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『コイスルオトメ』(いきものがかり)の音域

 こんにちは。今回はいきものがかりの『コイスルオトメ』(2006)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『コイスルオトメ』(いきものがかり)
『コイスルオトメ』(いきものがかり)の音域








【地声最低音】mid2B(B3) 

★つm2B[の][お]もいをm2G#hiA^-m2F#[打[ち]明]ぁ]けたぁ【Aメロ】


【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で17回程度

★どうしようもないm2G#[く]らいに好hiC#[き] [だかB[ら]【Bメロ】
m2G#hiABhiC#[ゆっく[り[とぉ[ゆ][く]りと【サビ】


【裏声最高音】hiC#(C#5) ※ABメロで登場

★大hiB地hiC#裏[き[く]うなm2B[づい]てくれた【Aメロ】
★運命のひhiC#裏hiB[とよ]ぉ]【Bメロ】


【補足】hiAhiBを含むフレーズ一覧

m2B[白]hiB[の] hiBhiAm2G#[お]う]じさ]まよ【Bメロ】
★ あm2G#hiAhiB[た[し[を] [抱き][めhiB[て]【サビ】
★こどm2G#hiA[う[は]リ]ズム

 まず、『コイスルオトメ』についてです。この楽曲は、2006年に音楽ユニットいきものがかりによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発表された『桜咲く街物語』に初収録されました。アルバムは『SAKURA』、『流星ミラクル』、『HANABI』などのシングルが収められております。アルバムは26万枚のCDセールスを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました(ランキングデータブログBillion Hits!より引用)。

 さて、『コイスルオトメ』は元々はインディーズ時代のアルバム『人生すごろくだべ。』に収録されていた曲でした。その後、シングル化にあたりリアレンジがなされ、『恋愛部活(ラブカツ)』のエンディングテーマとしてタイアップが付きました。リリース当初は大きなヒットにはなりませんでしたが、楽曲の質が徐々に評価されて、ロングヒットを記録。2015年には25万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされています(Billion Hits!より引用)。同バンドの初期を代表する名バラード曲と言えると思います。


 『コイスルオトメ』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としてはやや高め~高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 今回の楽曲は、最低音がmid2Bであり、女性の音域としては若干低音が高いです。そのため、曲全体を通してhiA~hiB辺りがよく登場します。最高音はhiC#程度ですが、見た目より高く感じやすいのではないかと私は推測しています。低音が高い分、「標準より高めの声域の女性」の方がより歌いやすい曲であると私は分析しています。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。同曲は、2023年にロックバンドSUPER BEAVERがカバーしており、原曲よりも6つ低いキーで歌われております(mid1F~mid2G)。この辺りが一つの目安になりますが、標準的な男性だともう少し下げてもよいと私は推定しています。また、「高音域が非常に得意な男性」についても原曲より少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。



 最後に『コイスルオトメ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め~高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2BはAメロやBメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内ですが、女性曲としては若干高いのではないかと思います。ただ、その分、「低音域が苦手な女性」なども比較的合いやすいと思います。

 次に、地声最高音hiC#がBメロやサビで17回程度登場します。このhiC#に次ぐ地声高音としてはhiBがピークとなる場面が計24回と多いです。また最低音も比較的高いことから女性のやや高め~高めであり、一般的な女性は少しキーを下げた方が歌いやすいと私は考えました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『コイスルオトメ』は低音域に余地があるため、キー下げはしやすいです。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意とするレンジに調整することができそうです。今回は音域がそこまで広くないため、ビギナー向けの調整もある程度可能です(ただ、見た目よりは若干広いかも)。ただ、mid2BやhiC#の登場頻度を考えると、人によっては少し歌いにくい部分が出てくる可能性があります。その辺りは留意しておいてください。
 今回の楽曲は歌メロ自体は比較的分かりやすいです。ただ、歌メロがゆったりしているため、その点で力量が要求されます。バラードが苦手な人は、少しテンポを上げて練習してもよいかもしれません。ボーカルの良さが活きやすい楽曲であり、カラオケなどで映えやすいと思います。

 『コイスルオトメ』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiC#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はABメロでもhiAやhiBが見られます。サビは地声感のあるhiC#がよく見られます。
 こうした点を考慮すると、「標準より(やや)高め~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①低音がやや高く、若干中高音寄りの曲
②原キーだと「標準より(やや)高め~高音域が得意な女性」に合いそう
③比較的キー調整しやすい曲(見た目よりは広いので注意は必要)
④メロがよく、歌のよさが活きやすい
⑤スロー曲なので、歌い慣れていない人は注意(少しテンポを上げてもよいかも)

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