今回の楽曲は低音が聞き取りにくい場面もありました。ただ、重要度は低いですので、大まかな目安としてみてください。図で示すほど低音が大変な楽曲ではないと私は分析しております。
『カーニバル』(Vaundy)
【地声最低音】mid1A(A2) ※重要度は低い
★m1E[す]でに大論争 鎮m1B[火] できぬほど焚きm2D[付けら]れた火種m1A[は]【Aメロ】
★m2E[筆が進]むほどあ[ざや]かなカーニバル またm1D[か]【Bメロ】
【地声最高音】hiB(B4) ※Eメロやラストサビで２～３回
★hiA#地–A[不幸の]わ]なにhiB地–A[足滑]ら]す[ひだA#[ね]も]つ[天]使【Eメロ】
【裏声最高音】hiD(D5) ※終盤で２回
☆hiD–C–B^[耐]え]が[た]hiB地–A[い痛]み]のは[ずhiA#[な]の]に【ラストサビ】
★見hiB裏–hiD–hiA#地–A[たら[いい]け]し]きだぁ【アウトロ】
【補足】mid2G～hiCを含むフレーズ一覧
★hiB裏[ふ] hiA裏–B–m2G[ふ[ー]ふ]ー【Bメロ】
★m2E–F#–m2G[幸[せ[の]あ]りかを必死にさ[が]すゆえに【Cメロ】
★人は 毒をhiB裏[飲み合い] そこにB裏–hiA[な]にか]【サビ】
★共にm2F#–m2G[歩く理由[を]探している
★ひどくhiC裏–B–hiA地–F#–G[増し]て][しま]えど[も)]
★なぁほら m2E[ほ]ら m2G–F#[ほ]ら見]た]ら[いい]景色さ
★なm2F#–m2G[ぜ[だろう]【ラストサビ】
★見hiA#地–A–G[たらいい]け]し]き[だ]
まず、『カーニバル』についてです。この楽曲は、２０２３年に男性シンガーソングライターのVaundyさんによりリリースされたアルバム『replica』（レプリカ）に収録されております。同アルバムは２枚組のフルアルバムであり、『トドメの一撃 feat. Cory Wong』(過去記事)、『そんなbitterな話』(過去記事)、『CHAINSAW BLOOD』(過去記事)、『踊り子』(過去記事)などのシングル曲が収録されております。アルバムは初週のみで５万枚以上のCDセールスを記録しました。
さて、『カーニバル』は藤沢もやしさんの同名漫画を原作としたドラマ『御手洗家、炎上する』のために書き下ろされました。ドラマはNetflixで今年の夏から配信されており、ドラマを視聴している方にはお馴染みの楽曲なのではないかと思います。アルバムの発売から１週間後にドラマを主演する永野芽郁さんが出演したミュージックビデオが制作・公開されました。
『カーニバル』はミドルテンポのバンド曲です。タイアップ先のドラマがサスペンスということもあり、どこかシリアスかつ不気味な印象を持つサウンドアレンジとなっております。歌メロはAメロBメロ×２⇒Cメロ⇒サビと展開します。サビまでが意外と長いですが、後半はEメロ⇒サビと特に盛り上がり、中高音域が多くなります。作詞作曲編曲はVaundyさんによりなされました。
『カーニバル』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は最低音がmid1Aと低いですが、体感的にはそこまで低音が際立つ曲ではなく、ABメロは意外と歌いやすいのではないかと思います。反面、終盤にはm2F#～hiBといった中高音域が地声で多く登場し、安定した高音域のコントロールが求められます。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいと思います。ただ、今回の楽曲の低音はmid1E辺りが歌えると意外と形になるため、「低音域が得意かつ、標準より低めの音域の女性」だと意外と原曲キーが合うかもしれません。
最後に『カーニバル』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)～【地声最高音】hiB(B4)～【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いレンジで歌メロが作られております。。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1AはAメロで登場します。ただ、またmid1Bなどの比較的多く見られます。ただmid1A,mid1Bは、メロの始まりや終わりの瞬間的な音として登場します。そのため、多少音程がズレても違和感は少ないと思います（歌えるに越したことはない）。低音域については、mid1D,mid1E辺りが歌えるとある程度形になりやすいのではないかと私は分析しております。今回の楽曲は見た目よりも低音は辛くない印象です。
次に、地声最高音hiBはEメロやラストサビで登場します。登場回数は２～３回程度です。このhiBに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で６～７回登場します。これらは主に終盤で多く見られますが、男性の音域としては高く、通常は少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと思います。一つの目安ですが、原曲キーから３つ程度下げてみてください。
『カーニバル』は見た目より低音域が高く、キーを下げる余地はあります。ただ、 低音にあまりこだわらないにしても、同曲は音域自体がかなり広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。同曲で高音域が要求される場面は終盤に限定されます。そのため、場合によっては前半と後半でパート分けするのもよいかもしれません。
同曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。ただ、1つの音に対し、歌詞が３文字以上詰め込まれたりするなど、少し歌い回しが難しい場面があります。そのため、原曲をしっかり聴いて、メロ等を覚えておきたいです。
『カーニバル』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#～hiB（裏声はhiA～hiD）といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回の中高音は前半はmid2E～mid2Gまで、後半はhiA～hiBといった地声高音が集中的に登場します。反面、低音域は意外と歌いやすそうです。
こうしたことを踏まえると、「ある程度～非常に高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。今回は「低音域が得意な女性」だと原キーでも歌唱できそうですが、女性の得意レンジを考慮すると、通常はキー上げを推奨します。
