『青』(SPYAIR)

【地声最低音】mid1C#(C#3)
★m1C#[あ]かく染1F#–F–m1C#–D#[ま[る[まち]ぃ]【Aメロ】
★時代は僕m1F–F#[を]置い]て 加速しm2F–D#[て]く]
【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で28回と多い
★m2G#–F#–F[あ]お]くあお]くF#[澄ん]だ]【サビ】
★あm2G#–F#[お]をわ]たっG#[て]
★待っm2F–m2G#–F#[てい[たっ]て]何]も起F#[こら]ない]【Dメロ】
★m2F[移]ろっ[て]いく 街も人m2G#–F#[も]ゆ]め]G#[も]
★燃えるようにm2F[時代]を染F#–m2G#[め[て]
【補足】mid2D#(一部略)~mid2F#を含むフレーズ一覧
★心はどうせ晴m2D#[れない]【Aメロ】
★m2F#–F[ずっ]と もう]いD#–F[い[よと] 嘆[くF#–F[感]情]【Bメロ】
★はm2F–D#–m2F#–F[いいろ]に揺[れ]る]
★あ2F[の空]の[よ]うに 広がっF[ていく]自m2F#[由]を] いF#[つ]か]【サビ】
★m2F#–F[一]歩] D#–F[一[歩] F#–F[あ]る]き]F[出]す]んだ【Dメロ】
まず、『青』についてです。この楽曲は、2024年にロックバンド・SPYAIRによりリリースされたシングル作品です。配信だけでなく、CDシングルとしても発売されました。この記事を執筆時点でアルバムには未収録です。
同曲は、安田剛士さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『青のミブロ』の主題歌として書き下ろされました。アニメを視聴していた方には特に印象に残っている楽曲の1つだと思います。
『青』はアップテンポのバンド曲です。4人の演奏や歌が基軸となったノリのよいロック曲であり、歌メロはAメロBメロサビと展開します。作詞はMOMIKENさん、作曲はUZさん、編曲はUZ & tasukuさんによりなされました。tasukuさんはバンドのサポートメンバーとしても活躍しており、多くのアーティストのアレンジやギター演奏などを担当しています。SPYAIRとも縁が深いアレンジャーであり、2020年代の大ヒット曲『オレンジ』(過去記事)なども担当しています。
『青』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高め(体感転機には明確に「高い」でよい)で歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいと想定されます。
今回の楽曲はAメロのの一部で中低音が多く登場しますが、Aメロ後半とBメロサビDメロについてはmid2D#~mid2G#辺りがよく登場します。mid2G#等の登場回数を考慮すると、男性の音域としては高く、「中高音域が得意な男性」などにマッチしやすい曲といえます。発声は地声ベースであり、ロックらしい力強い発声が特徴的です。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回の楽曲は、頻度こそ低いものの、最低音がmdi1C#程度であり、女性の音域としてはかなり低いです。一つの目安ですが、原曲キーから4つ程度上げてみてください。ただ、今回は音域がそれなりに広いため、人によっては一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
最後に『青』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1C#はAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。「高音域が非常に得意な男性」などは若干低音感を感じるかもしれませんが、登場回数は4回程度なのでそのまま原キーで歌うのもよいと思います(人によってはキーを上げてもよい)。
次に、地声最高音mid2G#はサビ等を中心に計28回登場します。このmid2G#に次ぐ地声高音としてはmid2F#がピークとなる場面が全体で26回、mid2Fが41回登場します。全体的に中高音域の登場回数が多い点を考慮すると男性の音域としては高く、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいと考えられます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『青』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーなどについては一部歌いにくい部分が出て来る可能性があります。
今回の楽曲はメロディー自体は比較的分かりやすく、リズムなども取りやすそうです。全体的にノリのよいバンド曲であるため、音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケに向くと思います。
『青』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロの一部を除いて、全体的に中高音寄りであり、見た目より高い印象です。また、間奏もそこまで長くないため、体力的にも辛くなりやすいと想定されます。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①Aメロは一部中低音寄り、その他は全体的に中高音寄りの曲
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」向け
③キー調整は可能。音域は広め(女性などは少し辛い可能性がある)
④音域が合うのであればカラオケにもおススメ