『君がいない夏』(DEEN)
【地声最低音】mid1F(F3)
★繰D–m2D#[り[出]そ]う m1F[追]いか2D[け]てF[は]るか2D[な]夢を【Bメロ】
★m1F–G[ah]h も]う戻れG[な]い時m2D[を]【サビ】
★m1G–m2D#[ち[いさく] G[い]のっG[て]いる
【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で6回
★m1F[忘]れかけてm2D[た 甘]いなm2G–F[つの]日を]【サビ】
【補足】mid2D#~mid2Fを含むフレーズ一覧
★m1F[つ]まづいてm2D[も]楽し[くm2D#–m2F[生[き][ぃ]て[ゆ]くよ【Aメロ】
★どD–m2D#[ん[な]に[はD#[な]れ[てD#[い]て]もわ[かる]ぅ【Bメロ】
★m2F–m2D#[あれ]から] F[どれ]くら]いのと[き]がたつの?【サビ】
まず、『君がいない夏』についてです。この楽曲は、1997年にロックバンドDEEN(ディーン)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、シングルコレクション『DEEN SINGLES+1』に初収録されました。同アルバムは、DEENのデビューから1998年の間のシングル曲が網羅的に収録されております。アルバムは、出荷ベースで100万枚のセールスを記録、日本レコード協会よりミリオン認定がなされております。
さて、『君がいない夏』は青山剛昌さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマとしてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、CDシングルは15万枚ほどの売上を記録します。コナンのファンの方は聞いたことがある人も多いのではないかと思います。
ちなみに、コナンの初期の主題歌を集めた『THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜名探偵コナン テーマ曲集〜』というアルバムはアニメのテーマ曲集でありながらミリオンヒットを記録しております。『君がいない夏』も同アルバムに収録されております。
『君がいない夏』はスローなバンド曲です。アコースティックギターやキーボードなどの爽やかかつ切なさを感じさせるサウンドが印象的です。歌メロはAメロBメロサビと展開します。同曲の作詞作曲は女性シンガーソングライターの小松未歩さん、編曲は池田大介さんが手掛けております。また、小松さんは後に同曲をセルフカバーしております。
『君がいない夏』の音域的な特徴についてです。同曲はおおよそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております(やや中高音寄り)。ただ、今回は人によってはキーを少し下げた方が歌いやすいかもしれません。
同曲は、最低音がmid1Fであり、男性曲としてはやや高めです。そのため、相対的にmid2D~mid2G辺りの中高音が多く登場します。一般的な男性の音域の範囲内で歌われる作品ですが、どちらかといえば中高音域が得意な男性の方がマッチしやすいと思います。
ちなみに、同曲を女性がカバーする場合、セルフカバーした小松未歩さんのキーが1つの参考になると思います。小松さんは原曲キーよりも4つ高いレンジ(mid2A~hiB)で歌唱されております。高音域が得意な女性はもう少しキーを上げてもよいかもしれません。
最後に『君がいない夏』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(体感的にはやや高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1FはAメロやサビで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。今回は音域はそこまで広くはないのですが、全体を通して低音~高音まで安定した歌唱が求められます。サビでも最低音が登場するため、低音域には常に注意を払いたいです。
次に、地声最高音mid2Gはサビで登場します。登場回数は6回程度です。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、今回はmid2D~mid2F辺りが比較的多く、どちらかといえば中高音寄りの曲になります。「標準的な音域の男性」であっても、人によっては少しキーを下げた方が歌いやすい可能性があります。逆に、高音域が特異な男性も原曲キーで歌唱可能なのではないかと私は推測しました。一般的な男性の音域の作品ですが、相対的に標準より高めの男性の方がマッチしやすい作品です。
『君がいない夏』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。同曲は音域はそこまで広くないので、歌い慣れた人であればある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方で、今回の楽曲は、盛り上がるサビの場面でも最低音が求められます。その点で、低音から高音まで気を抜けない作品だといえます。
『君がいない夏』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2Gといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は相対的に中高音寄りであり、中高音域が得意な人の方が有利に働きやすいです。そうしたことを踏まえると、「標準~(ある程度)高音域が得意な男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。今回はmid1F辺りがサビでも登場するため、「高音域が非常に得意な男性」などはもしかしたら少しキーを上げた方がより歌いやすい可能性があります。
【まとめ】
①標準的な音域だが、やや中高音寄り(音域は広くない)
②原キーだと「標準~ある程度高音域が得意な男性」向け
③サビでも最低音が登場するため、低音域にも注意を払いたい
コメント
度々リクエスト失礼します。
セカオワの「炎と森のカーニバル」、「スノーマジックファンタジー」の音域調査をお願いしたいです!
リストアップしておきます。
その2曲はいずれ取り上げたいと考えていたので
少しずつ取り組んでいきます。
ありがとうございますm(_ _)m
ポルノ岡野昭仁さんのハイファイ浪漫の取り上げていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
リストアップしておきます。
まだ未調査なのですが、近々調査に入ると思います。
ありがとうございます。
Eveさんが作詞作曲されている最新曲なのでぜひよろしくお願いいたします。
これ本当に好きな曲でよく歌いますが、滅茶苦茶に低いわけでも高いわけでもないので歌いやすい印象がありました(DEENはそういう曲多め?)
キー下げに優しい曲だと思います。
DEENはまだまだ有名な曲が沢山あるので、他の曲の記事も見てみたいですね。
コメントありがとうございます。
DEENは以前より取り上げたかったのですが
MVもストリーミングもなかったので及び腰だったのです。
また、機会があったら取り上げたいです。