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『The Beginning』(ONE OK ROCK)の音域と感想

こんにちは。今回はONE OK ROCKの『The Beginning』(2012)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。



『The Beginning』(ONE OK ROCK)


『The Beginning』(ONE OK ROCK)







【地声最低音】mid1C(C3) 

m1C[Just] give me a reason C[to] keep my heart beating

※重要度は低い。mid1E辺りを低音の基準としてもよい


【地声最高音】hiC(C5)  

★Just hiC[tell] hiB[me] m2G[why ba][by]hiA They [might] [call] [me cra][zy]A【サビ】
★うhiC[れ]hiB[い]m2G[を含]んだG[閃][眼]A[光は]
m2G[感]hiA[覚]hiC[的]hiB[しょ][うど]

【補足】mid2FhiAを含むフレーズ一覧

m2G[Take my ha]nd and bring G[me b]ack【イントロ】
★Never give up 狂おしいほどm2G[刹]那の艶麗【Bメロ】
★このm2G[まま]m2F[じゃ][だ終]わらせる事は出来ないでしょ【2番サビ】
★何度くたばm2G[りそう]hiA[で]G[も]朽ち果G[てよう]A[と]G[も]


 まず、『The Beginning』についてです。この楽曲はONE OK ROCKの7枚目のシングルとして2012年にリリースされました。2013年の6枚目のアルバム『人生×僕=(ジンセイカケテボクハ)』に収録されております。2019年現在、ONE OK ROCKの代表的な楽曲の一つと言えると思います。YouTubeのONE OK ROCK公式チャンネルでは、1億3000万回以上の再生回数を記録しております(2019年3月時点)。

 『The Beginning』映画『るろうに剣心』の主題歌として書き下ろされ、大きな話題を呼びました。『るろうに剣心』は世界的にも人気のある漫画作品であり、この実写映画世界的にも話題になりました。これを一つのきっかけとして、ONE OK ROCKが海外にも知られていくようになります。

 
 『The Beginning』のサウンドについては、ONE OK ROCKらしいテクニカルで疾走感のあるハードコアな楽曲に仕上がっております。ONE OK ROCKは最近では英語で楽曲の歌詞が書かれることが多くなっておりますが、この頃はまだ日本語と英語が入り混じった歌詞内容になっております。

 『The Beginning』歌詞についてですが、『るろうに剣心』とリンクしている内容になっております。具体的には「愁いを含んだ閃光眼光」「悲しみと切なさの艶麗」あたりがそうだと思います。主人公である緋村剣心は「人斬り」としての過去を捨てて、「不殺(ころさず)の誓い」を立て穏やかな日々を過ごしていました。しかし、世の動乱の中で「人斬り」としての役割を求められていきます。歌詞ではそうした状況での剣心の心情が描かれていると思います。

 さて、『The Beginning』の音域についてですが、地声最低音mid1C(C3)~地声最高音hiC(C5)でメロディーが構成されております。上述しておりますが、サビ部分でhiA,hiB,hiCが頻出し、非常にえぐい音域になっております。

 以前より申しておりますが、一つの基準としてhiCといった音階が登場し始めると、歌う人を選び始めます。瞬間的に1~2箇所だけ登場するならば、裏声やかすれ声などで対処出来る可能性があるのですが、『The Beginning』にはそうした方法も使いづらいです。

 非常にキーの高い人は例外として、一般的な音域の男性はキーを下げるのが無難だと思います。プロなどを目指される方でもこの音域を無理に使う必要は無いと思います。キーを下げても上手い人は上手いですので、自分に合った音階で表現力の向上を目指した方が良いと思います。

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