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『ノンファンタジー』(LIP×LIP(勇次郎・愛蔵/CV:内山昂輝・島崎信長))の音域

こんにちは。今回は(LIP×LIP(勇次郎・愛蔵/CV:内山昂輝・島崎信長)の『ノンファンタジー』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『ノンファンタジー』(LIP×LIP(勇次郎・愛蔵/CV:内山昂輝・島崎信長))の音域
『ノンファンタジー』(LIP×LIP)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

★あのね今夜夢m1Fm1G[の中]では]【Aメロ】
★君m2F[は]ぼく1F[と]1F[に落ち]てる
★(君は)僕m1F[と]Fm1E[を見つ[ける]ぅ]


【地声最高音】mid2F(F4) ※全体で60回前後と頻出

m2Fm2E[ぼ]く]ら恋すm1F[る]何十F[年]何]百年でも【サビ】
★惹m2Fm2E[か]れ]合うん[だF[よ] まるでF[まほ]う][ようにF[ぃ]
m1Fm2FED[いた[ずら]を]す]る恋[のか]み様【Bメロ】
★君m1F[を] m2D[き]ずつm2F[け] 1F[泣]かせた1F[のなら]

 まず、『ノンファンタジー』についてです。この楽曲は、クリエイターチーム「HoneyWorks」がプロデュースする2人組男性バーチャルアイドルユニットLIP×LIP(リップリップ)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2019年の『どっちのkissか、選べよ。』に初収録されました。同アルバムには、『夢ファンファーレ』、『ロメオ』といった人気曲が収録されております。

 さて、『ノンファンタジー』は 『告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜』のアニメ作品『いつだって僕らの恋は10センチだった。』オープニングテーマとして書き下ろされました。楽曲の質も相まって、同曲は、レーベルのYouTubeチャンネルでは1600万回を超える再生回数を記録しております(2023年11月現在)。また、歌い手のまふまふ×天月によるカバーも1500万回を超える再生数に達しております。


 『ノンファンタジー』はアッパーなポップソングです。頭サビで歌メロがはじまり、AメロBメロサビと展開します。全体的に耳馴染みやすいメロディーであり、何度か聞いているうちに自然とメロが思い浮かぶのではないかと思います。ボーカルはキャラクターボイスを担当した声優の内山昂輝さん、島﨑信長さんが担当しており、かなりイケボです。作詞作曲アレンジはHoneyWorksによりなされました。

 『ノンファンタジー』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。ただ、今回はツインボーカル曲であり、最高音の頻度が高いです。そのため、一般的な男性が1人で歌う場合は少しキーを下げるのもよいと思います。
 同曲は全体的に中高音寄りのメロディーとなっており、相対的に高音域が得意な男性の方が歌いやすいです。当然サビが一番盛り上がる場面ですが、AメロBメロ辺りでも中高音が多いため、1人で歌唱する場合はある程度スタミナが求められるのではないかと推測されます。そのため、原曲と同じように2人以上で歌うのもよさそうだと私は分析しました。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいと思います。今回は低音域でmid1E,mid1F辺りが登場します(とりわけ後者がかなり多い)。そのため、女性の音域としては低音寄りであり、女性の声の良さを生かすためには少しキーを上げた方がよいと私は判断しました。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度上げてみてください(#3~4程度)。



 最後に『ノンファンタジー』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2F(F4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(体感的には「やや高め」)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。今回は、低音域としてはmid1F辺りが多く見られます。そのため、「高音域が非常に得意な男性」だと少しキーを上げた方がより歌いやすいかもしれません。

 次に、地声最高音mid2FはAメロ~サビで登場します。登場回数は全体で60回程度とかなり多いです。mid2Fは男性の音域の範囲内ですが、歌い慣れていない男性だとスムーズな発声が損なわれやすいです。また、今回は登場頻度もすさまじいので、一般的には少しキーを下げた方が余裕を持ちやすいのではないかと推測しました。


 『ノンファンタジー』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回は音域自体もそこまで広くない(1オクターブ強)のでキー調整の融通は利きやすいと思います。歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けの調整もしやすそうです。一方で、原曲のようなイケボで歌うのは相当力量が必要になりますので、その点は各々研鑽に励んでください。
 同曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムなども比較的とりやすいです。曲の展開なども含めカラオケ向きであり、練習曲には向きやすそうです。

 『ノンファンタジー』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2Fといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は最高音自体はそこまで高くないのですが、登場回数が多いため、体感的には高く感じやすいと思います。
 こうしたことを踏まえると、「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。もし複数人で歌唱するのであれば、「標準的な音域の男性」なども視野に入ってくると思います。


【まとめ】

①標準的な男性の音域だが、最高音の登場回数が非常に多い
②1人で歌う場合、原キーだと「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などが合いそう
③複数人で歌うと「標準的な音域の男性」も視野に入る
④とはいえ、原曲のように歌いこなすにはしっかりとした練習が必要
⑤メロディー自体は覚えやすく、カラオケ向き

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コメント

  1. 名無し より:

    最高音mid2Fで「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」に合いやすい楽曲とはなかなか珍しいですね。

    リクエストで
    DEEN「このまま君だけを奪い去りたい」
    VOICE「24時間の神話」
    をお願いします。

    • もりっしー より:

      今回は最高音mid2Fの回数が多くて特殊なので、少し幅を持たせました。
      リクエスト曲についてはリストアップしておきます。ありがとうございます。

  2. あんのうん より:

    リクエスト曲ありがとうございます!!!嬉しいです!!!

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      リクエスト受けてから、かなり時間が経ってますよね。
      遅くなってかたじけないです。
      LIP×LIPはあと1曲あったので、そちらも合間を見て記事にしたいです。