【まとめ】
①ABメロは中低音が多い。hiA以上の地声高音は後半に集中する
②低音域は体感的に高く、低音が苦手な人も意外と歌いやすそう
③原キーだと「ある程度～非常に高音域が得意な男性」に合いそう
④女性は通常はキー上げを推奨します
【補足】mid2G～hiCを含むフレーズ一覧
★hiB裏[ふ] hiA裏–B–m2G[ふ[ー]ふ]ー【Bメロ】
★m2E–F#–m2G[幸[せ[の]あ]りかを必死にさ[が]すゆえに【Cメロ】
★人は 毒をhiB裏[飲み合い] そこにB裏–hiA[な]にか]【サビ】
★共にm2F#–m2G[歩く理由[を]探している
★ひどくhiC裏–B–hiA地–F#–G[増し]て][しま]えど[も)]
★なぁほら m2E[ほ]ら m2G–F#[ほ]ら見]た]ら[いい]景色さ
★なm2F#–m2G[ぜ[だろう]【ラストサビ】
★見hiA#地–A–G[たらいい]け]し]き[だ]
まず、『カーニバル』についてです。この楽曲は、２０２３年に男性シンガーソングライターのVaundyさんによりリリースされたアルバム『replica』（レプリカ）に収録されております。同アルバムは２枚組のフルアルバムであり、『トドメの一撃 feat. Cory Wong』(過去記事)、『そんなbitterな話』(過去記事)、『CHAINSAW BLOOD』(過去記事)、『踊り子』(過去記事)などのシングル曲が収録されております。アルバムは初週のみで５万枚以上のCDセールスを記録しました。
さて、『カーニバル』は藤沢もやしさんの同名漫画を原作としたドラマ『御手洗家、炎上する』のために書き下ろされました。ドラマはNetflixで今年の夏から配信されており、ドラマを視聴している方にはお馴染みの楽曲なのではないかと思います。アルバムの発売から１週間後にドラマを主演する永野芽郁さんが出演したミュージックビデオが制作・公開されました。
『カーニバル』はミドルテンポのバンド曲です。タイアップ先のドラマがサスペンスということもあり、どこかシリアスかつ不気味な印象を持つサウンドアレンジとなっております。歌メロはAメロBメロ×２⇒Cメロ⇒サビと展開します。サビまでが意外と長いですが、後半はEメロ⇒サビと特に盛り上がり、中高音域が多くなります。作詞作曲編曲はVaundyさんによりなされました。
『カーニバル』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は最低音がmid1Aと低いですが、体感的にはそこまで低音が際立つ曲ではなく、ABメロは意外と歌いやすいのではないかと思います。反面、終盤にはm2F#～hiBといった中高音域が地声で多く登場し、安定した高音域のコントロールが求められます。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいと思います。ただ、今回の楽曲の低音はmid1E辺りが歌えると意外と形になるため、「低音域が得意かつ、標準より低めの音域の女性」だと意外と原曲キーが合うかもしれません。
最後に『カーニバル』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)～【地声最高音】hiB(B4)～【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いレンジで歌メロが作られております。。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1AはAメロで登場します。ただ、またmid1Bなどの比較的多く見られます。ただmid1A,mid1Bは、メロの始まりや終わりの瞬間的な音として登場します。そのため、多少音程がズレても違和感は少ないと思います（歌えるに越したことはない）。低音域については、mid1D,mid1E辺りが歌えるとある程度形になりやすいのではないかと私は分析しております。今回の楽曲は見た目よりも低音は辛くない印象です。
次に、地声最高音hiBはEメロやラストサビで登場します。登場回数は２～３回程度です。このhiBに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で６～７回登場します。これらは主に終盤で多く見られますが、男性の音域としては高く、通常は少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと思います。一つの目安ですが、原曲キーから３つ程度下げてみてください。
『カーニバル』は見た目より低音域が高く、キーを下げる余地はあります。ただ、 低音にあまりこだわらないにしても、同曲は音域自体がかなり広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。同曲で高音域が要求される場面は終盤に限定されます。そのため、場合によっては前半と後半でパート分けするのもよいかもしれません。
同曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。ただ、1つの音に対し、歌詞が３文字以上詰め込まれたりするなど、少し歌い回しが難しい場面があります。そのため、原曲をしっかり聴いて、メロ等を覚えておきたいです。
『カーニバル』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#～hiB（裏声はhiA～hiD）といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回の中高音は前半はmid2E～mid2Gまで、後半はhiA～hiBといった地声高音が集中的に登場します。反面、低音域は意外と歌いやすそうです。
こうしたことを踏まえると、「ある程度～非常に高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。今回は「低音域が得意な女性」だと原キーでも歌唱できそうですが、女性の得意レンジを考慮すると、通常はキー上げを推奨します。
【まとめ】
①ABメロは中低音が多い。hiA以上の地声高音は後半に集中する
②低音域は体感的に高く、低音が苦手な人も意外と歌いやすそう
③原キーだと「ある程度～非常に高音域が得意な男性」に合いそう
④女性は通常はキー上げを推奨します
コメント
逆行 ｰreplicaｰ の解説が欲しいです。
本人のセルフカバーです。
リストアップしておきます。
リクエストありがとうございます。