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『BLUE BLOOD』(X JAPAN)の音域

 こんにちは。今回はX JAPANの『BLUE BLOOD 』(1989)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。また、楽曲リリース時はX JAPANではなく、Xとして活動しておりました。



『BLUE BLOOD』(X JAPAN)


【地声最低音】mid2C#(C#4)  

★涙に溶けhiA#[る]m2G#[青]m2C#[血]を欲望にかA#[え]G#[て]

【地声最高音】hiD#(D#5)  ※楽曲ラストで登場

hiC#[あ]hiC[お][い]hiD#[涙]C#[は]
hiD#[悲劇]hiC#[に]D#[踊る][孤]C[独]C#[の]


【補足】mid2G#hiCの注意箇所

hiB[My]m2G#[ face is] covered with G#[blood]
hiB[追い詰]hiA#[めら]m2G#[れ][かいら]B[く]G#[に]
hiB[切りき]hiA#[ざん]G#[だ][ゆ]B[め]A#[は]

hiB[I’ll slice my face covered with blue blood]
hiB[Give] hiC[me] B[some more] C[pain]

m2G#[こ]hiB[ど]hiA#[くに]G#[お][び]B[え]A#[る]
★生まれ変hiA#[わっ]m2G#[たす]m2C#[た]を装ってみA#[ても]hiC[ぉ]


※☆の部分はカッコ付きで歌詞表記されているシャウトの部分です。分析ミスがあるかもしれませんが、チャンレジしてみました。

『BLUE BLOOD』(X JAPAN)









 まず、X JAPANについて少し説明します。X JAPANは1982年に結成、1989年にメジャーデビューした5人組のバンドです。「ヴィジュアル系」の起源ともいえるロックバンドの一つであり、後世のバンドに大きな影響を与えました。ジャンルとしてはヘヴィメタル(スピードメタル、シンフォニックメタル、プログレッシブメタル)にあたります。代表的な楽曲としては『紅』、『Forever Love』などが非常によく知られているのではないかと思います。多様な側面があるバンドですが、フロントマンのYOSHIKIさんの紡ぎ出す美しいメロディー、テクニカルな演奏技術、Toshlさんの時に美しく、時に激しいハイトーンボーカルなどが印象的です。

 さて、『BLUE BLOOD』についてです。この楽曲は、1989年にX JAPANによりリリースされたアルバム『BLUE BLOOD』に収録されているナンバーです。シングル曲ではないですが、アルバムのタイトルと同じ表題曲です。

 『BLUE BLOOD』はヘヴィメタル色の強い荒々しいナンバーです。音域的な特徴としては、上図のように高音域で歌唱されている点です。音域自体は1オクターブと少ししかありませんが、非常に広がりを感じさせます。こうした点は演奏技術、アレンジ力などを含めた作曲技術の賜物であると思います。
 ボーカルの音域自体は狭めなので、キーの調整は行いやすいと言えます。ただ、キーを下げたからといって、原曲のニュアンスを表現できるわけではないです。キーを下げて歌唱するにしても、高い歌唱力が要求される作品であると考えてください。




 さて、『BLUE BLOOD』の音域についてですが、【地声最低音】mid2C#(C#4)~【地声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されています。一般的な男性の音域よりもかなり高いです。以下、見ていきます。


 まず、地声最高音hiD#楽曲の終盤で登場します。この辺りは楽曲の中でも特に高いキーです。
 一方で、終盤の場面を除くと、大体hiBあたりが最高音として多く登場します。このあたりのキーであれば、J-POPなどの楽曲でも多く登場するキーですので、声の高い人であれば届きうるキーであると言えます。
 ただ、原曲のニュアンスを再現するには、声の力強さ、荒々しさなどを伴った発声が求められますので、一般的なポップスのhiBとは違ったロックやメタル色の強い表現力が求められます。その点で、ハードルが高いです。

 『BLUE BLOOD』は先にも述べましたように、音域自体は広くありませんので、キーを下げて歌唱することには向いていると言えます。ただ、楽曲のニュアンスを考えると、キーを下げたとしても高い歌唱力や表現力が要求されます。よって、歌い慣れていない人向けの曲ではありません。難易度の高い曲です。その点は留意しておいてください。

 キーを下げて歌唱する場合、自分が出る高音キーギリギリくらいに調整したほうが原曲のニュアンスが表現しやすいのではないかと私は考えております。自分のキーギリギリを高いレベルでコントロールしなければならないので、楽曲の難易度が高いとも言えます。

 X JAPANは、この曲を含めカラオケなどで歌いこなせると非常にかっこいいです。難易度は非常に高いですが、興味を持たれた方はチャレンジしてみてもよいと思います。

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コメント

  1. Kaz Sakamoto より:

    リクエストに答えていただきありがとうございます
    この曲に限りませんが、音域が狭い楽曲の方がむしろ難易度高い印象です
    Aメロから高音を連発した上で最後に最高音が来るので、自分もラスサビでよく裏返ります

  2. もりっしー(管理人) より:

    >>1
    高音域寄りの作品で音域狭いと、全部サビで全力疾走みたいな楽曲が多いですよね。エグいです。

  3. より:

    Xの紅もお願いします!