『消えてしまいそうです』(ずっと真夜中でいいのに。)、Kieteshimaisoudesu(ZUTOMAYO)
【地声最低音】mid2A(A3)
★始hiA[め]からここに浸ってしまうから 片手間だって m2A[わか]ったから【Aメロ】
★巻き込めないよ まわり込めないm2A[夜更]けは【Dメロ】
【地声最高音】hiG(G5) ※曲全体で2回
★君のSOSは 僕のものhiF地[って] hiF–hiG地[思い[込ん]だ]hiE裏–F[な[つ]【サビ・ラストサビ】
※個人的には裏声でもよいと思います。
【補足】hiC~hiFを含むフレーズ一覧
★痒いhiA[もんね] hiC–hiD裏[た[いいく]ず]わり本[音]【Aメロ】
★恋hiA[しく]なっ[て]hiC–hiD地[し[まう]から]
★柔らhiA[か]な[み]どりは ただ 僕を hiC地–hiA[やり直させ]ようと]必死で【Bメロ】
★ねぇどうしたいんだ hiC[あ]ゝ hiD地[今日]が]
★hiD–hiC[き]み]のD[吸い込んだ]く]うきで 消えてしまいそうです【サビ】
★未完成で 低姿勢で 気持ちhiF地–hiE–hiC–hiD[ま]か]せ[です]
★表したところでhiD–hiC[だっ]て] [どう]hIF–hiE–D[に]も]な][ら]ない【2番Aメロ】
★あのhiC[日]から 気C–hiD裏–hiF[づい[て[た]のに]ぃ]【Dメロ】
☆時空は hiC[遠]に[さ]き[ば]しってゆくよ 僕の前を hiD[la] [la] D–hiF[la [la] la]
★hiD–hiC[今日]が] 何hiF地–hiE[度目]の]D–E[きせ[つ]だっ][た]
※☆のla la la は歌詞表記はされてません。
まず、『消えてしましそうです』についてです。この楽曲は、2022年に音楽ユニット・ずっと真夜中でいいのに。によりリリースされたシングル作品です。アルバムには現在未収録です。この記事を執筆している時点で、ずとまよとしては最も新しいシングル曲であります。ちなみに、英語でのタイトルは『Blush』となっており、「赤面する、恥じらい」などの意味があります。こうした点も、歌詞を紐解くヒントになりそうです。作詞作曲は、ACAねさん、編曲はZTMYと100回嘔吐さんの共同でなされております。
さて、『消えてしましそうです』は、石田祐康さんによる長編アニメーション映画『雨を告げる漂流団地』の主題歌として書き下ろされました。同映画はNetflixで全世界同時配信が予定されており、日本では映画館での公開も予定されております。ずとまよは挿入歌としても『夏枯れ』を提供しており、今月の中旬には、2曲を収めたアナログシングルのリリースが予定されております(2000枚限定の予約販売だそうです)。
『消えてしまいそうです』の音域的な特徴についてです。同曲は、女声としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があり、一般的にはキーを下げた方が歌いやすそうです。
ちなみに、男性が同曲をカバーするとしたら、原曲キーから2つ程度上げて1オクターブ下を歌うのがよいのではないかと思います(人によってはオク下げで歌えるかもしれません)。
最後に『消えてしましそうです』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声・裏声最高音】hiG(G5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べかなり高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiGは1番サビ・ラストサビで登場します。登場回数は2回程度です。このhiG辺りは女性の音域としてはかなり高く、地声で登場するのは珍しいです。私なりの印象ですが、このhiGは裏声を用いて歌ってもよいのではないかと感じました。ただ、このhiGを除外しても、同曲は地声でのhiFが全体で10回以上登場します。そのため、一般的な女性はキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げると、より歌いやすくなるのではないかと思います。
『消えてしまいそうです』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、原曲キーが非常に高い作品ですので、歌い慣れた人であっても、キー調整に難儀するのではないかと思います。キー調整を考慮しても、ある程度高音域が得意である必要があると私は分析しました。
『消えてしまいそうです』を原曲キーで歌唱する場合、hiD~hiGといった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りは、ボカロ曲などで用いられることも多いレンジであり、女性曲としてはかなり高いです。そのため、「高音域が非常に得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすいのではないかと思います。
『消えてしまいそうです』は原曲キーでの難易度がかなり高く、その点がハードルになりそうです。ただ、アニメ映画の主題歌ということもあり、今後多くの人に知られていくのではないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。