『レナセールセレナーデ』(ももいろクローバーZ)
【地声最低音】mid1G(G3) ※2番AメロとDメロが顕著
★m2G[愛]想尽hiA–G[かし]た]りし[な]いでね m1G[い]たい気な僕らを【Aメロ】
★m2A#[ゆ]めで終わ[れ]ないストーリー 愛[を]紡いでねぇ【1番サビ】
★m1G–m2A[生]ま]れ変m2G–hiA地[わ[ろう]と]も 1G[つ]よ]く【2番Aメロ】
★I’ve m1G[got] a 最[後]までそ[ば]に居てくれる人m2G–hIA[は[だ]れ]【Dメロ】
【地声最高音】hiC#(C#5) ※2番サビとラストサビ(1サビより1つ高いキー)
★hiC#地–B^-A[な]ん[て]ない]から[い]どませて【2番およびラストサビ】
【裏声最高音】hiE(E5) ※2番サビとラストサビ
★ゼッm2G#地–hiD#裏–hiE[タイ[正[解]【2番およびラストサビ】
★(大事にして) 居たhiE裏–D#–hiC#–B地[あ]あ]あ]あ]あい
【補足】hiA(一部略)~hiBを含むフレーズ一覧
★m2G–hiA[根を張る[大]樹]に 寄りかかってチルタイム【Aメロ】
★颯爽と泳いだ透明なm2G[か]ぜhiA[も]
★傷つけてしhiC地–B–A–G#[まっ]た]ら]あ]A–B地[や[ま]りhiC地[たい]【Bメロ】
★あなたにも事情があm2G#[るん]でhiA#地[しょう]
★泣けm2G–hiA[ちゃうく[らい]にはい]つ[も]結構困憊で【2番Bメロ】
★限りあm2G#[るい]のち 不安を抱hiA地[きし]め]て
★わたhiA–hiB地[し[の]脳]波はさ[みしがっ]てる
★非現m2G#[実ス]トーリー そのhiA地–hiB裏[な[か][に]ぃ【ラストサビ】
★煌hiC#裏–hiB地–A[め]き]を]さ[が]して
★そろそろ時hiB地–hiA–m2G#[間]だ]か]ら。
まず、『レナセールセレナーデ』についてです。この楽曲は、2024年に女性アイドルグループ・ももいろクローバーZによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとして発表されたのちに、CDシングルとしても発売されました。この記事を執筆時点で最も新しいシングル曲であり、アルバムには未収録です。
同曲は、伏瀬さんの同名小説を原作としたテレビアニメ『転生したらスライムだった件』の第3期第2クールオープニングテーマとして書き下ろされました。同作は2024年4月時点では、全世界でシリーズ累計4500万部を記録している人気作です。楽曲の質も相まって、同曲のミュージックビデオは300万回以上の再生回数を獲得しており、ストリーミングでも多く再生されています。
『レナセールセレナーデ』はアップテンポのポップソングです。アニメが中世ヨーロッパなどをモチーフとしていることもあり、アイリッシュ音楽のようなニュアンスがあります。今作は、2番サビとラストサビが、1番サビよりも1つ高いキーで展開されます。同曲の作詞作曲はMrs. GREEN APPLEの大森元貴さん、編曲は山下洋介さんによりなされました。山下さんは、『青と夏』などの共同アレンジにも携わっております。
『レナセールセレナーデ』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域の範囲内(もしくはやや高め)の音域で歌メロが作られています。人によっては少しキーを下げて歌うのもよいかもしれません(音域が広いので歌うにくくなる可能性もある)。
同曲はサビを中心にhiA~hiC#等の中高音が地声で登場します。登場回数や息継ぎのしにくさなども考慮すると、標準よりやや高めのレンジになると私は分析しています。また、低音域については2番などを中心にmid1Gがよく見られます。低音については、高音域が非常に得意な女性だと若干歌いにくいかもしれません。
今回の楽曲は裏声が多用されており、そうした点で力量が求められます。作曲をミセスの大森さんが担当しているため、ミセスの楽曲などにあたってみるのもよいかもしれません(Adoさんの『私は最強』(過去記事)などもよい)。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。今回は裏声が多用されており、「地声hiCやhiC#」などのあまり厳密にこだわらなくてもよいように感じました。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度下げてみてください。また、「高音域が非常に得意な男性」などについては原キーで歌唱可能かもしれませんが、少しキーを下げてもよいと私は分析しています。原キーで歌唱する場合は、原曲と同じように歌うのではなく、適宜裏声を使いこなすのがよいと思います。
最後に『レナセールセレナーデ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(もしくはやや高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Gは2番AメロとDメロで登場します。この辺りは女性の範囲内です。ただ、低音域が苦手な女性だと若干歌いにくい可能性があります。「高音域が得意な女性」などは少しキーを上げてもよいと思います。
次に、地声最高音hiC#は2番サビとラストサビで登場します。登場回数は8回程度です。このhiC#に次ぐ地声高音としてはhiCがピークとなる場面が全体で7回程度、 hiBが10回程度登場します。これらを考慮すると、おおむね「標準的~やや高め」なのではないかと私は推測しています。
地声のhiCとhiC#については裏声と地声の切り替えの時点で使われることが多いです。そのため、地声高音が高くない人や裏声が得意な人は「裏声hiC」などで歌唱するのもよいと私は分析しています。
『レナセールセレナーデ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域が広く、裏声なども多用されています(また要所で転調もしている)。そのため、ビギナー向けの練習曲としては向きにくいと私は分析しています。
今回の楽曲は、メロディー自体は比較的わかりやすいです。ただ、要所で転調している点や裏声地声の使い分けなど取っ付きにくい部分も多いです。キー調整などを考慮しても歌い慣れた人向けの楽曲だと思います(ソロの場合)。また、1人だと息継ぎしにくそうな場面があるので、注意してください。場合によっては複数人で歌うのもよいと思います。
『レナセールセレナーデ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiC#(裏声はhiEまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビを中心にhiCやhiC#等が登場します(裏声も多い)。一方、低音域としてはmid1G等が要所で登場します。
こうした点を考慮すると、「標準的~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が非常に得意な女性」については、少しキーを上げて歌唱するのもよいと思います。今回は裏声が多く使われるため、その辺りが不可欠になります。
【まとめ】
①サビを中心に中高音が多い。低音は2番以降で顕著
②原キーだと「標準的~高音域が得意な女性」などに合いそう
③ミセス大森さんの作品らしく、音域が広い。裏声などの発声も必須
④原曲同様に複数人で歌うのもよい