『眼差し』(jo0ji)

【地声最低音】mid1B(B2)
★m1B[は]んしゃして煌めく、水面がm1F#–m1E[きれ[い]【Aメロ】
★m1E[い]つま[でも] m1C–D[こ]の]ままがいい[の]に
★m1E[ま]た今日[も日が暮れそう]【2番Aメロ】
★1E[あ]なたが[ま]た[た]く[たm1D[び]に減っていくぅm2D[ぅぅ]
【地声最高音】hiC(C5) ※終盤で1回のみ
★m2G#[こっち]を[向hiA#–hiC地[い[て]【ラストサビ[転調+1]】
【裏声最高音】hiB(B4) ※サビで登場
★とm2G地[どく日]はG地[遠hiA裏–hiB[のい[て]【通常サビ】
★m2G地–hiB裏–hiA[私の[な]み]だ]が【2番サビ】
【補足】mid2E~mid2G#を含むフレーズ一覧
★たとえm2G–F#[誰]かの]も[の]でも【サビ】
★m1D[気]付かれぬようにm2D#[見]つめるから
★嗚呼、神様にだって知る由もm2E–D[な]い]【2番Aメロ】
★まm2F#–m2G[た[無] G[駄]にG[な]るG[ま]えに【2番サビ】
★その前に そのm2E–D[ま]え[に]ぃ]
★m1D#[蕩]けてしまいそうなm2D#[フェイク]【ラストサビ[転調+1]】
★たとえm2G#–G–F^[誰](かの]も[の]でも2D#[ぉ]
★まなm2F[こ]に[う]つ[るm2G#[あ]なたを
★焼き付けて離m2D#[さ]ない[わ] [あ] あ あん
★m2F–G–m2G#[た[だ[す][ぐ]側に 居たいだけだから
まず、『眼差し』についてです。この楽曲は、2024年に男性シンガーソングライターのjo0ji(ジョージ)さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとして発売されました。現在はフィジカルでのリリースはありませんが、2025年7月にリリース予定のフルアルバム『あえか』に収録が見込まれています。
『眼差し』はアップテンポのポップソングです。ストリングスやピアノなどが強調された作品であり、晴れた夏の日などに聴くと非常に合いそうだと感じました。歌メロはAメロサビとシンプルに展開し、ラストサビでは転調しキーが1つ上がります。作詞作曲はjo0jiさん、編曲はWONKの井上幹さんによりなされました。また、ピアノでは同じくWONK江﨑文武さんが担当しております(江崎さんはKing Gnuなどとも縁が深い)。
『眼差し』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高め(一部だけかなり高い)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと考えます。
今回の楽曲はAメロは中低音中心、サビは中高音がよく見られるようになります。低音~高音まで大よそ一般的な男性の音域の範囲内(終盤はやや高め)ですが、1度だけで地声hiCが登場します。低音は一部でmid1B等が見られますが、見た目ほどは低音感がないと私は分析しています。低音が見た目より高い分、中高音域が得意な人の方が有利に働きやすいです。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてはmid1C~mid1E辺りがよく見られます。そのため、女性の音域としてはかなり低いです。一つの目安ですが、原曲キーから4~6つ程度上げてみてください。今回は音域が広いため、その点で力量が求められます。
最後に『眼差し』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め(一部だけはかなり高い)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1BはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。今回のmid1Bは歌い出しの瞬間的な音であるため、低音域が苦手な人はあまりこだわらなくてもよいかもしれません(歌えるに越したことはない)。今回は体感的には高い低音であり、見た目ほどの低音感はありません。
次に、地声最高音hiCはラストサビで1回登場します。この辺りは男性音域としてはかなり高いです。ただ、このhiCに次ぐ地声高音としてはmid2G#が4回、mid2Gが12回登場します。これらを踏まえると、ラストサビの一部のみが地声高音が突出しており、それ以外の部分は「標準~やや高め」であると私は分析しました。私なりの1つの目安ですが、一般的な音域の男性は原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
今回はラストサビで1回だけhiCが地声で登場します。地声高音ではこのhiCが突出して高いため、高音域が苦手な方などは「hiCを裏声で歌唱して」もよいのではないかと私は考えています(当然その1回だけは原曲と違うニュアンスになりますが)。
『眼差し』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです(ラスサビのhiCは少し歌いにくい可能性がありますが)。ただ、音域が広い分、ビギナーの練習曲には若干使いにくいと私は想定しています。
今回の楽曲はメロディーやリズムは比較的わかりやすいです。音域がマッチするのであれば、練習曲としてもよいと私は分析しました。jo0jiさんのような歌唱表現をするには力量が必要ですが、そうした表現などを参考してみるのも良さそうです。
『眼差し』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~mid2G#(裏声はhiBまで、地声最高音はhiC)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビを中心に中高音域が登場します。低音域はmid1Bが登場しますが、見た目よりは低音感がないと私は考えています。
こうした点を考慮すると、「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。ただし地声最高音hiCまでしっかり歌うとなると、「(ある程度)高音が得意な男性」の方が合いやすそうです。
【まとめ】
①Aメロは中低音中心、サビで中高音が見られる(低音は見た目より高い印象)
②地声最高音hiCだけが突出して高く、それ以外は「標準よりやや高め」くらい
③原キーだと「「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などに合いそう
④メロがよく、リズムも分かりやすい。練習曲向き(ビギナーには少し使いにくい)
⑤原曲のように歌うには力量