『繋いだ手から』(back number)の音域

★贈るべきだったhiB裏–A[の]は] m2G地–F#[そん]な]ものじゃF#地–B裏[なく[て]【Dメロ】


【補足】mid2E(一部略)～mid2G#を含むフレーズ一覧

★何もでき2D#[な]いm2F#–E[き]み]な]E[ら]【Bメロ】
★何m2D#–m2E[で[も]出来るE[ぼ]く]になろう
★なm2E–m2G#–F#[ん[て]言]い訳]して[あや]ま[ろF#[う]
★出m2E[会っ]た[こ]ろ[の気m2F#–m2G#[持[ちも]【サビ】
★僕m2E[は]ず[っ]とわ[すm2F#–m2G#[れてい[た]ん]だ]F#[ね]
★見つm2F#–m2G#[か[るの]は]なぜだF#[ろ]う
★m2E–m2G–F#[美しい[は]な]で]も石コロでもなく[て]【Dメロ】
★oh F#–m2G[oh [oh] oh] oh oh

　まず、『繋いだ手から』についてです。この楽曲は、２０１４年にロックバンドback numberによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『ラブストーリー』に収録されております。同アルバムには、『fish』や『高嶺の花子さん』（過去記事）などのシングル曲が収められております。アルバムは、１０万枚を超えるCDヒットを記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。

　さて、『繋いだ手から』はJTBのCMソングとしてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、ロングヒットを続け、翌年には配信売上で10万ダウンロードを記録しました（ランキングデータブログBillion Hitsより引用）。また、ストリーミングでも多くの再生回数を獲得し、２０２３年にゴールド認定がなされました。


　『繋いだ手から』はアップテンポのバンド曲です。全体的に爽やかなアレンジです。歌メロはAメロBメロサビと展開、メロディアスで、多くの人に届きうる楽曲です。作詞作曲はボーカル＆ギターの清水依与吏さん、編曲はback numberと蔦谷好位置さんによりなされました。蔦谷好位置さんはバクナンとも縁の深いアレンジャーの1人です。

　『繋いだ手から』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高め～高いのレンジで歌メロが作られております。低音域にいくらか余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすそうです。
　同曲はAメロではmid1D#-mid1Eなどの低音域が登場します。ただ、全体でみるとmid2E～mid2G#といった中高音域が多く、相対的に高音域が得意な男性の方がマッチしやすい曲といえます。また、発声は地声ベースでありますが、サビの一部で裏声が登場します。

　女性が同曲を歌唱する場合、通常はいくらかキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてmid1D#～mid1Eといった複数回見られます。こうした点を考慮すると、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいといえます。「標準より低めの音域の女性」などは原キーで歌える可能性もありそうですが、私としてはいくらかキーを上げた方がより安定すると分析しています。



　最後に『繋いだ手から』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)～【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め～高いです。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1C#はAメロで登場します。このmid1C#は頻度としては少なめです。このmid1C#以外ではmid1D#等が多いです。男性の音域としては標準的ですが、「高音域が非常に得意な男性」だと少し歌いにくい可能性があります。女性の場合はキーを上げた方が良さそうです。

　次に、地声最高音hiAはサビで登場します。登場回数は８回程度です。このhiAに次ぐ地声高音としては、mid2G#がピークとなる場面が全体で２２回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高めであり、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。


　『繋いだ手から』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することができると思います。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。その点は留意しておいてください。
　同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすそうです。サウンドもノリがよく、カラオケなどには向きやすいと私は感じました。音域が合うのであれば、練習曲にも良さそうです。音程を取るのが苦手な人は、2番サビ⇒Dメロの場面で少し注意してください（転調してます）。

　『繋いだ手から』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#～hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はBメロやサビでこれらが多く、男性の音域としては高めです。低音域についてはmid1D#等が多いですが、標準的といえそうです。今回は間奏が比較的少ないため、見た目の音域以上に体力が要求される曲だと感じました。
　こうした点を考慮すると、「高音域が得意な（or非常に得意な）男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①Aメロで中低音が見られる。全体でみると中高音寄り（音域は広め）
②2番以降は間奏が少ないため、見た目の音域よりも高音が辛くなりやすい
③原キーだと「高音域が得意な（or非常に得意な）男性」などに合いそう
④メロは分かりやすく、カラオケ向き