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『獣ゆく細道』(椎名林檎と宮本浩次)の音域

こんにちは。今回は”椎名林檎と宮本浩次”の『獣ゆく細道』(2018)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。

 今回は男性と女性のデュエットで、キーが異なり、ハモリなどもあるということで、従来よりも調査に時間がかかりました(調査出来てない部分もございます)。最高音と最低音の確定は出来ています。ハモリの部分は一部確定されていません。煩雑にならない範囲で記事にしています。


『獣ゆく細道』(椎名林檎と宮本浩次)、Kemonoyuku Hosomichi(Ringo Sheena & Hiroji Miyamoto)

『獣ゆく細道』(椎名林檎と宮本浩次)『獣ゆく細道』(椎名林檎と宮本浩次)2


















【地声最低音】mid1E(E3),mid2A(A3) 

m1E[お]ため[ご]かしか、[と]んだE[か]まとゝ(2番Bメロ)
m1E[能]書きはまう結構です(Cメロ宮本)

※女性パートの最低音は2番AメロBメロで登場
※男性パートはラストでmid1D#が登場しますが、ハモリの部分なので今回は含めておりません

☆狭き道をmid1D#[ゆ]け

【地声最高音】hiC(C5),hiD(D5)

hiB[だ]hiD[まつ]hiC[て]B[遠]C[く]B[へ]行かう(2番サビ)
hiD[せ]hiC[ま]hiB[き]hiA#[み]B[ち]A[を]ゆけ(ラスト)

※宮本さんのhiC部分は【補足】に記載しております。

【補足】mid2G(一部略)hiCの注意箇所

★こm2G[の]hiA[世]はG[無]A[常] (冒頭)
★m2F[さう]m2G[絶え間]F[ないな]がれに

★飼馴m2G[らし]m2F[てゐるやう]で(Bメロ)
★あm2G[た]hiA[ま]とかG[ら]A[だ](椎名)

★まるごm2G[し]hiA[の]G[い]のちをいま(サビ宮本)
★野放しにhiA[つっ]m2G[ぱ]A{し]G[らう]
hiA[行くさ]hiA#[き]A[は]m2G[と]切れる場A[所] 
hiA[大]hiC[自]hiA#[然]A[とし]A#[てい]G[ざ]行かう

★きhiA[かつ]m2G[てゐる]やうで(2番Bメロ椎名)

★かじm2G[か]hiA[む]hiB[だ]A[い]G[の]ちでこそ(サビ椎名)
★成遂げた結hiB[果]hiA#[が]B[す]hiA[べ]m2G[て]
hiB[孤独とは]hiA[ひ]m2G[換]へりやあ自B[由]

★ものm2G[ほん]hiA[か天]hiB[ぷら]G[か]A[なん]G[ナン]センス(Cメロ椎名)
★勝hiA[敗]hiB[さへ]hiC[も]B[とう]A[に]んだA[け]B{意味が]C[有]B[る]

hiB[さあむさ]hiC[ぼ]B[れ]hiA[らひ]m2G[飛]ばすのB[さ](ラストサビ椎名)


 まず、『獣ゆく細道』についてです。この楽曲は、2018年にシンガーソングライターの椎名林檎さんと、エレファントカシマシのボーカル宮本浩次さんによりリリースされたシングル作品です。配信シングルとしてリリースされ、その後、椎名さんのアルバム『三毒史』 や、ベストアルバムにも収録されました。また、2020年発売の宮本浩次さんのソロアルバムにも収録される予定とのことです。この楽曲は、日本テレビ系報道番組『news zero』のエンディングテーマとして椎名林檎さんにより書き下ろされた作品です。

 『獣ゆく細道』は椎名林檎さんの作詞作曲で、アレンジは笹路正徳さんによりなされました。笹路さんはスピッツなどのプロデュースで広く知られています。サウンドとしてはジャズアレンジですが、メロディーや歌詞のテイストから和の要素も強く感じさせられます。
 歌メロは歌謡テイストなのですが、テンポが速いです。また歴史的仮名遣いなどが用いられており、その点で難しさを感じられる方も多いかもしれません。メロディーやリズム、歌詞をしっかり覚えておきたいです。

 『獣ゆく細道』の音域的な特徴についてです。男性ボーカルについてはかなり高めであり、女性ボーカルについても高めであります。どちらも低音部分に少し余裕がありますので、キーを下げて歌唱することは可能ですが、ハモリなどもあるため歌い慣れた人向けの楽曲といえます。




 さて、『獣ゆく細道』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3),mid2A(A3) ~【地声最高音】hiC(C5),hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。男女ともに一般的な人の音域よりも高めであります。とりわけ男性の音域が高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiD,hiCはそれぞれのサビで登場します。『獣ゆく細道』はサビが男女でキーが異なっており、椎名さんのパートはキーが2つ上がります。ただ、どちらかというのは大変なのは男性のパートではないかと思います。高音域が得意な男性か、低音部分も歌いこなせる女性が居るならば、重宝されます。

 男女どちらも一般的な人の音域も高めですので、キーを下げて歌唱するのが良いと思います。ただ、キーを下げ過ぎると、女性パートが辛くなりやすいです。その点で、『獣ゆく細道』は融通の利きやすい楽曲ではありせん。ある程度歌い慣れた人向けの作品であると言えます。
 『獣ゆく細道』はややハードルの高い作品といえますが、歌いこなせると非常にカッコイイ楽曲なのではないかと思います。

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