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『STILL LOVE HER (失われた風景)』(TM NETWORK)の音域

こんにちは。今回はTM NETWORKの『STILL LOVE HER (失われた風景)』(1988)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『STILL LOVE HER (失われた風景)』(TM NETWORK)
『STILL LOVE HER (失われた風景)』(TM NETWORK)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

★歌をきかせたかった 愛を届けたm1F#m1E[かっ[た]【Aメロ】
★冬の日ざしをうm2D[け]る 公園を横m1Gm1F[切っ[て]【Aメロ[転調₊1]】


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で4回

★もm2E[し] [あm2F#[の]時がm1F#[ふ]るいレンガの街並に【Bメロ】


【補足】mid2Dmid2Fを含むフレーズ一覧

m2F2D#D[時がとまった]ま]ま][ぼ]くの[こ][ろ]【サビ[or Cメロ]】

 まず、『STILL LOVE HER (失われた風景)』についてです(以下、『STILL LOVE HER』)。この楽曲は、1988年に音楽ユニット・TM NETWORKにより発表されました(カップリング曲の位置づけになります)。
 同曲は、北条司さんの同名漫画を原作としたアニメ『シティーハンター2』のエンディングテーマとして書き下ろされました。TM NETWORKは『シティハンター』シリーズとは縁が深く、『Get Wild』(過去記事)などは代表的なアニソンの1つとしても広く知られています。『STILL LOVE HER』についても、2018年に配信部門で10万ダウンロードを達成するなどロングヒットが続いています。

 『STILL LOVE HER』はミドルテンポのデジタルポップです。全体的に歌メロがシンプルであり、Aメロ⇒Bメロ⇒Aメロ(転調₊1)⇒Cメロ[サビ]と展開します。最近のJ-POPと比べると、歌メロがゆったりしており、カラオケなどでもチャレンジしやすそうです。作詞と編曲はキーボード担当の小室哲哉さん、作曲は小室さんと木根尚登さん(ギター担当)、によりなされました。


 『STILL LOVE HER』の音域的な特徴についてです。同曲はおおよそ標準的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。また、音域自体もそこまで広くはないため、キー調整は比較的行いやすいです。
 同曲は、中高音としてmid2D~mid2F#辺りが登場します(BメロとCメロで多い)。一方、Aメロについては中高音がmid2D程度であり、中低音が多くなります。歌メロがA⇒B⇒A´⇒Cと続くため、高音パートと低音パートが交互に登場します。その分少し余裕を持ちやすいですが、「音程の正確さ」「低音~高音まで安定した歌唱」が求められます(転調が多いので、音程は注意)

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてmid1Eやmid1F辺りが登場するため、この辺りは女性にとっては歌いにくいと想定されます。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度上げてみてください。今回は要所で転調が行われるため、キー調整する際は一層音程に注意したいです。



 最後に『STILL LOVE HER (失われた風景)』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、「高音域が非常に得意な男性」などは少し歌いにくい可能性がありますので、場合によってはキーを上げるのもよいと思います(原キーでも良い)。

 次に、地声最高音mid2F#はBメロで登場します。登場回数は4回程度です。このmid2F#に次ぐ地声高音としては、mid2Fがピークとなる場面が全体で6回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては標準的であり、一般的な音域の男性が原曲キーで歌唱することも可能そうです。

 ※ちなみに、同曲は2024年にロックバンドくるりがカバーしております。くるりは原曲より2つ低いキー(mid1D~mid2E)でカバーしているため、高音域が苦手な方はこちらを聴いてみるのもよいと思います。


 『STILL LOVE HER』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は音域自体はそこまで広くないため、キー調整の融通は利きやすいといえます。一方、今回の楽曲は転調が多いため、人によっては音程が取りづらい可能性があります。
 同曲は、メロディー自体は分かりやすく、リズムなども取りやすいです。転調があるため音程が取りづらい可能性もありますが、個人的には最近のJ-POPよりはかなり取っ付きやすく、個人的にはおすすめだと感じました(私としては歌詞も好きです)。

 『STILL LOVE HER』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2F#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りは大よそ一般的な男性にも歌唱可能でありますが、しっかり練習を重ねたいです。低音域としてはmid1E程度であり、そこまで低くはありません。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや低め~高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は分析しました。


【まとめ】

①高音はそこまで高くなく、音域も広くない
②メロは分かりすいが、転調が多いため、音程には注意したい
③原キーだと「標準よりやや低め~高音域が得意な男性」などに合いそう
④音程に注意だが、最近のJ-POP男性曲と比べると歌いやすくおススメ

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コメント

  1. てと より:

    ありがとうございました!
    City hunter関連で「Whatever Comes」
    お願いします!

  2. 匿名 より:

    名曲ですね。大好きです。
    しかし間奏(ラスト前のやつ)が長いので,タカラ(集団でのカラオケ)では注意だと思います。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます
      確かに他の人とのカラオケの際は気を遣うかもですね