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『恋してる自分すら愛せるんだ』(こはならむ)の音域 /『僕の心のヤバイやつ』2期ED曲

こんにちは。今回はこはならむさんの『恋してる自分すら愛せるんだ』(2024)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『恋してる自分すら愛せるんだ』(こはならむ)

『恋してる自分すら愛せるんだ』(こはならむ)の音域







【地声最低音】mid1G(G3) 

m1G[バ]ラバラになりm2B[そ]う僕のここm2G[ろ]は震えB[て]【Aメロ(C)】
★輝m1G[く] [こ]とばが 背中m2G[を]押した【Bメロ(C)】


【地声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで2回

★隠れてhiA[る] hiBA^-hiC#hiD地[こ][ろ[の[ド]ア]を]こ]じ開[け]【ラストサビ[転調₊1](D)】


【裏声最高音】hiF#(F#5) ※通常サビとラストサビ

★立ち止hiChiC#地[ま[ら]ず]に駆hiD#hiF#hiFC#[け[出]し]た]【通常サビ(C#)】
★立ち止hiC#hiD地[ま[ら]ず]に駆hiEhiF#^-D[け[出]した]ぁ]【ラストサビ[転調₊1](D)】


【補足】hiA#hiEを含むフレーズ一覧

★隠れてる hiA#[こ][ろhiChiC#地[の[ド]ア]を]こじ開けた【通常サビ(C#)】
★輝いたm1G#[や]わらいだ[世]界は美m2F#[し]いんだ
★限られたm1G#[未]来を拡げm2G#[る]hiD#裏C#[い]ま]
★未来を拡m2GhiA[げ[る]hiE裏D[い]ま]【ラストサビ[転調₊1](D)】

 まず、『恋してる自分すら愛せるんだ』についてです。この楽曲は、2024年に女性歌手のこはならむさんによりリリースされたシングル作品です。この記事を執筆時点で最も新しいシングル曲であり、アルバムには未収録です。配信限定のシングル作品としてリリースされました。

 さて、『恋してる自分すら愛せるんだ』は、桜井のりおさんの同名漫画を原作としたアニメ『僕の心のヤバイやつ』の第2期エンディングテーマとして書き下ろされました。漫画は、2023年10月時点で累計発行部数は400万部を突破している人気作であり、こはなさんは1期のエンディングテーマ『数センチメンタル』も担当しております。


 『恋してる自分すら愛せるんだ』はミドルテンポのポップナンバーです。全体的に親しみやすいメロで、青春感があります(Bメロでは学校のチャイムがオマージュされています)。一方、同曲は【Bメロ⇒サビ】、【2番サビ⇒ラストサビ】で転調がなされます。特に、後者は【Bメロ⇒サビ⇒ラストサビ】と転調する場面が続きますので、音程を取るのが苦手な方は注意をしてください。
 同曲は作詞をタカノシンヤさんとKERENMIさんの共同、作曲をKERENMIさん(蔦谷好位置さんの別名義)、編曲はKOHOさん、KERENMIさんの共同でなされました。3者は先述した『数センチメンタル』も担当しております。


 『恋してる自分すら愛せるんだ』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としてはやや高め~高めのレンジで歌メロが作られております。個人差はありますが、一般的には少しキーを下げて歌うとより歌いやすいのではないかと私は推測しました。
 同曲は、AメロBメロは中低音中心で歌メロが作られ、サビで大きく盛り上がります。そのため、音域は低音~高音まで広めになります。また、サビを中心に裏声と地声が使い分けられており、器用な発声が求められます。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから5~6つ程度下げてみてください(一般的な男性には少し高いかも)。また、高音域が得意でない男性の場合は、「キーを3~4つ程度上げて1オクターブ下の音域を歌唱する」とよりマッチしやすいと思います。



 最後に『恋してる自分すら愛せるんだ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、「やや高め~高め」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1GはAメロBメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。また、今回は1番のサビ後半【輝いたm1G#[や]わらいだ[世]界は美m2F#[し]いんだ】で、mid1G#が登場します。こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な女性」などは低音が若干歌いにくい可能性があるため、場合によってはキーを上げるのもよいと思います。

 次に、地声最高音hiDはラストサビで登場します。登場回数は2回程度です(いずれもhiC#とのコンボ)。このhiDに次ぐ地声高音としては、通常サビでhiC#がピークとなる場面が全体で4回程度登場します。こうしたことを考慮すると、一般的な女性の音域と比べると高く、少しキーを下げた方が歌いやすいと私は判断しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『恋してる自分すら愛せるんだ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することができると思います。ただ、今回の楽曲は低音~高音まで広いため、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。もしキー調整をしても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
 同曲はメロディーが分かりやすく、音域が合うのであれば練習に向きやすいです。一方、【Bメロ⇒サビ】など要所で転調しているため、音程を取るのが苦手な人などは注意してください。ただ、今回は比較的克服しやすいと思います。

 『恋してる自分すら愛せるんだ』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiD(裏声はhiC#~hiF#)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビを中心にこれらが登場します。一方、今回は低音域としてはmid1G~mid2Aなどが見られます。サビではmid1G#、mid2Aなどが登場する場面があり、低音も安定した歌唱が求められます。
 こうしたことを考慮すると、「標準より(やや)高め~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意(or非常に得意)な女性」はキーを上げるのもよいと思います。


【まとめ】

①AメロBメロは中低音中心、サビで大きく盛り上がる(音域は広め)
②原キーだと「標準より(やや)高め~高音域が得意な女性」に合いそう
③サビは意外と低い場面がある(「高音域が得意な女性」などは注意)
④メロは分かりやすく、カラオケ向き(音程を取るのが苦手な人は【Bメロ⇒サビ】等で注意)

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コメント

  1. てと より:

    リクエストありがとうございました!!