『あなたに』(MONGOL800)
【地声最低音】mid1D(D3)
★(流れゆく日々その中で) 変わりゆくm1G–m1D^[物[お]お]すぎて【Aメロ2回目】
★眠m1G[れ]ない[夜] 夢[で]逢えたら【サビ】
★かんm1G[が]えす[ぎて] m1D[眠]れな[いF#[よ]る]
【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で17回程度
★人にやさしく m2G–F#–E[さ]れ]た]時 自分の小ささm1G[を知]りました【Aメロ】
★泣かm2G–F#[な]い]で 愛F#–G[し[い]ぃ]ひ[とG[よ] 悩G[め]る]喜び感じよう【Bメロ】
★あm2D–m2G–E[な[た]ぁに] E[逢いたく]て]ぇぇ【サビ】
【補足】mid2D~mid2Eを含むフレーズ一覧
★(あなた疑う心恥じて) 信じまm2D[しょ]う心から
★こんなm2D–m2E[世[の]な[か]) E[だ]れ]をし[んじて]
★あm2D–m2E[なた[あに] あ[なた[あに]
まず、『あなたに』についてです。この楽曲は、2001年にパンクロックバンドMONGOL800(モンゴルはっぴゃく)によりリリースされました。人気曲『小さな恋のうた』(過去記事)とともに、アルバム『MESSAGE』のリード曲になっています。2つのリード曲の人気も相まって、アルバムは約280万枚ものCDセールスを記録しました。
『あなたに』は、アルバム『MESSAGE』のリード曲です。同曲は、ライオンの洗濯用洗剤「トップ」のCM曲として使用されました。また、有線放送やラジオなども経由して知名度が大きく上昇し、ヒットへとつながりました。『小さな恋のうた』とともに、MONGOL800の人気曲の1つとなっています。作詞はボーカル&ベース担当の上江洌清作さん、作曲は、MONGOL800によりなされました。
ちなみに、同曲は過去に多くのアーティストにカバーされております。2023年にMONGOL800はトリビュートアルバム『800TRIBUTE-champloo is the BEST!!2-』が発表されますが、『あなたに』については、Mrs. GREEN APPLEがカバーしました。こうした影響もあり、改めて若いファンにも浸透しているようです。
『あなたに』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域の範囲内、もしくはやや高めのレンジで歌メロが作られております(体感的には「やや高め」だと思います)。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げて歌うのもよさそうです。
同曲は、パンクロック、メロコア曲ということもあってか、全体的に元気のいい楽曲です。それに伴い、ボーカルの声域も全体を通して高く、mid2E~mid2Gといった中高音域が多く登場します。一方、低音域についてはサビの後半で登場し、mid1D~mid1G辺りが複数回見られます。高音域が得意な男性などは少しキーを上げるのもよいかもしれません。ちなみに、先述のMrs. GREEN APPLEについては、MONGOL800と同じキーで歌唱されております。
『あなたに』を女性がカバーする場合についてです。同曲を女性がカバーする場合、原曲キーから5~6つ程度上げると合うのではないかと私は推測しております。例えば、5つキーを上げた場合、mid1G#(G#3)~hiC(C5)に設定されます。この辺りが1つの目安になるのではないかと思います。
最後に『あなたに』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内、もしくはやや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはAメロやサビで登場します。このmid1Dは男性の音域の範囲内です。ただ、サビの低音などは人によってはやや低く感じられるかもしれません。「高音域が非常に得意な男性」などはキーを上げるのもよいと思います。
次に、地声最高音mid2GはAメロ~サビまで広く登場します。登場回数は17回と多いです。このmid2Gは男性の音域の範囲内となされることが多いです。ただ、今回は登場回数が多いため、一般的には少しキーを下げるのもよいのではないかと私は推測しております(原曲キーで歌える人も多いかもしれませんが)。キーを下げる場合、一つの目安ですが原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『あなたに』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができると思います。一方、ビギナー向けの調整も可能だと思いますが、今回の楽曲は音域がやや広めです。そのため、もしかしたら一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
ちなみに、同曲はメロディー自体は分かりやすく、何度か聞いているうちに自然と覚えられるのではないかと思います。音域が合うのであれば、練習曲やカラオケなどにもよいと私は推測しております。
『あなたに』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2Gといった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。これらはいずれも地声ベースでの歌唱であり、Aメロ~サビまで広く登場します。
こうしたことを踏まえると、「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。音域的な側面でいうと、人気曲『小さな恋のうた』よりは取っつきやすいのではないかと思います。
【まとめ】
①Aメロ~サビまで全体的に中高音寄り(サビの終盤だけ低音が少し多い)
②原キーだと「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などに合う
③女性はキーを5つ程度上げると歌いやすそう
④メロは分かりやすい
コメント
どうでもいい事かもしれませんが
高めの女性曲に男性用の記述がつかない(最近だとmiwaやポルカ)のに、モンパチには女性用の記述が付く(この曲は女性には相当低いはずです)
のは、女性に読んでもらうことを意識しているのかな、と感じました
実際は多分男性曲のリクエストが多いことからも男性の読者のほうが多そうなのですが……笑
ぴたっくまさん、コメントありがとうございます。
「標準より低い〜標準的な音域の女性」だと男性曲も視野に入るし、
キー調整もしやすいので【女性が歌う場合】を意識して書いてました。
一方、標準的な男性が女性曲歌う時、「原キー−6」とか「キーを3つ上げてオク下げ」みたいになって
キー調整が複雑になるので、記述しないことも多かったのです。
今回のポルカもmiwaさんも女性としてはキーが高いので、標準男性だとキー調整が難しいです。
私自身がその辺りをいつも想定していたので、【女性曲を男性が歌う場合】について、書くことが少なかったのです。
ただ「高音域が得意な男性」の場合だと
女性曲でも原キーor少しのキー調整で歌える可能性が高いですよね。
「高音域が得意な男性」向けのキー調整なども考慮に入れて、女性曲の記事を書いても良かったかもですね。
そのあたりは、今後考慮していきます。
ご指摘ありがとうございます。
この記事だとプラス5になっているので、それなら女性曲もマイナス5なら普通の男性でも歌えるような、と思いました 昨日のセカオワは尚更です
なお、miwaの片想いは男の自分でも原キー行けました
クリープハイプやマイファス行ける人なら行ける感じしました
miwaの曲は地声最高音hiEの曲としてはそこまで高くないのですが、
男性で歌える人は結構稀な気がします。
クリープやマイファスを行ける男性が結構レアですね。
地声最低音はmid1Dだと思われるのですが、記事内で複数箇所mid1Gと記載されています。
ありがとうございます。完全に私のミスです。
ご指摘感謝します。