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『So Far Gone』( ONE OK ROCK ) の 音域

こんにちは。今回はONE OK ROCKの『So Far Gone』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『So Far Gone』(ONE OK ROCK)
『So Far Gone』(ONE OK ROCK)の音域





【地声最低音】mid1C(C3) ※厳密でなくてもよい

m1E[All] m1F#[the] EF#[fu]ture] me[mories]F# [That] we’ll never get [to know]【Aメロ】
★The pain that I got When you left me in this m1F#m1E[li[fe]
★So far gone m1C{The] weight of your name Gonna keep me steady【終盤[サビのオク下げ]】


【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で30回超

★So hiA[far] hiC#地hiB{go]ne]【サビ】
★The hiB[weight] hiC#[of] B[your name] BC#[Go[nna] B[keep] A[me] stea[dy]
★You hiA[live] hiC#B[o]n] [to[night]B
★You hiA[live] hiC#B[o]n] [to[ni[ght]BC#【2番サビ】


【補足】mid2F#mid2G#を含むフレーズ

★I don’t know what m2F#[life is] with[out you]m2G#【Dメロ】

 まず、『So Far Gone』についてです。この楽曲は、2022年に4人組ロックバンドONE OK ROCKによりリリースされたアルバム『Luxury Disease』(ラグジュアリー・ディジーズ)に収録されております。同アルバムには、『Wonder』(過去記事)『Renegades』(過去記事)『Save Yourself』(過去記事)などのシングル曲が収録されています。アルバムは10万枚を超えるCDセールスを記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。

 『So Far Gone』はゆったりしたテンポのバンド曲です。アルバムには、同じくしっとりめの楽曲『Your Tears Are Mine』(過去記事)が収録されておりますが、後者と比べるとシリアスな印象です。歌メロはAメロBメロサビ展開し、サビが際立って盛り上がります。同曲の作詞作曲は、TakaさんとToruさんに加え、Rob Cavallo、Derek Tyler Carter、David Pramik and Griff Clawsonがクレジットされております。


 『So Far Gone』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております(「かなり高い」といってもよいかも)。低音域には余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすそうです。
 同曲は、AメロBメロは中低音域が中心、サビで大きく盛り上がる楽曲です。そのため、音域自体は広い作品となります。キー調整は可能ですが、低音~高音まで要求され、その点で難しさのある楽曲だといえます。

 『So Far Gone』を女性が歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。今回はAメロBメロでmid1E,mid1F#がコンボで登場するため、低音域が得意な女性でも低く感じやすいのではないかと推測しました(原曲キーでも歌唱可能な女性もおられるかもしれません)。



 最後に『So Far Gone』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べると、「高い」もしくは「かなり高い」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Cはラストサビで登場します。この場面はサビの1オクターブ下のメロであり、低音感があります。ただ、今回のmid1Cについて、私個人としては厳密な音程にこだわる必要性は高くないと感じました。低音に関しては、mid1E辺りがしっかり歌えると形になりやすいです。

 一方、地声最高音hiC#はサビを中心に登場します。登場回数は35回以上とかなり多いです。hiC#は男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度下げてみてください。今回は最高音自体が高いため、大きなキー下げが必要になります。一般的な男性が歌いやすいレンジに調整すると、違和感を感じる方もおられるかもしれません。


 『So Far Gone』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、同曲は音域が広い作品であるため、人によっては歌いにくい部分が出てくるかもしれません。メロディー自体は取っ付きやすい作品ですが、音域が広い分、やはり歌い慣れた人向けだと私は分析しました。

 『So Far Gone』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiC#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビを中心に高音域が求められます。こうしたことを踏まえると、「高音域が(非常に)得意な男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「低音域が得意な女性」の中には原曲キーがマッチする可能性がある人もおられるかもしれません(割合的には少ないと思います)。


 『So Far Gone』はスローなバンド曲であり、ロングトーンも多いため、ボーカルの良さが活きやすいです。音域がマッチするのであれば、サビの高音は気持ちいいのではないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. hs より:

    もりっしーさんってどうやって音域調査してるんですか?絶対音感とか持ってるんですか?

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      楽曲を聴きながらギターなどの楽器を弾いて
      音階を特定してます。地味な作業です。
      絶対音感はないですね(笑)
      あると調査がかなり楽なのですが。

      • hs より:

        そうなんですか、大変な作業なんですね!ちなみに調査自体は終わってるけど記事にできてない曲って結構あるんですか?

        • もりっしー より:

          そうですね。
          ちゃんと数えてないのですが、万が一調査できない日が続いても
          記事は出せるようにストックは何曲もあります。

  2. ミミズ より:

    とても気になっていた曲でしたので本当にありがたいです!そりゃまあ高いだろうなぁとは思っておりましたが、やっぱりすごく高いですね。曲全体で30回登場に加えてほぼロングトーンですし...

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      この曲はサビを中心に高いですよね。
      ただ歌いこなせると楽しそうでもあります。