2004年にBank Bandがカバーし、それがCMタイアップとして起用されたことで広く知られていきます。ちなみにBank Bandとは、Mr.Childrenのボーカル櫻井和寿さんとプロデューサー小林武史さんが結成したチャリティ・プロジェクトです。このカバーをきっかけに他のミュージシャンにも次々にカバーされていきます。2010年代に入ると、テレビ番組などでも『糸』が使われることが多くなり、現在では非常に知られる楽曲となりました。

 さて、中島みゆきさんの『糸』ですが、言うまでもなく歌詞の「縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを暖めうるかもしれない」という点が多くの人の心をとらえていると思います。「人は一人では生きていけない」「誰かと繋がることにより形を成し、意味を持つようになる」といったニュアンスを一言で表現しています。中島みゆきさんの表現力がキラリと光ります。




 さて、『糸』の音域についてですが、地声最低音   mid1F(F3)~地声最高音 hiA#(A#4)でメロディーが作られています。音域の低い女性であっても手を出しやすい楽曲なのではないでしょうか。逆に音域の高い女性はキーを上げても良いかもしれません。

 注意すべき点は、最高音域の部分です。Bメロ「どこにいた」[の] 生きてきたの」とサビの後半「織りなす布は いつか誰か」に登場します。美しいメロディーですので、しっかり発声していきたいです。メロディーが美しく、しっとりしているので、高音域がきついと思ったときは、やや裏声気味に発声するのもよいと思います。
 
 
 この楽曲は先述の通り、2004年にMr.Childrenの櫻井和寿さんがカバーしております。桜井さんは原曲の中島みゆきさんよりもキーを3つ下げて歌唱しております。音域で示すと、mid1D(D3)~mid2G(G4)になります。多くの男性はこちらの音域を参考にカラオケなどでキー調整するといいと思います。
 高音域が得意な男性は中島みゆきさんの原曲キーで歌っても良いかもしれません。

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