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『あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜』(小柳ゆき)の音域

こんにちは。今回はの『あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜』(1999)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。当ブログで、小柳ゆきさんの楽曲を取り上げるのは、今回が初となります。


『あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜』(小柳ゆき)、Anata no Kiss wo Kazoemashou ~You were mine~(Yuki Koyanagi)
『あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜』(小柳ゆき)の音域







【地声最低音】mid2A(A3) 

m2A[こ]んな日が来るなら【Bメロ】
★抱きm2A[合え]ばよか[った]よもっと Mis[sin’]hiA [you]hIB


【地声最高音】hiF#(F#5)  ※Cメロで1回

★ hiC#hiD[Can [I] hiF#hiE[cr]y] hiC[no]w?【Cメロ】


【補足】hiAhiFを含むフレーズ一覧

hiA[あ]AhiB[た[の]キスを数ABhiC#[え[ま[しょう]【通常サビ】
hiA[Do] the [night] and [days] [cure] my [feel] of [pain?]【Cメロ】
hiE[Please] some[body]hiA, hiB[say] [yeah]
★All hiC[of] my hiD[heart] hiB[is al][most]C B[cry]in'(※フェイクhiEhiFEhiD)
★Tell me please the hiChiB[rea][son] of your hiF[love] hiD[for m][e]C  

hiA#[あ]A#hiC[た[の]キスを数A#ChiD[え[ま[しょう]【ラストサビ[転調+1]】
★ひとつhiA#[ひと][を]A#hiC[も[い]hiDCA#[出]せ]ば]

 まず、小柳ゆき(こやなぎゆき)さんについて少し説明します。小柳ゆきさんは、1999年より活動する女性歌手です。今回ブログでも取り上げますが、1999年にリリースされたシングル『あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜』が大きなヒットを記録し、鮮烈なデビューを果たします。ちなみに、当時は現役の高校生だったようです。その後、『愛情』、『be alive』、『remain〜心の鍵』といったヒット曲を生み出し、人気歌手の仲間入りを果たしました。
 小柳さんは、メロディアスなポップ曲が多いのですが、ボーカルはソウルやR&Bの影響が見られ、パワフルな歌唱が特徴的です。近年は、Eveさんの『廻廻奇譚』やMrs. GREEN APPLEの『インフェルノ』などをカバーした動画をYouTubeにアップし話題を呼ぶなどしました。私自身も視聴しましたが、高い歌唱力は今もなお健在であると強く感じました。


 さて、『あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜』についてです。この楽曲は、1999年に女性歌手の小柳ゆきさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『FREEDOM』(フリーダム)に収められました。
 同曲は、小柳ゆきさんのCDシングルとしてはトップの売上を記録し、今でも代表曲の一つに数えられます。今でも、テレビのカラオケバトルなどで頻繁に歌唱されており、長く愛され続ける作品といえます。
 
 『あなたのキスを数えましょう』はボーカルの良さが活きたバラードナンバーです。歌メロはAメロBメロサビといった形で作られており、その点では馴染みやすいと思います。また、ラストのサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります。カラオケなどでは注意したいところです。
 同曲の作詞は高柳恋さん、作曲編曲は中崎英也さんによりなされております。中崎さんは、小柳さんの他にも、バンドの爆風スランプ、米米CLUBの作曲やアレンジなどで知られております。米米CLUBの代表曲『浪漫飛行』はバンドと中崎さんのアレンジによるものです。


 『あなたのキスを数えましょう』の音域的な特徴についてです。同曲は、CメロでhiE~hiF#、ラストサビではhiDなどが登場するなど女性としては高めレンジで歌メロが作られております。一般的な女性は、キーを下げた方が歌いやすいと思います。
 私なりの感覚ですが、hiFなどが登場するCメロの英語のパートは、ロックやソウルといった楽曲を歌い慣れている人だとある程度チャレンジしやすいのではないかと思います。



 最後に『あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べると高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiF#はCメロで1回だけ登場します。このhiF#辺りは、一般的な女性の地声の音域としてはかなり高いです。Cメロは英語パートとなっており、全体としてホイットニー・ヒューストン、マライア・キャリーなど、洋楽のR&Bのような歌唱が求められます。その点で、楽曲の中でもやや特殊なパートといえます。先述のように、ソウルやロックなどの尖った歌声に慣れている方は、感覚をつかみやすいと思います。
 私なりの印象ですが、キー調整をする際は、「最高音のhiF#ではなく、ラストサビで登場するhiDが合いやすいか否か」で判断した方が良いように感じます。「ラストサビのhiDは歌える」という方は原曲キーのままで練習してもよいと私は考えました。先述のように、最高音の登場するCメロはやや特殊なパートです。
 反面、一般的な女性の音域を考慮すると、少しキーを下げた方がチャレンジしやすいと思います。目安として、原曲キーから1~2程度下げてみてください(♭1~2)。


 『あなたのキスを数えましょう』は低音域に余地があり、キー調整は可能です。Cメロ以外であれば、歌い慣れてない人向けの調整も可能なのではないかと私は判断しました。ただ、バラード曲ですので、慣れてない人にはメロがゆったりで歌いにくく感じられるかもしれません。その点で歌い手の力量が求められます。
 先述のように、同曲はCメロの英語パートが特殊であり、ここは歌い慣れていない人には特に難しい場面です。サビ等は親しみやすい作品ですが、全体として高いレベルで歌唱するには歌い慣れておく必要があるといえます。

 『あなたのキスを数えましょう』を原曲キーで歌唱する場合、ラストサビのhiD辺りが地声でしっかり歌いこなせる力が求められます。加えて、英語パートのCメロのようなソウルな場面にも慣れておく必要があります。そのため、原キーだと、「(ある程度)高音域が得意な女性」などが合いやすいです。

 『あなたのキスを数えましょう』はバラード曲であり、歌い手の力量が求められる作品です。一方で、ボーカルの良さが強調されやすいアレンジでもはあるため、歌いこなせると非常に映えます(今でもカラオケバトルなどで歌唱されている方を見かけます)。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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