(2020/07/09)地声最高音の部分に☆のフレーズを追加して記載しました
こんにちは。今回はずっと真夜中で良いのに。の『秒針を噛む』(2018)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。ずっと真夜中でいいのに。を取り上げるのは当ブログでは今回が初めてです。
『秒針を噛む』(ずっと真夜中でいいのに。),Byoushin wo Kamu(Zutto Mayonaka de Iinoni)
【地声最低音】mid1G#(G#3)
★夕食中に泣いた後 きm1G#[み]は[わ]らってた
【地声最高音】hiE(E5) ※サビで頻出
★うhiE[ばっ]hiC#[て] hiB[か]E[くし][て][忘]hiC[れ][たい](サビ)
★分hiC#[かり合う]hiB[ま][る] hiD#[1]C#[つ]D#[も]hiE[な]くても
☆(会って「ごめん。」って)hiB[か]hiC[え]hiD#[さ]hiE[な]いでね
★hiB[ぼ]hiC#[くっ][て][ いる]hiE[の]hiD#[か]hiB[な?](Cメロ)
☆(会って「ごめん。」って)hiB[か]hiC[え]hiD#[さ]hiE[な]いでね
★hiB[ぼ]hiC#[くっ][て][ いる]hiE[の]hiD#[か]hiB[な?](Cメロ)
【裏声最高音】hiE(E5)
★うhiE[ばっ]hiC#[て] hiB[か]E[くし][て][忘]hiC[れ][たい](ラストサビ)
★hiD#[ハ]hiE裏[レ]タhiC#[ レ]hiB[イ][ラ][~](ラスト)
【補足】hiB~hiC#の注意箇所
★hiB[1]回言った「わかった。」戻らない(Aメロ)
★白昼夢の中で ガンガンくhiC#[だ]hiB[い]た(Bメロ)
★「本当」を知らないhiB[ま]ま 進むのさ
まず、(ずっと真夜中でいいのに。)について少し説明します。通称「ずとよま」と呼ばれる音楽ユニットですが、正式なメンバー編成などは分かっていません。ただ、ボーカルを担うフロントマンのACAねさんだけは正体が明らかにされています。2018年6月から活動を始めた非常に新しいユニットです。個人的に面白いと思ったのが、芸能事務所のワタナベエンターテイメントに所属していることです。ワタナベには他にRAG FAIRやNOKKOさん、Little Glee Monsterなどが所属しています。
今回紹介する『秒針を噛む』は2018年6月に、ずとまよによりYouTubeに初めて投稿された楽曲です。作詞はACAねさん、作曲はACAねさんとぬゆりさんの共作です。ぬゆりさんはボカロPとしても活動されているシンガーソングライターで、『秒針を噛む』の編曲も担当しています。本作はフィジカルでは、ミニアルバム『正しい偽りからの起床』に収録されています。
『秒針を噛む』のサウンドについてです。ピアノを基調とした愁いを帯びた疾走感のあるなナンバーです。ピアノの音色も美しいのですが、個人的にはベースギターのフレーズも耳に残ります。2番のサビの直後、ベースのソロになりますが、楽曲全体を通して動きが多いです。また、楽曲内ではアコースティックギターの音が見られますが、楽器はACAねさんが演奏しているのか気になるところです。クレジットにはGuiter:Katsushiro Satoとクレジットされていますが、ライブなどでは演奏されるのかもしれません。
『秒針を噛む』の歌詞についてです。歌詞については抽象的な表現が多く、これであると言いづらいですが、個人的には「失恋間際」、「愛が壊れていく時」を描いた歌だと解釈しています。歌詞の中では、「生活の偽造」、「偽りの気持ち」といったフレーズが登場します。その中で主人公の「私」は、「さよなら」する資格もない」、「「本当」を知らないまま進むのさ」、「見放されても信じてしまうよ」と、もはや取り繕えない二人の愛を終わらせる勇気が持てずにいます。
タイトルの『秒針を噛む』については「幸せだった時間を止めていたい」といった意図があるのだと私は解釈しています。時計は人が時間を管理するために作られたものです。しかし、あくまで時計を見ながら自らの時間配分を調整するのであり、時間そのものの流れ自体を好き勝手動かすことは出来ません。SF作品などでは「時計の針を動かすと、時がさかのぼる」などの描写もありますが、現実では時計の針を止めても時間は無情にも進んでいきます。
