『ハナミズキ』(一青窈)、Hanamizuki(Hitoto You)
【地声最低音】mid1G#(G#3)
★空を押しm2F#[上げ]て 手を[伸ば]す君 [5]がm1G#[つ]のこと【Aメロ】
【地声最高音】hiB(B4) ※曲全体で16回
★m2G#–hiA[うす[べ]に]いろの[ぉ]G#–A[か[わ]い[い]hiB地[君]のね【サビ】
★果m2G#–hiA–hiB[てない[ゆ[め][が]ぁちゃんと
【裏声最高音】hiC#(C#5) ※ラストサビで1回
★(僕の我慢が)いhiA[つ]か[実]hiB[をむ]hiC#裏[す]び【ラストサビ】
【補足】mid2F#を含むフレーズ一覧
★つぼm2F#[みを]あげ[よ]う 庭[のハ]ナミ[ズ]キ【Bメロ】
まず、『ハナミズキ』についてです。この楽曲は、2004年に女性歌手の一青窈(ひととよう)さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年の『一青想』(ひととおもい)に収められました。同アルバムは、『ハナミズキ』をはじめ、『金魚すくい』、『江戸ポルカ』などのシングル曲が収められており、30万枚以上のCDセールスを記録しました。
さて、『ハナミズキ』は、『もらい泣き』と並んで一青窈さんを代表するシングル曲であります。CDセールスは40万枚、また配信ではミリオンを記録するなど、大きなヒットとなりました。特に、カラオケランキングでは、2022年現在でもトップ30以内にランクインし続けるなど、平成時代に最も歌われた楽曲の1つです。
『ハナミズキ』はゆったりとしたテンポのポップナンバーです。歌メロはAメロBメロサビと展開し、それが3番まで続きます。作詞は一青窈さん、作曲はマシコタツロウさん、編曲は武部聡志さんによりなされております。編曲の武部聡志さんは、楽曲提供はもちろんのこと、日本レコード大賞やFNS歌謡祭など音楽番組での音楽監督を務めており、ドラマや映画のサウンドトラックなども手掛けております。
『ハナミズキ』の音域的な特徴についてです。この楽曲は、おおよそ一般的な女性の音域の範囲内で歌メロが作られております。また、低音域にも余地があり、キー下げなどもしやすいです。高いレベルで歌いこなすには力量が求められますが、キー調整なども含めると多くの女性にとってアプローチしやすい楽曲といえます。
ちなみに、男性が歌唱する場合、ある程度高音域が得意な男性でもキーを下げた方が良いのではないかと思います。音域だけを見ると原曲キーでも行けそうな気がしますが、原曲の暖かさなどを表現する場合、キーを下げて落ち着いた表現をした方がよいと私は感じました(MY FIRST STORYのHiroさんがソロで原キーカバーされてますが、例外中の例外)。
最後に『ハナミズキ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiBについては、サビを中心に登場します。この辺りは一般的な女性の音域の範囲内ですが、登場回数が全体で16回程度と多いです。そのため、場合によってはキーを下げてもよいと思います。また、hiBについては「裏声」を用いて歌唱するというのも表現としてあり得るのではないかと私個人としては感じました。
『ハナミズキ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。キー調整などを加えれば、歌い慣れてない女性向けの調整なども可能だと思います。一方で、同曲はバラード曲であり、歌メロもロングトーンが多くみられます。そのため、実際のキー以上に歌いにくく感じられるのではないかと感じました。カラオケなどで多く歌われる人気曲ですが、しっかりとした歌唱をするためには力量が問われます。その辺りを踏まえて、少しずつ練習を重ねてください。
『ハナミズキ』を原曲キーで歌唱する場合、サビを中心に多く登場するhiB辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます。hiBは一般的な女性の音域の範囲内ですが、登場頻度が高いです。そのため、「標準的な音域~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーでの合いやすいともいます。高音域が歌いにくい場合は、先述のように、hiB辺りを裏声で器用に歌いこなすのもよいと思います。
『ハナミズキ』は今もなお愛され続ける楽曲であり、中高年の方なども含めカラオケで歌われることも多い作品です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
リクエストに応えていただいてありがとうございます!
確かに、ロングトーンが多い、最後サビが2回くる、雰囲気に合わせて張り上げてはいけないという点で男性が歌うのはかなり難易度が高いですね
この曲はHiro さんの他にもUVERworldのTAKUYA∞さんがサビだけ原曲キーでカバーしていたのですが、hiBあたりを連発されても発声のバランスが乱れない人は割と様になるのかなと思いました
TAKUYAさんもカバーされていたんですね。
歌唱力や声域を考えると納得です。
YouTubeにギターで弾き語りされてる動画もありました。