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『白い雲のように』(猿岩石)の音域

こんにちは。今回は猿岩石の『白い雲のように』(1996)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲になります。「キーがあまり高くない曲」として今回取り上げることにしました。今後、キーが高くない曲を少しずつ取り上げていけたらと思います。


『白い雲のように』(猿岩石)、Shiroi Kumo no Youni(Saruganseki)
『白い雲のように』(猿岩石)









【地声最低音】mid1E(E3) 

★くやしくてこぼれ落ちたあの涙m1E[も] (Bメロ)
m1E[目]を閉じるE[と]輝く宝物だよ


【地声最高音】mid2D(D4)  

★まるで僕たm2D{ち]のようだD[ね]と君がつぶやく(Aメロ)

★風m2D[に] D[吹]かれD[て]消えD[て]ゆくのさ(サビ)


 まず、『白い雲のように』についてです。この楽曲は、1996年に2人組お笑い芸人猿岩石によりリリースされたシングル作品です。同曲は、翌年のシングルCD売上ランキングでは上位に食い込むなどし、ミリオンヒットを記録しました。
 同曲は、作詞作曲を藤井フミヤさん、藤井尚之さんが担当し、後にF-BLOODとしてセルフカバーもされております(動画も添付しております)。
 
 この『白い雲のように』が爆発的なヒットを記録した要因として、楽曲の質も挙げられますが、その他には、バラエティー番組の影響というものが大きく関わっております。
 猿岩石は、現在ピン芸人として大活躍されている有吉弘行さんも所属したお笑いコンビです。当時、無名で仕事の無かった猿岩石に対し、「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」というテレビ企画が実施されました。
 このバラエティー企画が人気となり、猿岩石自身も知名度が飛躍的に上昇します。その流れでリリースされた『白い雲のように』も大きなヒットを記録することとなりました。






 さて、『白い雲のように』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2D(D4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内といえます。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音mid2Dについてです。このmid2DはAメロとサビで登場します。回数としては多めですが、キーはそこまで高くないですので、手を付けやすいです。
 ただ、最高音mid2Dは音域としてはは高くないですが、練習も無しに上手く歌えるというわけではありません。よって、練習初期に上手く歌えなくてもあまり気にしなくてよいです。この楽曲を練習するなかで、音程や表現力も少しずつ磨いていけたらと思います。

 『白い雲のように』は音域自体も広くなく、キー調整も行いやすいです。歌メロは、1オクターブ未満でありますが、にもかかわらず抑揚やJ-POPのドラマチックさを感じました。藤井尚之さんとアレンジャーの松浦晃久さんの仕事ぶりが光ります。声が高い人などはキーを上げても良いですし、逆もまたしかりです。
 同曲は、作詞作曲を担当された藤井さん兄弟もカバーしております。とりわけ、藤井さんのカバーバージョンは表現を学ぶ上で参考にもなると思います(動画参照)

 今後も「キーがあまり高くない曲」を少しずつ取り上げていきたいと思います。また、過去に取り上げたキーが低めの楽曲についても、一緒にまとめたいと考えております。

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