ちなみに、楽曲のラストに出てくる「ハレタレイラ」という謎フレーズですが、私は「レイラ=女性名」、「ハレタ=(涙で目が)腫れた」で「涙で目が腫れた私」と解釈しています。「ハレタ」とカタカナ表記にした理由は、「腫れた」だと生々しさが表現されてしまうので、それを和らげる意味があったのではないかと思います。また、カタカナ表記することにより、「晴れた」などをイメージさせることもでき、想像する余地が広がる要素もあるのではないかと解釈しています。
★ かhiC#[たち]hiB[の]ない言葉は いらないから(サビ)
まず、(ずっと真夜中でいいのに。)について少し説明します。通称「ずとよま」と呼ばれる音楽ユニットですが、正式なメンバー編成などは分かっていません。ただ、ボーカルを担うフロントマンのACAねさんだけは正体が明らかにされています。2018年6月から活動を始めた非常に新しいユニットです。個人的に面白いと思ったのが、芸能事務所のワタナベエンターテイメントに所属していることです。ワタナベには他にRAG FAIRやNOKKOさん、Little Glee Monsterなどが所属しています。
今回紹介する『秒針を噛む』は2018年6月に、ずとまよによりYouTubeに初めて投稿された楽曲です。作詞はACAねさん、作曲はACAねさんとぬゆりさんの共作です。ぬゆりさんはボカロPとしても活動されているシンガーソングライターで、『秒針を噛む』の編曲も担当しています。本作はフィジカルでは、ミニアルバム『正しい偽りからの起床』に収録されています。
『秒針を噛む』のサウンドについてです。ピアノを基調とした愁いを帯びた疾走感のあるなナンバーです。ピアノの音色も美しいのですが、個人的にはベースギターのフレーズも耳に残ります。2番のサビの直後、ベースのソロになりますが、楽曲全体を通して動きが多いです。また、楽曲内ではアコースティックギターの音が見られますが、楽器はACAねさんが演奏しているのか気になるところです。クレジットにはGuiter:Katsushiro Satoとクレジットされていますが、ライブなどでは演奏されるのかもしれません。
『秒針を噛む』の歌詞についてです。歌詞については抽象的な表現が多く、これであると言いづらいですが、個人的には「失恋間際」、「愛が壊れていく時」を描いた歌だと解釈しています。歌詞の中では、「生活の偽造」、「偽りの気持ち」といったフレーズが登場します。その中で主人公の「私」は、「さよなら」する資格もない」、「「本当」を知らないまま進むのさ」、「見放されても信じてしまうよ」と、もはや取り繕えない二人の愛を終わらせる勇気が持てずにいます。
タイトルの『秒針を噛む』については「幸せだった時間を止めていたい」といった意図があるのだと私は解釈しています。時計は人が時間を管理するために作られたものです。しかし、あくまで時計を見ながら自らの時間配分を調整するのであり、時間そのものの流れ自体を好き勝手動かすことは出来ません。SF作品などでは「時計の針を動かすと、時がさかのぼる」などの描写もありますが、現実では時計の針を止めても時間は無情にも進んでいきます。
ちなみに、楽曲のラストに出てくる「ハレタレイラ」という謎フレーズですが、私は「レイラ=女性名」、「ハレタ=(涙で目が)腫れた」で「涙で目が腫れた私」と解釈しています。「ハレタ」とカタカナ表記にした理由は、「腫れた」だと生々しさが表現されてしまうので、それを和らげる意味があったのではないかと思います。また、カタカナ表記することにより、「晴れた」などをイメージさせることもでき、想像する余地が広がる要素もあるのではないかと解釈しています。
さて、最後に『秒針を噛む』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiE(E5) 、【裏声最高音】hiE(E5)でメロディーが構成されております。一般的な女性の音域より高いです。
