『愛のしるし』( PUFFY ) の 音域

★hiA–m2G#–m2F#[い]つ]か] G#–A[あ[な]た][に]は【サビ】
★壊れたボートでm2F#–m2G#[ひ[と]り hiA–G#[漕]い][で]行[く]

　まず、『愛のしるし』についてです。この楽曲は、１９９８年に２人組ポップユニットPUFFY（パフィー）によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年の『JET CD』に初収録されました。同アルバムには、『これが私の生きる道』、『渚にまつわるエトセトラ』などの人気シングルが収められ、１５０万枚を超える売上枚数を記録しました。また、日本以外でもアジアを中心に２０万枚のCDセールスを記録しているそうです。

　さて、『愛のしるし』は今年に入り、歌手としても活躍される女優の森七菜さんによりカバーされました。また、PUFFYの原曲がTik Tokで大きくバズっており、リバイバルヒットを記録しております。こうした経緯もあり、２５年近く前の作品にもかかわらず、若い人にも一定の知名度のある楽曲となっております。同曲の作詞作曲はスピッツの草野マサムネさん、編曲はPUFFYのプロデュースに携わっている奥田民生さんによりなされました。


　『愛のしるし』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な女性の音域の範囲内で歌メロが作られております。ただ、サビでは【hiA–m2G#–m2F#[い]つ]か] G#–A[あ[な]た][に]は】などのように、長めの音符が続く場面があります。そのため、意外と音程をキープしづらいかもしれません。また、女性の音域の範囲内であるものの、やや高音寄りですので、人によっては高音感を感じやすいです。難易度が滅茶苦茶に高いわけではないですが、基礎力が問われそうです。
　一方、同曲は音域自体は広くないため、キー調整はしやすいです。メロディーもシンプルですので、練習曲には使いやすそうです。個人的には、細かい音程やテクニックはそこそこにして、楽しそうに歌うことも重要な楽曲ではないかと思います。PUFFYのように複数人で歌うのもよさそうです。



　最後に『愛のしるし』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)～【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見てきます。

　まず、地声最高音hiBはサビで登場します。登場回数は2回程度で少なめです。ただ、先述のように、この場面は1音1音が長めですので、人によっては少し高音感を感じやすいかもです。高音域が苦手な場合は、キーを下げてみてください。


　『愛のしるし』は音域自体は広くなく、キー調整しやすいです。メロディーもシンプルかつ親しみやすいですので、ビギナー向けの調整にも向きやすいです。個人的には練習曲としておススメだと感じました。PUFFYは2人で歌っているので、ソロで歌う森七菜さんの歌唱などを参考にしてみてもよいと思います。
　同曲は、音域自体はそこまで高くないです。音域自体も広くないので、「標準よりやや低め～標準より高めの女性」など多くの女性が原曲キーにマッチしやすいと思います。

　ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、スピッツがセルフカバーしたバージョンの音域が参考になります。スピッツはmid1G(G3)～mid2G(G4)で歌唱しておりますが、一般的な男性の場合は少しキーを下げてもよいかもしれません。

　『愛のしるし』は親しみやすいポップ曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、25年前の作品としては演奏時間も短く、現代向きのアレンジかもしれません。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。