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『CHEMY×STORY』(BACK-ON×FLOW)の音域

こんにちは。今回はBACK-ON×FLOWの『CHEMY×STORY』(2024)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『CHEMY×STORY』(BACK-ON×FLOW)
『CHEMY×STORY』(BACK-ON×FLOW)の音域








【地声最低音】mid1G#(G#3) 

★教科書にm1G#[も]載ってない【Dメロ】
★どこに行ってもm1G#m2A[見つ]かん[ない]

※歌メロだけだとmid2C#が最低音となりかなり高い

【地声最高音】hiB(B4) ※全体で31回と頻出

★こm2F#[ん]きょ[のhiAm2G#[な]い][ジ][かhiBA[え]し]てや[れば]【Aメロ】
★(途方もない) ゆhiB地[め]を見F#m2G#[つ[け]る]かも
★You ready? hiBG#[出逢う]たび]にCHE[MY S]TORY]hiAG#【サビ】
hiBm2G#[課]題][クB[リ]アし][こう]
hiB2G#[Go]tcha] and [go] hiB[キ]ミ]とぼB[く]の]CHEMY️S[TO]RY【ラストサビ】


【補足】mid2F#hiAを含むフレーズ一覧

★わかm2F#m2G#[ら[な]いこhiAG#F#^[た]え][が])すより【Aメロ】
F#m2G#^-hiAG#8[Go[tcha] go[tcha][ア]を])[開]け]て]【サビ】
★こm2G#F#[た]えは]hiAG#F#^[きっ]と]自分[の]な]

 まず、『CHEMY×STORY』(ケミストリー)についてです。この楽曲は、2023年にロックバンドBACK-ONによりリリースされたシングル作品です。同曲は、特撮テレビドラマ『仮面ライダーガッチャード』のオープニングテーマとして書き下ろされ第1話~第16話まで使用されました。17話以降はロックバンドFLOWとコラボレーションしたバージョンが使用され、こちらもシングルでリリースされています(今回はFLOWとBACK-ONのコラボを中心に音域分析しています)。

 『CHEMY×STORY』はアップテンポのバンド曲です。全体的に元気のいい作品であり、AメロBメロサビと力強いボーカルやバンドサウンドが印象的です。また、2バンドの特徴でもあるラップパートも挿入されていますが、ラップについても中高音に寄ったメロであり、非常に気分の上がる楽曲となっています。作詞は藤林聖子さん、作曲はHi-yunkさん、(BACK-ON)によりなされました。


 『CHEMY×STORY』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高い(体感的にはかなり高い)レンジで歌メロが作られております。一般的にはキーを下げた方が歌いやすいといえます。
 今回の楽曲は、全体的に中高音寄りの歌メロとなっています。低音についても、mid2A以下がほとんど登場せず、男性曲としてはかなり高音寄りです(歌メロでは最低音がmid2C#程度、ラップパートについても大部分がmid2B以上)。低音がほとんど見られない分、高音域が得意な人の方がマッチしやすい曲といえます。

 女性が同曲を歌唱する場合、原曲キーがマッチするという人も多いと私は分析しました(個人差はありますが)。今回は、歌メロについては最低音がmid2C#であり、男性曲としては低音がかなり高いです。そのため、男声よりもむしろ女性の方がマッチしやすい曲であるといえそうです。場合によっては原曲のように2人以上で歌うのもよいかもしれません。



 最後に『CHEMY×STORY』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高い(体感的には「かなり高い」でもよいかも)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1G#はDメロで登場します。同曲は、全体を通して低音域が登場する場面が少なく、ラップパートを除いた歌メロについてはmid2C#が最低音となっています。そのため、男性曲としてはかなり低音が高く、相対的に高音域も辛くなりやすいです。

 次に、地声最高音hiBについては、Aメロサビと広く登場します。登場回数も31回とかなり多いです。hiBに次ぐ地声高音としては、hiAがピークとなる場面が全体で30回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性曲としてはかなり高音が辛く、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから4つ程度下げてみてください(それでも一般的にはやや高い)。


 『CHEMY×STORY』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は音域自体は滅茶苦茶には広くなく、キー調整の融通は利きやすいです。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とする音域に調整することができると思います。ただ、今回の楽曲は見た目より高いため、一般的な音域の男性が歌いやすいレンジに調整するには大きなキー調整が必要になります。その点で違和感を覚える方もおられるかもしれません。
 今回の楽曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムなども覚えやすいです。一方で、歌メロが速く、息継ぎなどが大変そうな場面もあります。慣れないうちは少しテンポを落として練習するのも選択肢だと私は感じました。可能であれば、複数人で歌唱すると余裕を持ちやすいです。

 『CHEMY×STORY』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#~hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は曲全体を通して中高音域が多いです。また、低音域も高いため、相対的に高音域が得意な人の方がマッチしやすそうです。音域的には女性が歌うのもよいかもしれません。
 こうした点を考慮すると、「女性」や「高音域が非常に得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は分析しました。複数人で歌うとより余裕を持ちやすいです。全体的に元気のいい曲ですので、歌いこなせると気持ちよさそうです。


【まとめ】

①全体的に中高音寄りのメロ
②原キーだと「女性」や「高音域が非常に得意な男性」に合いそう
③メロは分かりやすいが、テンポが速いため息継ぎなどに注意したい
④テンポを落として練習したり、複数人で歌うのもよい
⑤全体的に元気がよく、歌いこなせると気持ちよさそう

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