地声最高音hiEですが、以前レビューしたSuperflyさんの『タマシイレボリューション』(【地声最低音】mid2A(A3) ~【地声最高音】hiE(E5) )と同じ高さです。Superflyの越智志帆さんはパワフルな歌声ですが、逆にACAねさんはシンガーソングライターのYUIさんのような柔らかさが残っています。
このhiEについてですが、一つは裏声を駆使して対処するという方法が考えられます。ただ、すべての箇所を裏声で対処すると、恐らく原曲のニュアンスが大きく変化してしまうと思います。歌詞全体で言えば、
「★hiB[ぼ]hiC#[くっ][て][ いる]hiE[の]hiD#[か]hiB[な?](Cメロ)」の部分は裏声で歌っても違和感が無いと思います。ただ、サビの部分はなるべく地声で歌いたいところです。
高い音階の発声が難しい場合はキーを下げるのが無難だと思います。原曲から3~4程度下げるとかなり歌いやすくなります。この場合、最高音がhiC#,hiC辺りに設定されます。ただ、これ以上キーを下げると逆に低音部が辛くなりそうです。一般的な音域で、普段歌い慣れていない女性はhiB,hiC辺りがボーダーラインの一つになると思います。ゆえに、別の曲で歌い慣れて、『秒針を噛む』(キー下げ)にチャレンジするのが良いと思います。
コメント
かなり前の記事ですがコメント失礼します
サビの 会ってごめんって返さ「な」いでね の『な』の高さが気になったのですがここもhiEなのですか?
>>1
[な]はhiEです。
じつは、この場面、「返さないでね」の[さ]の部分がhiD#なのです
「かえさないでね」はhiB[か]hiC[え]hiD#[さ]hiE[な]いでねですね。
>>2
【かえさないでね】はサビ冒頭の【わすれたい】と微妙に音程が違います
サビ冒頭の繰り返しではないので、記事に書き足した方がよいですね
【かえさないでね】の部分、後で加筆します。
ご指摘感謝いたします。
Kaz Sakamotoさんいつもありがとうございます。
>>1
ご無沙汰しております。
記事の加筆を致しました。
【hiB[か]hiC[え]hiD#[さ]hiE[な]いでね】の部分です。
鋭い指摘感謝いたします。
返信ありがとうございます
あそこもhiEなんですね、やはりこの曲はhiE連発で結構しんどいです、調子いい日のピークの時間でギリギリ歌えるか、というくらい
>>5
この曲チャレンジしてるんですね…凄い…。
私自身はそこまでは考えてないですね(ムリです)。
私は最高音hiA#~hiC#くらいまでの女性曲を
「柔らかく歌う」のを目標に練習してる感じです。
男声なので、強く歌うとどうしても角が立ってしまします。
>>6
一人カラオケに週一回5時間以上行くのを5年近く続けてるので、音域がかなり伸びました(自分の限界くらいのキーの曲をずっと歌っていました)
hiA以上の女性の歌を歌えるなら管理人さんもかなり音域広いと思います
>>7
凄い練習ですね。感服します。
>>8
週一の楽しみで好きでやっていただけなので、練習という感覚もなかったです、好きなバンドのボーカルはだいたい声が高いので、普通に歌いたい曲を歌ってただけな感じですよ
>>9
確かに練習というより好きで歌ってる感じですよね。
けど、ホントに凄いです。ドロスのワタリドリとか聴いてみたいです。
私自身は「好きなバンド=声が高い」というわけでもないので
その辺りがなかなか難しいですね。
私は高めの男性ボーカルだと最近はヒゲダンを練習してる感じです。
>>10
ワタリドリは今でもサビは結構しんどいですね、最初は出ませんでした
自分はキー低めのボーカルは基本歌うのではなく聞き専になりがちですね、高音の方が出してて楽しいです
>>11
『低めの曲は聴き専』というのは参考になります。
自分もそうした方がいいのかも。
>>12
ロックバンドの低めの曲は、喉を痛めやすい(具体的にはBUMP OF CHICKENやMAN WITH A MISSIONなどです)ので、声が枯れて高音でなくなってからなら歌ってますね
ポップな感じなら、低めの曲でも歌いたくなることはあります(90年代の曲や、sumikaやセカオワなどです)