『ばかじゃないのに』(ずっと真夜中でいいのに。)、Stay Foolish(ZUTOMAYO)
【地声最低音】mid2A(A3)
★これは はhiA[た]ちじゃない さぎょm2A[う]ぎ 剥ぎ取っても【Aメロ】
★ふと 会hiA[え]hiC裏[な]い人を 思m2A[い]浮かべてた
★hiA[い]ろの濃い野菜m2A[ば]っかり 湯掻いhiA[て]た【Bメロ】
★あhiC[ざ]hiB[や]hiA[か]な仕草に m2A[混]ざ[り]たいのに
【地声最高音】hiE(E5) ※曲全体で14回
★言っhiE[と]hiD–hiC[け]ば[いい]の]E[に] [ば][か]じゃ[ない]の][に]E【サビ】
★在hiE[りき]hiD[た]hiC[りだろう]けど
★ hiC[何]が[きっ]hiE[かけ]hiD–C[と]かじゃ[ない]けど]【2番Bメロ】
★ hiC[何]が[きっ]hiE[かけ]hiD–C[と]かじゃ[ない]けど]【2番Bメロ】
※各々の状況により、裏声地声の割合を変えてもよいと思います。
【裏声最高音】hiE(E5) ※主に各サビの2巡目
★(もう居ないのに) hiE地[惹]hiD–hiC[か]れ[合う]の][に]hiE裏【サビ2巡目】
★一hiE裏[瞬]hiD[の]hiC[夏だっ]たよ
★気hiC[づい]hiB[ちゃ]ダメみたC[い]B[な]さよなら ばっか だC[よ]hiE裏[ぉ][ぉ]hiD【ラスサビ前】
【補足】hiB~hiD辺りを含むフレーズ一覧
★急な矛盾hiA[が] 飼い慣らせ[ない] 誰のhiC裏[せい]hiB[ってわ][け]じゃない【Bメロ】
【補足】hiB~hiD辺りを含むフレーズ一覧
★急な矛盾hiA[が] 飼い慣らせ[ない] 誰のhiC裏[せい]hiB[ってわ][け]じゃない【Bメロ】
★声があるのに いつもhiC[どう]hiB[して]
★僕にのhiD[こっ]hiC[て]る 引き摺るぬ[く]hiB[も]り ずっとまだ目のD裏[前][に]C【サビ】
★急な矛盾hiA[が] hiC[飼い]hiB[慣]ら[せ]ない【2番Bメロ】
まず、『ばかじゃないのに』についてです。この楽曲は、2021年に音楽ユニット・ずっと真夜中でいいのに。によりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルであり、現在アルバムなどには未収録であります。前作『あいつら全員同窓会』(過去記事)から約2週間後のリリースとなり、かなりハイペースです。バンドとしての勢いが感じられます。
『ばかじゃないのに』は、アニメ制作会社 MAPPA(マッパ)の設立10周年記念アニバーサリームービーのコラボ楽曲としてタイアップが付きました。MAPPAは『ユーリ!!! on ICE』や『ゾンビランドサガ』、『呪術廻戦』などの制作会社として知られており、長編アニメとしても『この世界の片隅に』などが大きな評価を獲得しております。また、藤本タツキさんの人気漫画『チェーンソーマン』のアニメを手掛けることが発表され、そちらも話題を呼んでおります。
私自身が確認したところ、ずとまよ自身の楽曲がアニメの主題歌などに起用されたことは無いのですが、MVがアニメ調ということもあり、どことなくアニメやゲームなどのカルチャーに縁が深いように感じます。
『ばかじゃないのに』はアップテンポのバンドナンバーです。全体として早回しの歌メロ・歌詞で、AメロBメロサビと展開していきます。また、サビメロが長く、この辺りは非常に盛り上がりやすいのではないかと思います(歌われる方は非常に大変かと思います)。
ちなみに、『ばかじゃないのに』は英語のタイトルとして、『Stay Foolish』と表記されております。『Stay Foolish』と聞くと、iPhoneやMacなどで知られるアップルの創業者・故スティーブ・ジョブズの【Stay hungry, Stay foolish(貪欲であれ。 愚か者であれ。)】という言葉を思い出される方も多いのではないかと思います。
ただ、『ばかじゃないのに』の『Stay Foolish』は、もっと違うニュアンスのように感じました。私としては、歌詞を見て、「どうしても賢くなれない」、「どうしても、よくない行動をとってしまう」といったニュアンスだと感じております。タイトルの『ばかじゃないのに』についても、「(ばかじゃない)はずなのに、望まない流れになってしまう」といった意味で解釈しました。
『ばかじゃないのに』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な女性のレンジとしては高く、また高音域が得意な女性でもスタミナが要求されるような作品であると私は分析しました。
同曲を原曲キーの場合は、hiEという女性としては高めのレンジが頻出します。ずとまよの作品では最高音がhiGに達するような楽曲もあるのですが、この『ばかじゃないのに』に関しては、絶え間なくhiEが登場し、体力をじわじわ削っていくような音域であると言えます。キー調整は可能ですが、それを考慮しても歌い慣れた人向けの作品だと考えます。
最後に『ばかじゃないのに』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiE(E5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の声域よりも高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiEはサビを中心に多く登場します。【hiE[と]hiD–hiC[け]ば[いい]の]E[に] [ば][か]じゃ[ない]の][に]】などに代表されます。ただ、同じフレーズであっても部分的に裏声hiEを使っているところもあります。たとえば、【(もう居ないのに) hiE地[惹]hiD–hiC[か]れ[合う]の][に]hiE裏】などがそうです。「高音域はある程度得意だが、体力的にずっと地声のhiEを歌い続けるのは大変」という方は、裏声hiEの割合を増やしてもよいと思います(その場合は、裏声の器用な発声が求められます)。
ただ、hiEという音階は、普通の女性には高いレンジですので、一般的にはキーを下げた方が歌唱しやすいです。
『ばかじゃないのに』は低音部分に余裕があり、キー調整は可能です。ただ、同曲は原曲キー自体が相当高いですので、キー調整を考慮したとしても、歌い慣れた人向けの作品になると思います。歌い慣れた人であっても、難しいと感じる部分があるかもしれません。その辺りは留意しておいてください。ビギナーには向きづらい曲であると私は分析しております。
『ばかじゃないのに』は一般的にはキーが高く、キーを下げたとしても難しい部分が残ります。テクニック的な難所はそこまで多くないですが、音域面での難しさがある作品といえます。ただ、カラオケ等で歌いこなせると非常に映えると思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
今回の曲もおしゃれでいいですよね。
ずとまよはhiFとかhiGが多いので、最高音hiEが低いように思えてきましたw
でも実際問題(多分ですが)最高音が一番低いのって、秒針を噛むとこの曲のhiEだった気がします。。。
やまさんコメントありがとうございます。
この曲はずとまよの中では滅茶苦茶には高くないですよね。
ただ、やっぱり一般的な女性には高めの曲ですね。
楽曲自体はホントに好きです。