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『ひこうき雲』(松任谷由実)の音域と感想

(2019/09/08)公式チャンネルの動画が削除されましたので、リンクを消去しました。

 こんにちは。今回は松任谷由実(荒井由実)さんの『ひこうき雲』(1973)を取り上げたいと思います。当ブログで取り上げる楽曲としては一番古い年代の作品になります。よろしくお願いします。

 添付された動画は公式チャンネルからの引用ですが、フル配信ではありません。ご了承ください。

『ひこうき雲』(松任谷由実)、Hikoukigumo(Yumi Matsutouya)


【地声最低音】mid1G(G3)  

★白いさかみ[ち]が 空まで続いていた
★ゆらゆらかげろうが [あ]の子を包む
★あの子の命は ひこ[う]き雲(通常サビ)


【地声最高音】hiD#(D#5)  ※ラストサビ

★空に 憧れて 空を かhiD#[け]hiC[て]hiA#[ゆ]2G[く]


【補足】サビなど象徴的な箇所

★空にあhiA#[こ]がれて(サビ)
★空をかhiC[け]A#[てゆく
★あの子hiA#[の]いのちは ひこうき雲(ラストサビ)

『ひこうき雲』(松任谷由実)











 まず、『ひこうき雲』についてです。この楽曲は1973年に荒井由実さんのシングル『きっと言える』のB面としてリリースされました。その後、アルバム『ひこうき雲』にも収録されました。元々知名度の高い作品でしたが、2013年にスタジオジブリの映画『風立ちぬ』の主題歌に起用され、更に広く知られるようになりました。代表作の多い松任谷由実さんですが、その中でも特に知られている1曲だと思います。この楽曲でアレンジ、キーボードを担当している松任谷正隆さんと3年後に結婚されております。

 歌詞についてですが、松任谷さん自身が体験した同級生の死がモチーフになっていると言われています。個人的な感想としてはアリがちですが、「あの子」の命をひこうき雲と比喩した点が非常に秀逸だと思います。「飛行機雲」という儚くも美しい存在と、空に昇ってゆく命を重ね合わせております。
 また、死というものを100%マイナスととらえずに、「けれどしあわせ」とも表現しております。「暗い」か「明るい」かではなく、その中間にある「切ない」といった感情を見事に表しているのではないかと考えます。こうした微妙なニュアンスの表現が、「ひこうき雲」をエバーグリーンな名曲に仕上げたのではないかと私は考えます。

 

 

 さて、『ひこうき雲』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3) ~【地声最高音】hiD#(D#5) でメロディーが構成されております。

 図やデータだけを見ると一般的な女性の音域よりも高い作品です。しかし、私はこの楽曲は比較的手を付けやすい作品だと考えております。理由は、hiD#やhiCといった箇所がごく限られた場面でしか登場しないからです。どちらもサビで登場します。

 まず、通常のサビではhiCが一度だけ登場します。1箇所で1音だけです。他はhiA#以下の音階ですので、ある程度歌い慣れていれば、こなせる可能性が高いのではないかと思います。裏声が得意な方はhiCのところは裏声気味に歌っても良いと思います。松任谷さん自身もそうしたアレンジを取ることがあります。

 次に最後のサビですが、最高音がhiD#になります。地声で歌うとなるとかなり大変ですが、ここも裏声で歌うという方法を使うと良いと思います。様々な人のカバーを拝見する限り、そうしたアレンジが頻繁に行われています。高音が苦手という方は、裏声という方法を試してみてはいかがでしょうか。

 当然、普段全く歌い慣れていない人がカラオケに行って、いきなり歌えるという楽曲ではありません(地声が高い人などは別です)。歌い慣れていない女性だと、hiA辺りの音階が一つの到達点で、hiB辺りから少しぎこちなくなる傾向にあります。ただ、この辺りの音階は練習を重ねると克服しやすいキーです。歌い慣れていない女性の場合は、hiBといった音階を一つの基準に練習してみると良いと思います。キーを下げて練習するという方法も当然アリです。
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