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『「手紙」』(175R)の音域  ~アルバム『Songs』(2003)収録

こんにちは。今回は175Rの『「手紙」』(2003)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。

 なお、『「手紙」』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルではミュージックビデオが公開されておりません。よって、当ブログにおいても動画の添付はありません。


『「手紙」』(175R)、Tegami(175R)
『「手紙」』(175R)の音域







【地声最低音】mid1G(G3) 

★一緒に描いm1G[て]m2E[た]  夢の続きは【Bメロ】


【地声最高音】hiA(A4)  ※曲全体で4回<

★この想いm2F[が] m2GhiA[こ[の]ぬ]くもF[り]【サビ】


【補足】mid2Emid2Fを含むフレーズ一覧

★夢を描いたm2E[地]図 一人で見た夢[は]【Aメロ】
★(互いの夢となり) 二人のm2Fm2E[み]ち]となる
★(泣き笑い歩いた) m2Fm2E[ふ]た]りだFE[け]の]道を

m1G[か]m2E[たち]EF[な[いも]の]をさ[が]F[し][て]【サビ】
m2E[今日]Em2F[ぼ[く]は]F[っ]て]います

★共に拾い集めm2E[た]夢のかけらはどこにあ[る]m2F[の?]【番Bメロ】


 まず、175R(イナゴライダー)について少し説明します。175Rは1998年に結成、2003年にメジャーデビューした3人組ロックバンドです。デビューシングルの『ハッピーライフ』、セカンドシングル『空に唄えば』も携帯電話会社のCM曲として話題を呼び、その年の紅白歌合戦に出場しました。

 175Rの音楽ジャンルはパンク・ロック、メロコア、スカなどにあたります。2000年代前半の日本では、Hi-STANDARDなどのヒットを受けて、多くのパンクバンドやメロコアバンドが生まれました。当時は「青春パンク」などと呼ばれましたが、ガガガSPやGOING STEADY、サンボマスターなどが代表的なバンドとして人気曲を生み出していきます。175Rはそうした流れの中で、特に大きなヒットを記録したバンドの1つであります。
 2016年にはバンド活動を再開し、最近はプロ野球独立リーグの福岡北九州フェニックスのテーマソングを担当するなど活躍を続けております。


 さて、『「手紙」』(てがみ)につついてです。この楽曲は、2003年に3人組ロックバンド175Rによりリリースされたシングル作品です。元々は、アルバム『Songs』に収められておりましたが、シングルカットされた人気曲で、ベストアルバムなどにも収められております。ちなみに、アルバム『Songs』は先述した『ハッピーライフ』や『空に唄えば』といった代表的な楽曲が収められており、大きなヒットを記録しました。


 『「手紙」』はゆったりとしたテンポのバンドナンバーです。歌メロはAメロBメロサビといった形で作られており、多くの人にとって馴染みやすい楽曲だと思います。作詞作曲はボーカルのSHOGOさん、編曲は佐久間正英さんと175Rの共同で行われております。佐久間正英さんは、GLAYやJUDY AND MARYといったバンドの編曲に携わっております。
 ちなみに、タイトルの『「手紙」』の「」は封筒を意味しているそうで、そうした点が個人的には面白く感じました。

 『「手紙」』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な男性の音域よりも高めのレンジで歌メロが作られております。地声最高音hiAは4回程度ですが、mid2E~mid2F辺りの中高音域が比較的多く登場します。一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと思います。
 同曲は低音域がmid1Gであり、男性曲としては比較的高めです。そのため、女性が原曲キーで歌うことも可能です。とくに、やや音域が低めの女性などは合いやすいかもしれません。


 最後に『「手紙」』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiA(A4) で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1GについてはBメロやサビで登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内で、発声自体はそこまで難しいわけではないと思います。ただ、地声最低音mid1Gの男性曲は、高い確率で「男性の音域としては高めの楽曲」となります。本作の『「手紙」』もそうした傾向を持っております。
 反面、最低音が高い分、女性のとってはチャレンジしやすく、原曲キーで歌唱することも可能です。特に「高音域が苦手な女性」、「歌い慣れてない女性」などは練習曲として使いやすいのではないかと私は分析しております。ただ、一般的な女性はキーを上げた方が歌いやすいと思います。

 一方、地声最高音hiAはサビを中心に登場します。曲全体で4回程度で多くはありません。ただ、同曲はmid2E~mid2F辺りの登場頻度が高く、一般的な男性にはやや高く感じられるのではないかと思います。場合によってはキーを下げて下さい。目安として原曲キーから1~2つ程度下げてみてください(♭1~2)。


 『「手紙」』は音域がそこまで広くなく、キー調整の融通は非常に利きやすいです。歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けのキー調整も可能です。人によっては大きなキー調整が必要になるかもしれませんが、キー調整に抵抗がなければ、練習曲としては使いやすいと私は考えております。ただ、体感的にテンポが少しゆったりしておりますので、慣れないうちはテンポを上げてもよいかもしれません。

 『「手紙」』を原曲キーで歌唱する場合、hiA辺りがしっかり歌いこなせる力が求められます。また、mid2E~mid2F辺りの頻度が非常に高いですので、中高音域が安定的に歌唱できるかも試されます。よって、「一般的な音域よりもやや高めの男性」、「ある程度高音域が得意な男性」などが合いやすいです。
 また、音域的には女性が原曲キーでの歌唱することも可能です。ただ、「標準より(やや)低めの女性」などが合いやすく、一般的な音域の女性はキーを上げた方がよいのではないかと思います。

 『「手紙」』はキー調整などを加えると、比較的多くの人がアプローチしやすい楽曲といえます。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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