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『スターゲイザー』(SEKAI NO OWARI)の音域

こんにちは。今回はSEKAI NO OWARIの『スターゲイザー』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、今回は低音の一部が少し聞き取りづらく感じました。重要度は低いですが、lowEの場面で一部lowGの場面もあるかもしれません。その点も踏まえて記事を拝読ください。


『スターゲイザー』(SEKAI NO OWARI)
『スターゲイザー』(SEKAI NO OWARI)の音域






【地声最低音】lowE(E2) 

m1ClowE[それは 死体が腐敗していくよう[に]
★時々頭がおm1D[かし]lowGlowE[な[る] 普通の日常 starga[zer]lowE


【地声最高音】mid1D(D3) 

※地声最低音参照

 まず、『スターゲイザー』についてです。この楽曲は、2017年にロックバンド・SEKAI NO OWARIによりリリースされたシングル『RAIN』(過去記事)のカップリング曲として初収録されました。アルバムとしては、2019年の『Eye』に収録されております。同アルバムには、『ANTI-HERO』、『SOS』といったシングル曲が収録されております。アルバムは、10万枚を超えるCD売上を記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。

 さて、『スターゲイザー』はカップリング曲ではありますが、ミュージックビデオが制作されております。また、アルバムの中でも最終盤の13曲目に収められております。後述のように、J-POPの楽曲としては起伏のない作品ではありますが、バンドとしても重要な位置づけにある楽曲ではないかと私は感じました。
 ちなみに、アルバム『Eye』は、前作の『Tree』と比べると作風が変わっております。先述の『ANTI-HERO』に代表されるようにダウナーイメージの作品が多く、ポップかつファンタジックなイメージのとは異なる作品になっているのではないかと思います。ただ、私個人としては何度も聴きたくなるような中毒感があり、印象に残ったアルバムでもあります。


 さて、『スターゲイザー』はダウナーなバンド曲です。ピアノやシンセサイザーなどが目立った作品であり、歌メロは全体的に起伏が少ない低音中心のメロになっております。歌メロは韻を踏んでおり、ラップ曲のような趣もあります。作詞作曲はボーカルのFukaseさん、編曲はSEKAI NO OWARIによりなされました。

 『スターゲイザー』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては低いのレンジで歌メロが作られております。原キーで歌える人もおられるかもしれませんが、慣れないうちはキーを上げるのもよいと思います。
 同曲は最高音がmid1Dであり、従前のJ-POP男性曲としては相当低いです。また、低音域についてもlowE,lowGなどの低い音階が登場する等低いです。今回はラップ曲のような趣のある曲であるため、low音階については、厳密な音程にこだわらなくてもよいかもしれません。ただ、そうした点を考慮しても低音が多く登場するため、しっかりとした低音域のコントロールが求められます。また、韻を踏んだメロですので、リズムもしっかりキープしたいです。

 女性が同曲を歌唱する場合についてです。一つの目安ですが、女性の声域などを考慮すると、Fukaseさんが歌うレンジよりも1オクターブ高いレンジ(mid1E~mid2D)を歌うのもよいのではないかと思います。低音域が苦手な人は少しキーを上げるのもよいと思います。



 最後に『スターゲイザー』の音域についてですが、【地声最低音】lowE(E2)~【地声最高音】mid1D(D3)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、低いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowEについてです。このlowEは、私個人としてはあまり厳密な音程にこだわらなくてもよいのではないかと感じました。ただ、今回は最高音がmid1Dということもあるため、lowEにこだわらないとしても低音感はかなりあります。私なりの印象ですが、lowGくらいまで安定して歌えると低音は違和感が少ないと思います。

 次に、地声最高音mid1Dについてです。この場面についても、そこまで厳密でなくてもよいと感じました。ただ、同曲はmid1C辺りが非常に多く登場します。そのため、mid1C辺りを連続して歌えることが一つのカギになるのではないかと分析しております。
 通常、mid1C,mid1D辺りは最低音として登場することも多い音階です。そのため、『スターゲイザー』が低音域のみで構成されているかが、最高音を見ても分かります。


 『スターゲイザー』は音域自体は広くなく、キー調整はしやすいです。上手くキー調整を加えれば歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けの調整も可能です。ただ、今回の楽曲はラップ調のメロでもあります。そのため、音程だけでなく、リズム感なども重要になります。音程が多少ズレたとしても、スムーズかつリズミカルな発声を重視した方がよいと考えております。

 『スターゲイザー』を原曲キーで歌唱する場合についてです。同曲は最【高】音がmid1Dであるため、曲全体としてほぼ低音のみで構成されます。高音域が得意な人だと歌いにくく感じられるかもしれません。ただ、Fukaseさん自身も中高音の声域が得意な歌手です。また、メロもほぼ低音のみなので、歌い慣れた人であれば、起伏の多いメロよりは取っつきやすいのではないかと推測されます。
 こうしたことを踏まえると、「標準より低い~標準より高めの音域の男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。今回はあくまでざっくりとした目安であり、「高音域が得意な男性」でも低音域が安定して歌える人であれば、原キーでも十分歌えると思います。


【まとめ】

①低音域のみの歌メロであり、低音感がある
②原キーだと「標準より低い~標準より高めの音域の男性」などに合いそう
③女性が歌う場合、1オクターブ上の音域(mid1E(E3)~mid2D(D4))で歌うのもよさそう
④音程以上にスムーズな発声やリズム感を重視したい

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コメント

  1. ちはや より:

    いつも楽しく拝見させてもらってます〜
    この記事で初めて「スターゲイザー」を知って曲聴いてみたんですけど、Fukaseさんが歌ってることが信じられないくらいでした笑
    あと、もりっしーさんの言う通り中毒性もヤバかったです!!!

    PENGUIN RESEARCHさんの「ボタン」という曲の調査をお願いしたいですm(*_ _)m
    ReLIFEという人気アニメの主題歌です!

    以下、YouTubeのリンクです。
    https://youtu.be/EIwY6L2VDPY?si=HowagmfKmD0QOf9Z
    よければ調査お願いします!