『ヒーロースーツ』(back number)
【地声最低音】mid1C#(C#3) ※重要度は低い
★戦隊モノだったらm1E[ぼ]くはな[んだ]ろう【Aメロ】
★まm1D[ずあ]か[じゃ]ないし m1E[んー] 焦げ茶とかか
★そm2D–m2E[も[そ]も]味方m1E[が]わは人気だし 怪[人]も倍率高そう
★m1C#[な]んにもない たm2D[だのお]と[こがm2E[ぁ]【Dメロ】
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で6~7回(後半に多い)
★m2E[う]ばった[スF[ー]ツ]なんてhiA地–m2G#–F#[い]ら]な]い]さ【サビ】
★大事なもの離さないm2E[で] hiA地–m2G#[い]つ[か])【ラストサビ】
★hiA地–m2G#–F#–E[誰か]じゃ]な]く]自分[に]なるから
★首の伸びたTシャツとデニムで蹴散らすぜ [yeah]hiA
【裏声最高音】hiA(A4) ※サビで登場
★僕m2E地[だっ]てあ[そ]この[ヒhiA裏–m2G#[ロ]イ]ン]抱きよ[せて]【サビ】
★m2E–m2F[き[みをす]く]うこhiA裏–F地[と]も]あ]る[さ]【Dメロ】
【補足】mid2E~mid2Gを含むフレーズ一覧
★戦闘員からm1E[のし]上がる事は かのm2E–m2F[う[です]か]監督【Bメロ】
★m1E[ダ]ダダン [ディ]ディディン[ドゥ]ドゥドゥン デデどどどうしm2E[よう]【サビ】
★変形するロボット乗りm2G裏[ま]わしたm2D地[い]
★首の伸びm2F–E^-m2G[たティ]ー[シャ[ツ]とデニムで蹴[散]らすぜ
★君を襲う悲しみを真っぷm2G地[たつ]にしたm2D[い]【ラストサビ】
まず、『ヒーロースーツ』についてです。この楽曲は、2023年にスリーピースロックバンド・back numberによりリリースされたアルバム『ユーモア』に収録されております。同アルバムには、『アイラブユー』(過去記事)、『ベルベットの詩』(過去記事)、『怪盗』(過去記事)、『水平線』(過去記事)といった人気シングルが収められております。
アルバム『ユーモア』は出荷ベースで既に25万枚のCDセールスを記録しており、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされております。収録されているシングル曲も、ダウンロードやストリーミングで多くの評価を得ており、バンドの人気と勢いを感じます。
さて、『ヒーロースーツ』はアッパーなバンド曲です。アルバム12曲中11曲目に収められており、終盤を盛り上げます。歌メロはAメロBメロサビと親しみやすい展開をします。また、歌詞については、特撮・戦隊モノをモチーフとしたラブソングで、バクナンらしい目立たない冴えない主人公が描かれております。
同曲の作詞作曲は清水依与吏さん、編曲はback numberとsugarbeansによりなされました。sugarbeansは大森靖子さん、吉澤嘉代子さんなどとも縁が深いアレンジャーです。CM曲やライブのサポートミュージシャンなど幅広く活躍されております。
『ヒーロースーツ』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は必要不可欠な低音がmid1D,mid1E辺りです。AメロBメロは比較的低く、サビでもmid1Eが複数回登場したりするため、中高音寄りの曲でありながら、意外と低音域も重要になります。そのため、「高音域が非常に得意な男性」だと若干歌いにくく感じられるかもしれません(ヒゲダンやクリープなどが歌える人はキーを上げるのもよい)。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回はmid1E辺りが比較的多いため、女性にとってはかなり低いと思います。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度上げてみてください。
最後に『ヒーロースーツ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(終盤以外は「やや高め」でもよいかも)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1C#はDメロで登場します。ただ、このmid1C#は歌い出しの瞬間的な音であるため、あまり正確な音程にこだわらなくてもよいと思います。低音域についてはmid1D辺りがしっかり歌えると安定しやすいです。今回はmid1Eがサビでも多く見られるため、「高音域が非常に得意な男性」などはキーを上げるのも良さそうです。
次に、地声最高音hiAはサビやラストサビで登場します。登場回数は、全体で6~7回程度です(ラストサビ最後のフェイクを入れると7回)。このhiA以外の地声高音については、mid2Gがピークとなる場面が全体で4回程度登場します。こうしたことから、男性の音域としては高めであり、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『ヒーロースーツ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、今回は低音~高音までそれなりに広いレンジであるため、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、耳に残りやすいです、音程を取るのが苦手な人はサビ等は少し歌いにくく感じられるかもしれませんが、それでも形になりやすいと思います。
『ヒーロースーツ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は地声のmid2G以上が登場する場面は終盤に集中するため、見た目よりも高音感はないと思います。逆に、mid1E辺りが多く、意外と低音が気を抜けない印象です。
こうしたことを踏まえると、「標準より(やや)高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①中高音寄りだが、意外と低音も気が抜けない(音域が広め)
②原キーだと「標準より(やや)高め~ある程度高音域が得意な男性」に合いそう
③一部音程が取りにくい部分あるが、おおむね歌いやすいメロ
④ヒゲダンなどが歌えるような「高音域が非常に得意な男性」はキーを上げた方がいいかも