『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』(B’z)、Ai no mama ni Wagamama ni Boku wa Kimi dake o Kizutsukenai(B’z)
【地声最低音】mid2A(A3)
※【地声最高音】【補足】をご参照ください。
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で40回弱と超頻出
★きhiA–m2G#[み]は]うつむいて【Aメロ】
★相性いいこm2E–m2F#[と[わ]かっ]hiA[て][る]【Bメロ】
hiA–m2G#–m2F#[愛]の]ま]まにA–G#–F#[わ]が]ま]ま[に]【サビ】
★hiA–m2G#–F#[ぼ]く]は]君だけを傷つA–G#[け]な]い
★hiA–m2G#–F#[ほ]こ]り]まみれの絆も m2A[か]がやき[は]じめ[る]【Dメロ】
【補足】mid2E(一部略)~mid2G#を含むフレーズ一覧
★もうm2E[信じら]れE–m2F#[ない[と]つぶm2A[や]いて【Aメロ】
★不安材料 腰にぶらm2F#–m2G#[さ[げ]たぼm2A[くの]
★m2F#-m2G[こ[こ]ろ]m2E[に]かみ[ついた]
★ぴたりと吸いつm2E[く]ようm2A[に]【Bメロ】
★ふたりだからイm2E[ケる]とこまm2A{でイこ]うよ
まず、『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』についてです。この楽曲は、1993年に2人組ロックユニットB’zによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、オリジナルアルバムではなく、1998年のベストアルバム『B’z The Best “Pleasure”』に初収録されました。同アルバムは、出荷ベースで500万枚を超えるヒットとなり、日本のアルバムセールスとしても宇多田ヒカルさんの『First Love』に続く第2位に位置しております。また、『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』は200万枚を超えるCD売上を記録し、B’zとしては最大の売上を記録します。
さて、『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』はアップテンポのバンド曲です。B’zはハードロックを基調としたバンドとして知られておりますが、初期のころはダンス色の強いポップな作品も多くみられました。この1993年ごろはまだ、ポップ感の強いシングル曲がリリースされていた時期で、翌年頃から本格的にハードロック・ブルースロックに傾倒していきます。今回の『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』もB’zとしてはポップ感が強いです(その分、カラオケなどでは取っ付きやすそう)。
『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域には余地が多いため、キー下げはしやすいです。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。また、mid2E~hiAといった中高音域の登場頻度が非常に高いため、ある程度高音域が得意な人でも体力的にしんどくなりやすいです。
ちなみに、同曲は男性曲としては最低音が高いため、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。とりわけ、「標準よりやや低めの音域の女性」、「歌い慣れていない女性」等が原曲キーにマッチしやすいと私は分析しました。標準的な音域の女性は原キーで歌えなくてもないですが、得意な声域などを考えると少しキーを上げてもよさそうです。
最後に『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域としては高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2AについてはAメロやBメロ等で登場します。このmid2Aは男性曲の最低音としては高いです。mid2Aが最低音となる男性曲は、ほぼ「一般的な男性にとってはキーが高い曲(スタミナも必要)」となります。今回の『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』もそうした傾向が強く当てはまります。
先述のように同曲は、最低音が高いため、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。同曲は、音域的には男性よりもむしろ女性の方がマッチしやすそうです。
次に、地声最高音hiAはAメロやサビで登場します。登場回数は40回程度と非常に多いです。地声最高音hiAは「標準よりやや高めの男性」であれば出なくもない音階ですが、今回の場合、1曲を通して歌い切るのは非常に大変です。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度を下げてみてください。
『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』は、低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は音域自体は1オクターブと狭く、キー調整の融通は利きやすいです。そのため、大きなキー調整に抵抗が無ければ、練習曲としても使いやすいと思います。ただ、原曲のように歌いになすには、しっかり歌い慣れておく必要があります。
『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』を原曲キーで歌唱する場合、高音域についてはmid2F#~hiAといった音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。先述のように、今回は中高音域の頻度が非常に高く、最高音hiAだけを見ても全体で40回近く登場します。そのため、「地声最高音hiAの男性曲」としてはかなり高音感があります。そのため、「高音域が得意な男性」、「標準よりやや低めの女性」が原曲キーに合いやすそうだと私は分析しました。
ちなみに、私の印象ですが、活動初期のB’zの楽曲は、ポップ色もあり、カラオケでも取っつきやすいです。原キーで歌うには、ある程度高音域が得意である必要がありますが、B’zの楽曲を練習したい人は、初期の作品に着目してみるのもよいかもしれません。当ブログが以前取り上げたB’zの作品の中では『いつかのメリークリスマス』(過去記事)辺りが比較的取っつきやすいです(同曲も決して簡単な作品でないですが)。
『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』はアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。原キーだと大変ですが、B’zの他の作品と比べるとアプローチしやすいと私は感じます。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
いつも更新楽しみにしております。
B’zの「You Are My Best」をリクエストします。
前回調査頂いた「SLEEPLESS」等が収録されている最新アルバム「Highway X」に収録されている壮大なバラードナンバーとなります。YouTubeにフルの動画が公式で上がっていますのでよろしくお願いいたします。
リストアップしておきます。
B’zは実は他にもリクエストが複数曲と来ているので
それらと擦り合わせながら
なるべく早く記事にしたいです。
いつも参考にしてます!
B’zの有名曲の中では最高音がかなり低い割に、やたら歌ってて疲れると思ったら40回もhiAが笑
たくさんリクエスト来てる中大変かと思われますが、ぜひ以下リクエストさせてください!
スピッツ「僕はきっと旅に出る」
あいみょん 「風のささやき」
星野源「Hello Song」
B’z「光芒」
(B’z大ファンなのですがこの名前で以前B’zリクエストしなかったのは、声質があまり自分と合ってないからです笑)
いずれもリストアップしておきます。
星野さんとあいみょんは他にリクエストが無いので比較的早いと思います。
B’zは初期の曲はポップなのですが、こうしてみると何気に高いですね。
B’zは確かに男性的な声質が魅力的ですよね。
自分も結構苦戦します。
音域が狭い時点で察してはいましたが、だいぶしんどいですねこの曲。hiAが最高音の曲でも結構体力持ってかれますね…
コメントありがとうございます。
この曲も一般的には難しいですね。
初期のB’zはこういうレンジのポップな曲が多いですね。
多分、女性の方が歌いやすい人が多そうです。
hiAが最高音でかつしんどくて、女性の方が歌いやすいという曲だとBAADの「君が好きだと叫びたい」が思い浮かびました。
よろしければこちらの音域調査をお願いしてもいいでしょうか?(最低音がサイトによって異なるため、そこを知りたいです)
リストアップしておきます。
確か少し前にストリーミングでの配信が始まりましたよね。
YouTubeでも公式が上がればいいんですが。